テレビの未来。未来のテレビ。

ハリウッドの映画制作現場の人々が、テレビの補完機能によって改変された映像=「ソープオペラ」を嫌っているのを、とある打ち合わせの話題の中で耳にしました。そりゃそうだ。24コマのフィルムニュアンスありきで作っているのに、ビデオの質感にズタズタに変質しちゃうもんネ。なので、以下のような取り組みも配信会社では考えているようです。1ヶ月前くらいの記事です。

 

 

Netflixとソニー、“制作者の意図通りに表示”できる専用キャリブレーションモード

https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1135946.html

 

ソニー最上位有機EL「AF9」と液晶「ZF9」欧州発表。X1 Ultimate搭載BRAVIA MASTER

https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1135905.html

 

Sony introduce calibrated Netflix mode on new AF9 and ZF9 TVs

https://www.avforums.com/news/sony-introduce-calibrated-netflix-mode-on-new-af9-and-zf9-tvs.15169

 

 

今はまだ最上位機種での実装みたいですが、このような配信側と受信側のネゴシエーションが一般的になれば、映画は映画のニュアンスのまま、ご家庭で最良の状態で楽しめるようになるでしょう。

 

映像の未来は、4KHDRだけじゃないのです。未来に向けて、物事は色々と進行しています。

 

 

 

‥‥で、現在、私らが取り組んでいるスタンス〜新しいアニメーション技術が進む「その道」はいずこにありや?

 

「どちらでもどうぞ」です。

 

つまり24fpsでも120fpsでもどちらでもOKです。どっちで見てもらっても、それぞれのfpsで楽しめるように映像を作ります。テレビに補完してもらっても、補完せずにオリジナルに忠実な状態で見てもらっても、どちらでも楽しめる「1粒で何度も美味しい」技術を考えています。

 

最近は特に、自分が関わる映像ジャンルが「アニメで良かった」と実感しています。アニメ映像は実物と現実に依存しないがゆえに、絵の密度も動きも色も、自分たちの思うようにコントロールできるのですから。

 

 

たしかに、24コマで雰囲気を保っていた実写映画は、最新のテレビ技術で受けるダメージがハンパないです。私も色々と実写作品のブルーレイを買って見て「うわぁ‥‥‥‥」と思いますもん。「テレビドラマになっちゃった」‥‥と。

 

ゆえに、映画タイトルで24コマで見て欲しい時に、配信データのメタデータを家庭のテレビが受け取って、最良の状態に設定されるのは、決して悪いことではないです。家で映画を見る人だって、「うんうん。これが映画だ」と納得するマニア・ファンもそこそこ多いと思います。

 

 

しかし、一方で、テレビを買ってリビングに設置して、そのまま使い続ける人もおりましょう。そういう人々は、「動き」の設定が「滑らかモード」のままでも気にせずに見続けますが、まさか「映画を見るときは設定の階層が深くて変更が面倒でも、フィルムに合わせて設定をちゃんとを変えましょう」だなんて啓蒙するわけにもいくまい?

 

映画はたまにしか見ない。日頃は滑らかなほうが良い‥‥という人だって多いと思いますヨ。実際、YouTubeをテレビで映す時は、綺麗になって、恩恵のほうが大きいですからネ。

 

なので、制作者サイドとしては、「どの状態で見ても楽しめる」内容で作品を作ることだと思ってます。実写は色々と難しいかもしれませんが、アニメはそれができます。もちろん、新しい思考で技術を考え直せば‥‥ですが。

 

思うに、「フィルムの24コマだけが私の(俺の)世界」とか、自分で自分を制限しないことでしょう。まず、そこから、頭の中身を変えていくべきと思います。フィルムの24コマは「映像の絶対神」じゃないんですから。

 

 

私はねえ‥‥。フィルムは大好きですよ。フィルム一眼レフ時代に夥しい枚数を撮影して、一眼レフは自分の体の一部とすら思えたものです。

 

でも、フィルムに縛られることはないです。だってさあ‥‥‥4KもHDRも、60pも120fpsも、もの凄く面白いもんネ。大変だけど、絵を作っていてめっぽう楽しいし、これから先に表現をどんなに広げていけるかを想像するだにワクワクします。

 

昔の牙城を必死に守る人がいても良いです。一方で、新しいことをどんどん実践して、アニメってこんなに面白い!‥‥と次々と新機軸を繰り出す人もいて良いと思います。

 

 

アニメは、実写と違って、実存するものに左右されない、スゴい特徴があるのです。なぜ、そこに気づかないんでしょうかね。その「極めて根本的な原点」に立ち戻ってアニメを考えてみれば、いくらだってやりようはありますヨ。テレビアニメの習慣でしか物事を捉えないから、未来の高品質映像フォーマットに対して「何もできない気分」になってくるのです。

 

テレビ製品の状況は、今後どんどん面白くなっていくでしょう。反面、困惑する映像業界人も出てくると思いますが、困惑してブーたれても未来は切り拓けまい?

 

新しい映像技術を楽しむくらいの器量をもって然るべし。です。

 

 

4KHDRの具体的な話というよりは、テレビ機器の現在と未来の話で、いわば日常の話題の1つですから、ちょっと触れてみました。未来は必ず来る‥‥のは、ある意味、ヘヴィな話題ですが、当然の話題でもありますもんネ。

 

 


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