板タブ

最近、補助的な役割ですが、板タブも使うようになりました。板タブはどうにも思い通りにならなくてあまり使わなくなっていたのですが、線の1本を書き足すのにiPad Proに戻すのも面倒なので(特にファイルサイズが巨大な場合は)、簡単な線は板タブでも描くようになりました。

 

改めて、ここ数年のIntuosを使ってみると、色々と機能がついていて、便利というよりは戸惑います。Procreateを常用していることもありますが、ボタンが6つ(切り替えボタンまで含めると7つ)もついていて、ホイールもあり、ジェスチャーも可能‥‥となると、機能過多で使いにくいもんだと実感します。日本のメーカーが陥りがちな傾向はペンタブにも継承されておりますネ。機能過多で使わないのならまだしも、誤動作のきっかけになるのはなんとも邪魔です。

 

まあ、Photoshopのショートカットは体に染み付いているので、板タブのボタンはかたっぱしからOFFにしても良いのですが、それでもたまにホイールが反応したりして面倒なので、ちゃんと設定することにしました。私は左利きなので、利き腕の設定も変えて、ボタンもホイールも使えるように設定しました。

 

さすがに6個のボタンと、1つの切り替えボタンで4つのホイール機能全てを暗記するのは無理です。少なくとも私は。

 

なので、以下のようにダイモのラベルを貼りました。

 

 

 

ダイモの透明テープに最長4文字で刻印して、機能ラベルを貼り付けました。ホイールの設定は初期設定のままですが、他は設定を変えました。取り消し=アンドゥは、間違えずに操作できるように一番上のボタンに割り当てました。

 

透明テープなので、LEDの上に貼っても光が透けます。

 

 

ただ、透明の純正品テープは製造中止らしく、上図のマシューズのものが出回っています。これがちょっと扱いが面倒で、純正品より色々とヘボいので、ダイモに慣れない人は黒の純正テープを買ったほうがよいかもしれません。LEDは透けなくなりますけどネ。

 

ジェスチャー(タッチ機能)はOFFで使っています。色々とジェスチャー機能はあるのに、1本指でのジェスチャーが「クリック」しかなく、1本指ドラッグに消しゴムを割り当てることができなさそうなので(もしかしたら、ある?)、今は使わない設定にしています。1本指のドラッグ(摩って動かす)が消しゴムに早変わりするのは、とても便利ですヨ。iPad ProのProcreateとクリスタでは、1本指を消しゴムに割り当てています。

 

 

で‥‥、久々に板タブを使ってみて思うのは、板タブは何を言うても、もはや過去の機材だな‥‥という事です。ろくな液タブがなかった時代やiPad Proが未発売の頃の、前時代の名残りのような画具です。マウス代わりに使うのはアリかも知れませんが、絵を直に描く道具としては決して優れているとは思えません。コンピュータ機材が未発達だったころの産物です。

 

Apple製品をむやみに推すつもりはないですが、絵が描ける人なら、iPad Proの12.9インチとApple Pencilを買っとくべきです。板タブを補助的に使うようになって、改めて、しみじみと、絵を描く道具としての優劣を実感します。

 

 

 

やっぱりさ‥‥。絵を描く時にはさ‥‥、余計なストレスは背負い込みたくないじゃん?

 

 

絵を描くのなら、絵を描く視点と手(=ペン)が一致していたほうがダイレクトでストレスがないですよネ。「いやいや、離れていたほうが良い」という人は相当珍しいです。

 

ハッキリと言い過ぎるかも知れませんが、板タブの「ペン先から目を離してモニタを見ながら描く」というのは、相当、異常な光景だったのです。

 

ラジコンのような操作感で絵を描いていたのは、単に「昔のコンピュータがその程度の性能しか提供できなかったから」です。

 

 

iPad Proを推す、もう1つの理由は、その外形の状態。つまり、「単体で動作する」ことと、「薄く、軽量」であることです。

 

iPad ProとMacが完全に独立して動作するのは、とても「やりやすい」です。4K HDR フルモーションの作業をする場合、今までの2K映像とはレンダリング時間が段違いにかかるようになりますから、レンダリングの待ち時間にiPad Proで別の作業を進められます。

 

薄さ、軽さは、作画用紙1枚の薄さには到底及びませんが、薄手のスケッチブックくらいの薄さゆえに、違和感なく絵を描くことができます。しかも、自分の画材の全てをiPad Proの中に詰め込んで、どんな場所でもApple Pencilで、イラストでもコミックでも原画でもデザインでも即座に描き始めることができます。

 

iPad Proは机が狭くならないのも良いです。電力をコンピュータより格段に消費しないのも、実はかなり大きな利点です。

 

 

一方、ホストコンピュータが起動していなければ絵を描くことができない「周辺機器系のペンタブレット」は、マルチに作業を請け負うようになると、色々と面倒が増えてきます。

 

まず、After Effectsで重いレンダリングをしている裏で、6〜8Kサイズでレイヤー数の多い画像をPhotoshopでペンタブでイジるのは、クラッシュしそうで怖いです。じゃあ、マシンを2台に増やせば良いかというと、そんな単純な話ではなく、電源供給の問題や発熱の問題、モニタやキーボード・マウスの増設または切り替えの問題、設置スペースの問題などが、どんどん山積みになります。

 

自分の能力を多岐に展開したいのなら、会社の作業机でしか絵が描けない「固定された環境」ではなく、自由に活動できる環境の下地が必要です。ペンタブを使うのは会社の机だけ‥‥では、どうやって、自分の絵を描く能力を拡張できるでしょうか。

 

 

それこそ前世紀から20年以上、色々とコンピュータでの作画&映像制作の作業環境を模索し続けてきて、iPad Proの性能〜単体の性能だけでなく環境性能も含め〜は、相当優れていると実感しています。

 

まあ、私個人の性質もありましょうが、板タブは1997年から使い続けているのに、結局、自分の「最強」と言えるほどの画具とはなり得ませんでした。しかし、3年前(2015年)に出たiPad Proはあっという間に、大きな信頼を預けるほどの画具になりました。

 

だってさ‥‥。絵がちゃんと描けることを、自分の肉眼で目の当たりにして、それでどんどん仕事をこなせば、信頼せずにはいられないもんネ。

 

昔の道具や機材の欠点をあげつらう事が本意ではないのですが、今そこに存在する大きな落差を無視することもできません。なので、正直に書いております。

 

板タブを久々に使って、色々と実感しました。

 


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