速度感覚

昨日、新しいディスクを設置しました。これ。

 

 

 

SonnetのFusionです。1TBのThunderbolt 3 の外付けディスクです。内部は高速なM.2のSSDが内蔵されています。

 

制作期間だけお借りする機材なので、返却時に判りやすいようにタグが付いています。

 

 

 

容量こそ1TBですが、その辺の1TBポータブルHDDとは「色々」と格が違います。

 

まず、速度。‥‥毎度のGIF映像ですまんす。個人的に、YouTubeにいちいちアップするのが面倒で。

 

 

 

BlackmagicのDisk Speed Testでの計測の模様を、QuickTime Xで動画収録して、AME(Adobe Media Encorder)でGIFに変換しました。肝心の計測結果は、見ての通りの4K時代を体現する、充分過ぎるほどの高速性能です。書き込みで1300MB/s、読み込みで2200MB/s。次世代映像制作のスタンダードと言える速度です。

*BlackmagicのDisk Speed Testは古いバージョンですと、メーターの速度範囲が狭い=速度範囲が低速仕様なので、忘れずにアップデートが必要です。

 

昔の認識ですと、「SSDなら速い」と無意識に思いがちですが、SATA IIIでUSB3.0接続では、速度は「理論値がそのまま出ても」PCIe(M.2)のThunderbolt3接続の速度には到底及びませんし、そもそも4Kの映像制作には外付けUSB3.0/SATA/SSDでは不適格です。

 

SSDであることは速度を保証する証にはならず、SATAかM.2か、USB3.0かThunderbolt3か‥‥の、接続形態の転送速度が問われる時代にもはや突入しています。

 

ここまでディスクの速度が高速になると、今度はCPUの処理速度が問われるようになるのです。

 

やはり、昔の認識ですと、CPUは充分高速で、SATAやUSB3.0、HDDやSSDの速度が低速ゆえに「お荷物」「足枷」状態でした。しかし、M.2の高速SSDになると、ディスクの転送速度は充分間に合って余裕すらあるのに、CPUのデコード速度が追いつかず、再生が落ちる‥‥なんていう「立場逆転」が起こります。

 

なので最近、システムスタッフの同僚と、「CPUの速度が問われる時代へと、時代がひとまわりしましたね‥‥」としみじみ感じ入った次第です。

 

‥‥で、4K制作において、Sonnet Fusionの使い道は、何よりも「イメージキャッシュ」「リアルタイム再生ファイルの置き場」でしょう。4Kになると、一番「性能が必要になる」部分です。

 

「対性能効果の高い」運用をしないと、もったいなさ過ぎますもんネ。Sonnet Fusionの速度性能が活きる運用が不可欠です。2K24pSDRの制作にはオーバースペック〜対費用効果は低く、4K24〜60pHDRでこそ必要な機材と言えましょう。

 

 

 

 

次に値段。

 

2018年現在ですと、1TBのポータブルHDDは6千円台で買えます。以前、私が買ったのはコレ。

 

 

 

そして、そのUSB3.0 HDDの速度はこんな感じ。

 

 

M.2 SSDの速度を見た後では、随分遅く感じますが、いやいや、全然優秀です。バスパワーで2.5インチ省電力(5400回転?)のHDDで100MB/s(=800Mbps)出ているのですから、充分、廉価なポータブルHDDとしては高速でしょう。映像制作のキャッシュディスクには無理ですが、持ち歩きやノートPCの補助ディスクには有効です。

 

一方、SonnetのFusionは$999です。大雑把に12万円‥‥くらいでしょうか。まあ、つまり、USB3.0のポータブルHDDの20倍のお値段です。

 

「うわッ!高っっ!」と思うでしょうが、値段だけ20倍ではなく、読み込み速度も20倍なので、なんだか妙に説得力がありますネ。「速度こそ値段」を体現しています。

 

 

 

ちなみに、中身は東芝のRD400との表記がありました。

 

 

 

OCZのブランドで売られているコレ‥‥ですかね。

 

 

 

まあ、1TBに10〜12万円なんて、個人がプライベートでホイホイ買える機材ではないですが、現場の、しかも4Kの制作環境には、必須のアイテムになると思います。

 

After Effectsは特に、「ディスクの容量があればあっただけ、どんどんキャッシュにして喰う」ので、Mac/PCの高速なM.2起動シスクを消費することなく、安心してアドビ製品に容量を喰わせるディスク領域は、環境管理面でも有効です。

 

 

‥‥で、最後のスペシャル。

 

Sonnet Fusionを、2台、Thunderbolt3に挿して、ソフトウェアRAID0で組むと、どんな速度が叩き出せるか。

 

こんな時でもなければ、検証できないチャンスなので、実際に試してみました。

 

 

 

書き込みの速度はかなり向上しました。一方、読み込みの速度はあまり向上していません。ソフトウェアRAIDによるRAID0なので‥‥ということもあるのかも知れません。

 

Thunderbolt3を2本挿しなので、そもそもハードウェアRAIDは組めません。それに、アニメ制作の場合、読み込み性能のほうが重視されることもあり、単品接続で充分速度は出ていますし、作業環境としてはわざわざ複数買ってRAIDを組むのは、速度というよりはバックアップ・耐障害性目的になるかと思われます。

 

こうして色々テストしてみると、改めて、iMac Proの内蔵SSDの速度性能が飛び抜けていることがわかります。以下はiMac Proの内部SSDのスピードテストで、書き込みが恐ろしく高速なのがわかります。‥‥まあ、非リアルタイム記録のアニメ制作だと、あまり関係ないんですけどネ。

 

 

 

今までも、あらゆるジャンルにおいて、速度の感覚がどんどん上がる一方でした。乗り物などの移動手段だけでなく、買い物の速度〜ネット通販での決済と宅配サービス〜まで。

 

2020年代、コンピュータの色々な速度も、さらにまた1世代、高速化して進化することになる‥‥のでしょうネ。

 

 



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