箱絵のコレクション

私は、プラモデルの箱絵が小さい頃から好きで、よく模写したものでした。今も箱絵に対する愛着は変わらず‥‥というか、昔よりも増しているやも知れません。

資料用で買うプラモの他に、ノスタルジーで買うプラモもあって、その場合は、箱が今以上に痛む前に、スキャンした後に保管します。

何せ、30〜40年の月日が経っていますから、印刷の状態は様々な原因で悪化の一途を辿っております。ヤニによる汚れはまだ良いほう(拭けばずいぶん奇麗に取れるから)で、カビ、インクの退色、紙焼け、やぶれ、はがれ、etc...と、出来るだけ早急に今の状態以下にならないように対応します。

私は絵を眺めたいので、もちろん、スキャンしてデータとしても保存します。しかし、スキャンしたそのままの状態では、なかなか鑑賞に堪える画像にはなりません。とにかく、黄ばみが凄くて、絵をまともに眺められないのです。

なので、今までの本業の経験を活かして、補正作業を施して保存します。スキャンの生状態もそのまま残しますし、当然ですが、原版もファイリングして残します。

例えば、つい最近買ったF-4Eは、




‥‥のような状態を、




‥‥のようなクリアな状態に補正してコレクションしました。色温度の危うい箇所とかがありますが、「まずはこのくらいでいいか」というレベルに留めております。Photoshop形式600dpiで保存してあるので、後で気になるところは再調整できます。

スキャン直後のものを見てもらえば解りますが、特に右側の帯のところが、退色と黄ばみが激しく、これを補正するのは、中々のチャレンジではあります。




上図のような状態です。おそらく、日のあたる窓方向にこの面を向けていたのでしょう。幸い、積み重なって保存していたのか、メインのトップ絵は、あまり色あせしていませんでした。

かなり強引な力技で補正して、



‥‥のような感じに仕上げました。実は、「タン」(明るい黄土色)の色調が明るく黄色過ぎるのですが、このくらい直ってればいいや‥‥という事で、フィニッシュとしました。あくまでも自分のコレクションなんで、自分で見てて気にならなきゃ良いという品質基準ですネ。

しかし、なんだかマニアっぽい話ですが、箱の状態を見ると、前のオーナーの性格とか生活習慣が、思い浮かびます。このファントムのキットは、おそらく奇麗に積み上げられておらず、ややルーズに積まれていたのでしょう。部屋は、やや強めの光が差し込む時間帯があり、徐々に退色が進行したものと思われます。収集癖はあるものの、あまり几帳面な人ではなかったのかも知れません。黄ばみが回り込んでないですから、ヘビースモーカーではなかった雰囲気です。

一生出会うことのない見知らぬオーナーから、ショップを通じて、私に引き継がれたキット。

私は、作品にて昇華しようと思っているのです。


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