名前

自分の名前に限らず、ハードウェア、ソフトウェアに至るまで、様々な「名前」は、疑似人格とも言える、時と場合によっては重要な要素です。

 

あくまで私の持論ですが、名前に「ガギグゲゴザジズゼゾ」のような刺さる響きが含まれていると、幼い頃から名前で呼び続けられることにより、潜在的に人格に影響が出るように思います。

 

「ガンギ」という名前でずっと呼ばれるのと、「まるみ」という名前で呼ばれるのとでは、人間だけでなく、猫や犬でも、何か変わってくるように思うのです。言葉のカタさ、柔らかさは、その言葉で呼ばれたり話しかけられたりして、特に幼少の覚醒期には影響がそこそこある‥‥と思っています。

 

実際に、子猫に「ねむねむねむねむねむ〜」と優しく話しかけながら、口の周辺を撫でてあやすと、ふわふわと眠りに落ちたりします。柔らかい音は、生き物をリラックスさせるのかも‥‥知れませんネ。

 

 

コンピュータの名前も、現場では思いの外、重要です。特に、似たようなマシンがひしめいていると、製品名では混乱します。

 

iMac Pro

iPad Pro

Mac Pro

 

‥‥。ん〜、ややこしい。結構、言い間違えます。特に、「i」ほにゃららと、ほにゃらら「Pro」が混同します。

 

なので、愛称。実践的には、DNS名。

 

ネットワークに「iMac」としか見えていなければ「誰のiMac?」となりますが、例えば「アデーレ」「アグネス」「アルマ」とかになっていれば、疑似人格を伴うことにより、特定が比較的容易になります。もし命名規則に意味を持たせるのなら、Aで始まる名前は2018年導入機材、Bで始まる機材は2019年導入機材‥‥のようにしても良いですよネ。

 

実はこのABCDで西暦に関連づける方法は、猫のブリーダーさんから聞いた話です。「スミレ」「ソフィ」「サイモン」という名前は、「S」で名前が始まるので、2001年生まれの子だ‥‥とわかるわけです。(もちろん、飼い主さんが、その命名の習いにのってくれれば‥‥ですけどネ)

 

 

命名規則は、例えば航空機、軍用機などは、「お国柄」「国民性」が興味深く反映されます。

 

旧日本軍:

零式艦上戦闘機

A7M2

九九式艦上爆撃機

三式戦闘機

キ84

四式重爆撃機

 

 

皇紀で正式型番を決めて、愛称はあったりなかったり、命名の表面に出るのは、皇紀何年に正式採用されたか、機種は何か‥‥だけです。開発名では海軍はメーカー名なども含まれ、陸軍は大雑把に通し番号での管理です。

 

「皇紀何年か」‥‥というのが、過去の日本のお国柄そのもの‥‥ですネ。個よりも群で‥‥という全体主義的な点も含め。

 

 

イギリス空軍

スピットファイア Mk.III

ハリケーン Mk.IIc

ボーファイター Mk.X

 

 

イギリスも特徴的です。正式採用の年とか、全く記述無しです。何よりも愛称、名前そのものが全てです。偵察機か攻撃機か、種別もわかりません。

 

「スピットファイア」などあくまで名前が基本で、そこに「マークスリー(Mk.III)」とか、「改良型」「発展型」の通し番号が付与されます。さすがに産業革命、蒸気機関の国ですネ。機械に愛着を感じている様子が想像できます。

 

 

ドイツ空軍

Fw190A

Bf109E

Me262A

Ta183

 

 

ドイツも全く違います。「マイスター」のお国柄でしょうネ。

 

まず航空機メーカーの略号がきて、その次に「航空機メーカーの開発した何番目か」の数列がきます。戦闘機か爆撃機かなどの種別も判らなければ、正式採用の年なども判らず、わかるのは「どのメーカーが作った何番目の飛行機か」だけです。

 

しかも大戦後期には「メーカーではなく、主任技師の略号」を先頭に掲げる規則に変更されました。同じ技術立国でも、個を封じて全体を尊ぶ日本人とは全く逆の意識です。日本とドイツが似て非なるものの良い例です。

 

 

最後はアメリカ。アメリカは少々ややこしく、歴史の新しい国らしい特徴があります。

 

旧アメリカ海軍

F4F

F4U

AD

 

 

短かい略号にまとめているのが特徴です。先頭のFは戦闘機を表しAは攻撃機、数字は通し番号、最後のアルファベットは製造メーカー略号です。F4Fは「戦闘機の四番目、グラマン社の」という意味を表現しています。

 

ADって何よ。‥‥普通ならば、A1D、「攻撃機の一番目、ダグラスの」とすべきですが、1は省略したんでしょうかネ。う〜ん、アバウト。旧アメリカ海軍は、何か「場当たり的な」名称の雰囲気があって、例えば「SBD」はドーントレスという急降下爆撃機ですが、「SBD」‥‥てさ‥‥ADと同じで、数字は入ってないし、しかもアルファベット3文字だし、文字列を見たときの一貫性が希薄ですよネ。

 

しかし、この命名規則は、大戦中の陸軍航空隊(空軍ではありませんでした)の航空機名称との違いでごちゃごちゃっとしたこともあってか、戦後の「航空機の命名規則一斉変更」でアメリカ全軍が同じ命名規則になりました。日本の航空自衛隊も踏襲する命名規則です。

 

現アメリカ空軍・海軍

F-15C イーグル

F-22A ラプター

A-7A コルセア

F/A-18F ホーネット

 

 

「F/A-18」なんていう名称はやや苦しい部分もありますが、基本的にはかなりスッキリとした命名規則です。愛称も正式に規定されることが多く、実機を連想しやすい命名です。

 

色々な国から人が集まってできた国っぽい、あっさりしていて簡潔で、愛称でも覚えられる‥‥という、合理性と実用性を兼ね備えています。作った人よりも、使う人の「実利」を優先していますネ。そもそも軍用機が何のために存在しているのか、合理的に考えた結果がよく表れています。

 

 

名前、命名規則って、その集団の個性や特性が、しみじみと表面に表れます。「合理的」といっても、その合理性がどの部分をターゲットにしているか‥‥も含めて。

 

ですから、集団の気風やドクトリンも、ときには経験値やスキルまで、命名規則でわかってきます。下手をすれば、今までの歴史すら想像できちゃいます。

 

名前は、大切にしたいもの‥‥ですネ。

 

 

 


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