デジカメの未来

デジカメ、いわゆるデジタルカメラの出荷台数はどんどん減少し今や、7〜10年前の1/5だそうです。

 

出荷台数は7年で5分の1に、デジカメ各社は撤退か新開拓か

https://newswitch.jp/p/13164

 

これは凄く納得。

 

だって、私も10年前くらいは、毎年のようにデジカメ(コンデジ)を買っていましたが、最近数年は全く買わなくなりましたし、たまにアマゾンで検索しても「欲しいものがない」ですもん。

 

これはデジカメの「製品としての魅力」が乏しくなったからです。「カメラをデジタルにすれば売れる」時代はもう完全に終わったわけです。

 

カメラメーカーさんには悪いのですが、消費者としての率直な感想です。

 

むしろ、今欲しいのはコレ。カメラメーカーではないBlackmagic社の「ポケットシネマカメラ4K」です。

 

 

撮影スペック:4K60p

ファイルフォーマット・コーデック:CinemaDNG RAW、CinemaDNG RAW 3:1、CinemaDNG RAW 4:1、ProRes 422 HQ QuickTime、ProRes 422 QuickTime、ProRes 422 LT QuickTime、ProRes 422 Proxy QuickTime

交換レンズフォーマット:マイクロフォーサーズ

 

 

スペックでカメラの性能が想像できるのなら、このカメラがいかに期待できるものか(期待=まだ発売前なので)、お判りでしょう。

 

こういうカメラがさ‥‥、カメラメーカーではなくBlackmagic社から、しかも15万円台で発売される状況を、カメラメーカーは対抗馬もなく指を咥えて傍観するに至る状況こそが、私がカメラメーカーから遠ざかっている大きな理由の1つです。

 

 

今、デジカメを買うに至る理由が見つかりません。未だに4K60pには対応できないコンデジ。恐ろしいほど高価な上級機種

 

iPhone7があれば4K30p、iPhone8以上なら4K60p、しかも新しいiPhoneXはスマートHDRまで搭載です。

 

なぜデジカメが売れないかって、解りきっていますよネ。

 

デジカメが「いらない」からです。

 

大した性能的アドバンテージをもたないコンデジを持ち歩いて手荷物を増やすくらいなら、最新のiPhoneに買い換えた方がマシなのですヨ。

 

わざわざカメラにお金を出す。持ち歩いて使う。‥‥そのためには、大きな理由が必要です。そして今の日本のカメラメーカーには、その大きな理由が決定的に欠けているのです。

 

 

しかし、私はカメラが今でも好きです。私がもしコンデジを買うとしたら、理由は簡潔です。

 

iPhoneと同じ撮影スペックを持ちつつ、レンズの性能が高い

 

‥‥これだけで、私は買いたいと思います。

 

やっぱりね‥‥、iPhoneのレンズはどうやったって、あのレンズ口径の性能を脱し得ないのです。しかも素人誤魔化しの「ウソ被写界深度」ですしネ。iPhone8 Plusを今使っていますが、「相変わらず、レンズはチープだな」と思います。

 

しかしiPhoneにはレンズのチープさを補ってあまる色々な要素で盛りだくさんです。4K60pは撮れるし、2Kで240fpsの撮影も可能、iCloudやAir Drop、Mail添付、Air Playで様々な共有も可能。

 

でも、そのiPhoneならでは利点が、実が最大の弱点でもあります。

 

昔のiPhone6 Plusは今やSIMカードを抜かれて「iPod」のようになっており、デジカメとしても使えます。しかし、デジカメとして持ち歩いて使おうとは全く思いません。ネットワークから切り離されたiPhoneはいきなり魅力を失うからです。使わなくなったiPhoneを屋外でスタンドアロンでカメラとして使うくらいなら、今使っているiPhoneで十分です。

 

ですから、カメラメーカーのコンデジが中途半端にネットワーク機能を有したところで、iPhoneには惨敗しますが、レンズの基本性能でiPhoneがどうしても追いつけない部分は圧勝できます。‥‥まあ、問題は、その「圧勝部分」が、一般の人にとっては、地味で魅力の乏しい点です。

 

手元にEOSしかないので、コンデジではないですが、iPhoneとデジカメの画質を比較してみましょう。

 

*2枚の写真とも、撮ってそのままの状態です。撮影後の補正は一切しておりません。

*後ろに写り込んでいるのは、作りかけの1/35のエレファント、ZoomのiPhone用マイクとウィンドウジャマー、iPhoneのグリップです。

 

一目瞭然。

 

いくらなんでも、iPhoneとEOSではアンフェアか。手元にコンデジがないので、スミマセン。

 

測光方式や色温度を抜きにしても、そりゃあまあ、レンズの口径が段違いなのですから、EOSの圧勝です。あえて、どちらがiPhoneで、どちらがEOSかなんて、書く必要もないくらいです。iPhoneのほう(一番目の写真)は、概して粗雑。明部から暗部へのグラデーションはザラザラ、ボケ味もザラザラ、トーンは不自然でノイジー、被写界深度のコクもへったくれもないです。

 

一方、EOSは、まずトーンが滑らか、ボケ味も滑らか。サプリの印刷ラベルの印字のカッチリ感も段違い、そらジローの毛並みの質感も繊維の毛羽立ちまで描写し、様々な部分が圧勝です。露出が多少アンダーな部分も、元のデータに余裕があるので補正でいくらでも「いい感じ」にできます。画像をクリックすると画像だけの表示なりますので、拡大して細部を見れば、そのあまりの品質の差に驚くでしょう。

 

*色温度を自動補正して、細部をほんの少しシャープにするだけで、より一層、端正な描写の写真になります。この「地味だけど細部のキレがある」画面はiPhoneでは難しいです。特に光量の乏しい場面では、モロに差が出ます。

 

iPhoneの描写感は、基本的に「QuickTake」の頃から変わってないよネ。iPhoneで撮った雰囲気のあるムービーがYouTubeでも見れますが、実はかなり「アングル」「レイアウト」が工夫されていて、iPhone内蔵カメラの弱点が目立たないようにしているのが解ります。何かとレンズ近くにものを配置してナメこむのは、iPhoneの被写界深度の欠点を補うレイアウトの工夫だよネ。

 

iPhone8で撮影した「ナメぼかし」のレイアウト。レンズのかなり近い位置にそらジローを置いてみました。こうすれば、被写界深度の深めなiPhoneでも「深度の浅い感じ」の画面を作れます。レイアウトの工夫がキモ‥‥というわけですネ。ちなみに色はPhotoshopで細部を調整しています。金属光沢をアオったりとか。つまり、見せ方で工夫しないと、基本性能の低さがバレるわけです。拡大して見れば、相変わらずの粗雑なボケ味。

 

でもねえ‥‥カメラ基本性能の大きな差があっても、皆はもう、カメラを単体では中々買わんのよねえ‥‥。iPhoneをはじめとしたスマホのカメラ機能で済ませています。私だってそうだし。‥‥実際、アプリでイジれば、雰囲気のある画面はiPhoneの写真でも作れますしネ。

 

つまり、カメラメーカーが誇りに感じている部分と、購買層が魅力として感じている部分に、ものすごい断層ができているんじゃないですかネ。

 

カメラメーカーが、「カメラの性能、ここにあり!」とアピールするのなら、相当なiPhoneとのカメラ性能の格差が必要です。それはレンズであり撮像素子であり、記録フォーマットであり、操作性です。

 

少なくとも私なら、

 

  • iPhoneや従来コンデジと同等の小ささ、薄さ(バッグに気軽に入れられる)
  • 絞りやシャッター速度を即座に操作で変えられる(ボケ味や残像を自在にコントロール)
  • iPhoneより描写性能の高いレンズと撮像素子(カメラメーカーの製品を買う意味・意義)
  • 4K60pHDRの動画撮影機能(iPhoneと同等かそれ以上のムービー機能)
  • バッテリー容量と効率の改善(バッテリー周りの悩み解消)

 

‥‥のような性能がコンデジに欲しいです。そして、

 

  • 4KHDRテレビで見て良し
  • iPadやiPhoneに転送して見て良し
  • パソコンのモニタで見て良し

 

‥‥の画質を誇ることで、

 

やっぱりカメラだけのことはあるわあ。綺麗に撮れて良かったね。

 

‥‥と思いたいです。特に子供さんがいる家庭や、四足歩行の同居生物がいる人は、写る絵や映像の「ツヤ」が違ってきます。

 

 

とはいえ、今、特にコンデジに言えるのは、

 

愛好家にも訴えかけず

一般層にも訴えかけない

 

‥‥のような中途半端な性能の状態が続いていることです。

 

だから、私も買わないし、実家の父母もデジカメなんて全然使わなくなったし、デジカメを持ち歩いている人もほとんど見なくなったのでしょう。

 

デジカメの失速は、iPhoneをはじめとしたスマホの台頭と決して無縁ではないでしょうネ。明らかにスマホ普及の打撃を被ってますよネ。ほとんどの人がスマホで写真を撮るようになりました。

 

2020年代の4KHDRのテレビが各世帯に普及した時に、デジカメはどれだけ「その状況を活かせる」でしょうか。「前例がない」とばかりにカメラメーカーが安全牌路線を採る中で、再びスマホに先手を取られて後塵を拝するのでしょうか。

 

長年のカメラ愛好家として、日本のカメラメーカーの普及価格帯製品に、今後も期待し続けます。

 

 

 

 

 

 


関連する記事

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM