今年後半に向けて

自然現象のエフェクトは、スケールが大きくなればなるほど、手間がかかるようになります。特に水の類いは、スケールによってフォルムやディテールや振る舞いが大きく変わってきます。

 

まずイメージボード、ショットボードを描いて、エフェクトアニメーションのプランを立てて‥‥のような丁寧な段取りを踏まないと、津波級のエフェクトはまず無理です。もちろん、コンポジットのプランは必須です。作画だけ頑張ってなんとかなる話ではないです。

 

数日で作るにはやはり無理があり、日数=技術やお金を含めたコストがそのまま絵に出てしまう辛辣なジャンルです。特に作業時間の大小は深刻で、作業時間=絵の出来‥‥になりやすいです。やれることはわかっていても、やる時間がなければ、やれないのです。即物的に「具の量」「おかずの量」が変わります。紙と鉛筆で動かそうが、iPadとMacで動かそうが、細かいディテールと動きは、物理的な時間が必要です。

 

まあ、現在のテレビ枠・2K枠ではやりきれなかったことは、4Kの取り組みで雪辱を果たす‥‥という目標にしましょう。

 

 

ちなみに、HEVCの4Kは、ビットレートの大小で細かいディテールが大きく変化する(=溶ける、溶けない)のを、テストで確認しています。現在のインフラの状況を顧みず、画質だけで言えば、4K60pで200Mbps欲しいです。‥‥まあ、今は無理ですネ。時代が来るのを待ちます。でも、200Mbpsあれば、かなりオリジナルの画質に近くなるので、HEVCって凄いですよネ。オリジナルはProResで3000Mbpsですもん。

 

思うに、未来の現場は、ただ単に、絵を描いていれば良い、色を塗っていれば良い‥‥という認識では、技術基盤が大きく進化する未来においては、机上の空論、絵に描いた餅になってしまいます。

 

4K8Kの詳細度・細密画とはどういう特性・ルックなのか、60pになるとどのように絵の動きが変わるのか、転送速度の制限によって絵がどのように劣化していくのか、色々と新しい知識が2020年代中頃から必要になりましょう。特にPQカーブは曲者です。モニタ自体の取り扱いが、今までとは大きく変わってきます。

 

でも、何より4Kの絵が描けること。そこからスタートしなければなりません。2Kのままで良いのなら、2Kのアップコンですべて片付ければ良いのですから。

 

絵描きが4Kの旨味をたっぷりと味わうことで、4K8Kの門は開かれ、先へと進むことができます。それはキャラもメカもエフェクトも同じです。

 

‥‥で、仕事の依頼が来るのを待ってたら、まあ、何も始まらないですよネ。私らだって、何のオーダーもなく、自己開発で2013年に4Kの取り組みをスタートしたから、今に繋がっています。新しい技術に関して言えば、もう10年以上前から「自腹」で取り組んでいます。

 

新しい技術においては、まあ、鶏が先‥‥ですよネ。「新しい技術の卵」を産むのは、今を生きる鶏しかできないもんネ。

 

 

 

今年もあと半年か。‥‥半年しかないのか。

 

やることは山ほどあるわ。

 

 

 



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