キーフレーム

キーフレームの制御は、それすなわち、動きの表現です。タイムシートやレイアウトの指示を具現化するのは、キーフレームによる動きの表現のほんのわずかな限定フィールドであって、実際は恐ろしいほどに奥深いものです。

 

After Effectsで頻繁に用いられるキーフレームはトランスフォーム=位置やスケールや回転や不透明度ですが、日常茶飯事に用いられるからといって簡単な訳ではなく、実はあまりにもよく使われる要素だからこそ、とても難しいものでもあります。

 

文章が音読できるからといって、棒読みしちゃったら、朗読にはならない‥‥ですよネ。それと同じく、トランスフォーム関連のキーフレームは、文章の音読と同じようにありふれた内容ですが、実際には「表現者の素質が包み隠さず表れる」キビしい内容でもあります。

 


ソフトウェアやプラグインエフェクトにあれこれと気移りするよりも、まずはトランスフォームで表現できることが必須です。絵で言えば、正方形や正円をまともに描くことに等しいです。

 

手がうまく描けないとか、思うような表情が描けないなどとボヤいても、そりゃあ、形を正確に捉えて描けないんですから、まともに描けるわけがないのです。同じように、トランスフォームで様々な表現ができない人が、プラグインを買い漁ったところで、プラグインのファクトリープリセット(=他人の表現)に終始して発展は期待できません。

 

絵をどんなに描いても上手くならない人って、そのほとんどの人が、心の奥底で絵をナメて見下している人だ‥‥と思うことがあります。同じように、After Effectsを使って色々な映像表現へと発展できない人って、After Effects、ひいては映像表現をナメて見下している人だと思います。

 

ナメて見下しているから、簡単な図形は簡単に描ける‥‥と思いがちになりますし、位置や回転プロパティのキーフレームの値も安易に迂闊に設定するのです。その安易さ、迂闊さが、すべて作品にでちゃうんですよネ。

 

私は20年以上After Effectsを使っていますが、今でも新しい発見や技術更新が頻繁にありますし、「失敗した‥‥。もっとこうするべきだった」とキーフレームの値1つに、自分の至らなさを痛感することがあります。

 

例えば、レイヤーオブジェクトそのものの動きの内容と、レイヤーのトランスフォームでの動きの内容がうまく噛み合わないと「スベッて」見えます。タービュレントノイズのオフセットの座標の動きと展開の速度は絶妙にマッチしていなければ、違和感が生じます。動きの大人しいセル素材を速くスライドしてもスピード感は出せません。しかし、スベるかスベらないかは、絵のルックによっても変わってきますし、そもそも「素材」の限界もありましょう。簡単に「理解した」などと言えるものではないです。

 

 

 

キーフレーム、特にトランスフォームのキーフレームは、難しい。あまりにも基本的過ぎるから、如実に影響が映像に表れるんですよネ。最近でも「もっとこうしておけば‥‥」と思うようなこともありました。

 

キーフレームって、ほんとに、ノウハウそのものですネ。

 

でもまあ、ノウハウも含め、新しいアニメーション技術の一環として、未来に向けて一層体系的に、技術を構築する糧とすれば良いのです。

 

 


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