学生の頃

現在、学生がアニメ会社やスタジオでバイトするって話、存在するのかな? 聞いた事ないな‥‥。

 

私の世代(昭和40年前後生まれの世代)は、「あの人も高校生だよ」「あの人は中学を卒業してすぐに」みたいなことは結構ありました。10代半ばの子が在学しながらスタジオに通うのなんて東京近郊じゃないと不可能だったわけですが、20代前半の先輩は随分大人に見えましたし、20代後半の人は凄くベテランに見えました。

 

今はもう時代が何もかも違います。2020年代を間近に控えた時代です。

 

ただ、何を言うても、動画の出来高+アルファで稼ぐのは、今でも辛いはずです。その動画のキャリアを大学卒業からスタートするのですから、かなりキビしいでしょう。

*ちなみに、私の時は最低保証賃金なんてものはなく、完全な出来高でした。

 

動画時代‥‥。

 

私にももちろん動画時代がありますが、学校の休み時間に線の引き方を黙々と練習してたり、UP日がヤヴァい時には始発でスタジオから帰って寝ないで学校にいったりとか(よくまあ、ウチの親も許したもんだ)、「稼げない時期」を巧妙に学生期間に「消化」させていました。

 

そして、私自身も、学生時代の期間をうまく下積みに重ねておこうと「明確に」考えていました。‥‥まあ、つまりは、その頃〜30年前から動画の出来高では稼げないことが知れ渡っていたのです。独り立ちしてアパートを借りてしまったら、正直、動画の単価収入だけではすぐに破綻する‥‥と高校時代からハッキリと自覚できていました。

 

私の動画時代(80年代半ば)には既に線はかなり増えており、先輩から聞いた「月3000枚」なんて「どうすればそんなに描けるの?」と思っていました。「昔は今ほど線が多くなかったし、丁寧さもそこそこだったから、枚数が描けたんだよ」‥‥って、当時の先輩は言ってましたが、何だか既視感のあるセリフですネ。

 

 

まあ、昔話はこの辺で。

 

1980年代と2010年代では、あまりにも大きく、時代は変わりました。しかし、アニメ業界のワークフローが抱える問題は、30年前と変わっていません。

 

私の動画時代の1980年代中頃のように、学生時代に動画のキャリアを積んでおく‥‥なんてことができない現在、むしろ、状況は今の方が悪いとすら思えます。だからって、まさか今、学生に動画をバイトでやらすわけにはいくまい? ‥‥もう時代の「就労・雇用に対する意識」が違いますし、飯が食えないから学生時代に‥‥という考え方自体が2010年代には通用しません。

 

そろそろ考え方を根本的に変えないと、この先、20年30年とやっていけない‥‥と、少なくとも私個人の見解でそう思います。

 

 

私の未来の考え方は、アニメ業界のワークフローを一切踏襲しない、その事につきます。全く互換性がなくても可。むしろ、互換性は皆無にせねばと思います。

 

まあ、その辺はこのブログでちくちく書いてきたことなので繰り返しませんが、ワークフローを一切踏襲しないからこそ、根本から変われると思っています。

 

私が経験してきたことで、無駄だったことは何もない‥‥と思いますが、若い世代が同じことを経験して踏襲する必要もない‥‥とも思います。

 

私らが進める新しい技術は新しいなりに、相当キツいです。クレイジーで常識はずれと言っても、なんら誇張しているとは思いません。でも、クレイジーだからこそ、新しいとも思います。

 

しかし、クレイジーなのは映像表現や技法体系だけで十分です。お金の面までクレイジーなほど貧しい必要はないです。

 

 

そういえば、最近聞いた昔話で、スタジオによっては動画30円でやらせていたところもあったとか。悪い意味でクレイジーな貧乏話は、アニメ業界古今東西、尽きませんよねぇぇぇぇぇ。

 

 


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