プロクリ

Procreateをプロクリと呼ぶかは知りませんが、最近、Procreateでかなり大きな機能追加アップデートがありました。

 

ディストーションツールの充実、対称描画機能、描画アシスト機能の実装(以前は有償のお試し機能だった‥‥はずです)、ジェスチャーのさらなる高機能化など、「どんどん絵を描きたくなる」機能が追加されました。

 

デザインなどをしていると、特にメカ系・小道具系は、左右対称部分もそれなりに多く、SkecthBookのような対称描画の機能がProcreateにもあったら良いな‥‥と思っておりましたが、メッシュ系のディストーションツールと一緒に実装されました。私にとって、タイムリーなので、余計嬉しいです。3面図などを描く際に役立ちます。

 

初代iPad Pro、今年の無印iPad(=Apple Pencilが使える)でも、普通に動作しておりますので、Procreateをお使いの方はオススメ‥‥というよりは、勝手にアップデートされても、全然OKな内容なのでオススメです。

 

アップデートすることで、どんどん使い勝手がよくなる勢いのソフトウェアって良いですネ。私はPhotoshopは2.5、After Effectsは3.1から仕事で使い始めましたが、その頃は毎回アップデートやバージョンアップが楽しみでした。今から考えれば、タイムリマップも16bitモードもないAfter Effectsなんてどうすんのよ?‥‥と思いますが、それは後の時代の考え方で、黎明期や草分けの頃は、ソフトウェア・ハードウェアの進化と共にできることを増やして、作り方の考え方や意識も共に変わっていったのです。

 

その頃のワクワク感が、Procreateや4K HDRには等しく含まれています。時代とともに進化する勢いって、大切だなあ‥‥としみじみ実感します。

 

昔の流儀に縛られて、新しい技術を古く使おうとする人々もおりましょう。でも、それはそれで、技術の使いかたにおける、言わば「市場原理」でもあります。新しい何かが新しいと判別されるためには、依然として古い何かの存在も「比較対象」として必要なのです。

 

新しい何かを知覚するために、古い何かが存在する‥‥というのは、他者との比較ではなく、自分自身にもあてはまることです。それは人間だけでなく、ソフトウェアも同じでしょう。Procreateは、まだまだ「過去の己をどんどん更新できる」伸びしろを感じます。そのソフトウェアの「伸びしろ」によって、使う側も勢いが加速するとなれば、痛快ですね。

 

昨日、私らの作業部屋に50インチの4K HDRテレビを、CG-318-4Kや319Xと併設するカタチで導入したのですが、ソフトウェアだけでなくハードウェアの「自己更新」も年々凄くなってるのが判ります。テレビはあくまで「ご家庭の一例」を目で「みせしめ」的に確認するためで、チェック用途ではないですが、それでも技術の進歩を痛感せずにはいられません。前にも書きましたが、いまどきのテレビの「120fps機能」はオリジナルがフルモーションであれば、相当綺麗に補完するので、120p時代を待たずに120fpsの世界を垣間見ることができます。

 

*4K時代において、映像のクオリティチェックにはCG-319Xクラスのモニタはどうしても必要です。‥‥高いけどネ。民生テレビ(=普通のテレビのことです)はどんなに綺麗でも映像制作の基準にはなり得ません。「4Kテレビでリテーク出し」するのは絶対にNGです。2K以前もそうでしたが、基準にならないモニタで基準を得ようとする行為は、当人らの知識と見識の幼さそのものです。しかし一方で、民生テレビを併設することで「ご家庭でどんなことになっているか」を知るのは有用です。道具は使い方をわきまえることが重要‥‥ということですネ。

*ちなみに1000nits出せるプロミネンスは300万、X300は460万ですから、CG-319Xは60万でもお手頃価格‥‥なんですヨ。

 

4K、HDRのPQ、そして60pや120pと、全ての要素を満たしてアニメ制作に取り組めば、旧時代と比して見た目の変化だけでなく「アニメには広がりがまだいっぱいあったんだ」と意識から変えられるのびしろがあります。手で描いたナマの絵をコンピュータで動かす未来の技術を獲得すれば、いくらでものびしろがあることを確信できます。

 

新しいソフトウェア技術を古く使うだけが能じゃないのです。クリスタもプロクリもiPadもCintiqも、MacもWinも、新しく使ってこそ‥‥です。

 

新しい技術の足場があれば、Procreateで絵を描けば描くほど、アイデアが湧き出ます。「これもいける。あれもいける。」と、とどまるところを知らず、絵を描くことの本来の楽しさが仕事に直結し、新しい4K HDRの60p120pの映像技術とともにどんどん加速します。加えて、個人の「生産能力」の限界すら突破し、動画1枚何円で描いていた「細切れの報酬」待遇から脱出することも可能になりましょう。

 

3DCGアニメーターが20万円後半の固定給で、なぜ従来作画のアニメーターが「完全出来高」なのか、ちまたの募集要項を見かけると、作画出身者の私としては沸々と強い憤りを感じる一方で、「動きのキーだけ」「線画の動画だけ」の作業範囲ではそりゃあ買い叩かれもするだろう‥‥とも思うのです。こと、動きに関して、1人のアニメーターが最初から最後まで完結できないがゆえに、散々なまでに報酬が細切れ状態となっている「昔のやりかた」の限界を感じます。

 

未来のアニメーターは、レイアウトからカメラワークがついた全体の動きまで、つまり、動きに関わる最初から最後まで、1人もしくは2人(手分けした場合)で完結できるべきです。旧来の技術では作画と動きに関する要目が、レイアウト・1原・2原・動画・タイミング撮と分断され、しかも動きは1枚ずつ描いて作業‥‥では、どうやったって報酬は細切れにしかなりませんもんネ。動きの技術視点で考えれば、全体を制御できるわけではないですから(実際、アニメーターはカメラワークの弱い人が多い〜実際にカメラワークをコンポジットしていないから無理もないです)、技術的にも金銭的にも、旧来技術はまさに旧来ゆえに構造が古く、未来社会の様々な技術に追随できない状況はすぐそこまで近づいています。

 

ClipStudio EX、Procreate、TVPaint(わたし的には今でもAuraなのですが)などの「現用」のソフトウェアと、液タブやiPad Proなどの同じく「現用」のハードウェアが手元にあるにも関わらず、今までの方式の刷り直ししか実践できず、しかも完成した映像は2K24pSDRでは、現在未来の技術フィールドでは為す術もなし‥‥ですが、前述した通り、それも技術における「市場原理」「競争社会」の過酷なまでの現実なのでしょう。古いままで足踏みするものが存在するからこそ、新しいものが台頭できるのです。

 

でもまあ、それで良いんでしょうネ。解る人は解るし、解らない人は解らない‥‥のままで。

 

時代は正直ゆえに、生き残るものと生き残れないものを、ばっさり分けていくだけのこと‥‥ですもんネ。

 

70数年前、どんなに耐え難きを耐えて、はるか上空を飛ぶB-29に竹槍を振りかざしても、戦局に対してなんの効果もありませんでした。竹槍を振り回してバケツリレーに汗水を流しても、空から降ってくる焼夷弾で街と人々は為す術もなく焼かれて、挙げ句の果ては「カミカゼ常態化」「新型爆弾の投下」です。

 

終戦の日が近づいたこのシーズンに思うことは、Procreateやクリスタを「体当たり自爆攻撃」に使うのではなく、「未来を生きるため」に使う‥‥ということに尽きます。

 

 

 

 


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