ファイルの分別(前)

AppleScriptは映像制作で役立てようとすると、結構、使い方に「コツ」が要ります。「コツ」なんていう言い方をするのは、「基本に忠実で、理屈にかなっていても、うまく動かない時がある」からです。

例えば、5,000項目を取り扱うような場合は、市販参考書に書いてあるやりかたではダメです。市販参考書は、まさか5,000項目なんて処理するとは想定していないのですから。

例えば。

「anime_01_065_t1_」で名前が始まるファイルを抽出せよ‥‥などの時は、普通は「フィルタ参照形式」という方法で抜き出すのが基本ですが、相手が5,000項目ともなると、レインボーカーソルが回ったまま、Finderが応答しなくります。ビジー状態による、事実上のフリーズですネ。

move files of folder "MacHD:testfolder:" whose name starts with "anime_01_065_t1_" to folder "MacHD:testfolder2:"

そんな時は、無理せず、do shell script。Finderは、数千項目などの処理には「全く向かない」と考えて、他の手段で抜き出します。

do shell script "mv " & (POSIX path of "MacHD:testfolder:anime_01_065_t1_*")& " " & (POSIX path of "MacHD:testfolder2:")

なんのヒネリもないmvコマンドですが、AppleScriptと組み合わす事によって、様々なアプリケーションと連携が可能です。

でもまあ、上記の例だと、AppleScriptのうまみはほとんどない‥‥ですネ。ターミナルでやりゃ良いんだもん。

AppleScriptを使う以上、汎用性の高い、「カットごとの分別はおまかせ」的なツールに仕立て上げたいですよネ。

で‥‥、今回(と次回)のテーマは、「ファイルの分別」です。

AppleScriptは、「大量のファイルを捌くのは苦手」‥‥とされてきました。Finderの挙動が、誤解を招いてきたのかも知れません。

しかし、使い方次第で、いくらでも高速化できる事を、実践してみたいと思います。UNIXが見方ダヨ。

「レンダリングフォルダの中に、何カットものDPX連番ファイルを出力した」「カットごとにフォルダを分別するのが面倒」「After Effectsでフォルダを毎回指定するのも面倒」「さらには、関係ないPSDファイルやJPEG、QTファイルもあり、ごちゃごちゃになっている」「しかも、数は5,000ファイルを超える」

‥‥まあ、こんな事になる前に、After EffectsでESTKスクリプトを実行して、「連番ファイルの親フォルダを作る」のを自動化すれば良いんでしょうが、それはまた別の機会に。

とにかく、地獄絵図のようなフォルダの中から、「アンダーバーで区切られたカット名を持つファイルを、それぞれカットごとにフォルダを新作して分別する」ミッションを、AppleScriptにてクリアしたいと思います。


まずは、事前の確認。。。

カット名の規則は‥‥

作品名_話数またはシーン_カット番号_tテイク番号_連番.ファイル拡張子

という運用がなされているものとします。別の命名方法でも良いんですが、今回はこの命名規則を用います。

ちなみに‥‥

「いや‥‥。カット名も実は、作業者毎、個人個人バラバラで‥‥」

‥‥とか言う場合は、「運用のところ」から見つめ直しましょう。決まった法則でファイル名を運用出来てないのは、すなわち、「私(私たち)は価値ある時間を、混乱の収拾のために、無駄に費やしたいのです」と宣言しているようなもんです。最低でも「各作業セクション内では統一した規則で運用」すべきで、「自動処理以前に、まず運用の基本を形成して楽になろう」‥‥ですネ。

ワークフローを軽視せず、命名規則もキチンと規定してあれば、AppleScriptは守護天使のように、作業者・クリエーターに力を授けてくれます。

では後半へ続く。


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