勧告番号

私が現在取り組み始めている事の1つに、「勧告番号」があります。何だか、「勧告」とか言うと物々しい印象ですが、要は、「取り決めや基準を番号順に登録して管理する」仕組みです。

 

ISOやIEEEなどに倣って、標準規格化を番号で管理するわけです。

 

場当たり的に現場で示し合わせたり、作品ごとの短期プロジェクトで「作画注意事項」の書類を配布したり‥‥みたいな「フォーカス期間の短い」方法ではなく、作業現場向けの勧告や標準規格を登録番号で管理して「長期に渡って活用」する取り組みです。

 

アニメーション標準技術勧告=AST勧告を、取り決めた順番で登録していくので、番号それ自体には内容を示す関連性はないですが、データベースに順番に登録していくので重複などの間違いが防止できてシンプル・明快です。

 

もういくつも登録が始まっていますが、記念すべき第1号は「4Kレイアウトフレーム」の規格です。必要は発明の母なり。

 

 

AST勧告に準拠すれば、作品ごとの煩わしい準備段階のアレコレや、作業グループ間の仕様の差異を、ベースレベルで共用化できるメリットがある‥‥ということにしたいと考えています。まだ始まったばかりなので、少し控えめな言い方にしときます。

 

ぶっちゃけ、自分らの作品制作だけでも、このAST勧告を軌道にのせなければ、毎回毎回同じ準備と示し合わせの繰り返しになって、無駄が多くなるので、順次進めていく所存です。

 

 

アニメ制作ってさ、漠然と各社ごとにレイアウトフレームがあって、作品ごとに色々な「注意事項」があって、技術の名称もファイル名もバラバラ、書式・フォーマットもバラバラで‥‥と、コスト浪費大会みたいなことが日常茶飯事です。

 

まあ、2Kや24pやSDRはもういい。げちょげちょのべろべろぐだぐだに各々の思惑が錯綜してまとまりませんから、標準化なんて無駄な足掻きはやめて放置状態で構わないでしょう。今の現場に標準化を持ち込もうとして数年経過するうちに、肝心の規約そのものが旧世代化して陳腐化するでしょうしネ。

 

しかし、4K60pHDRのアニメーション制作は、まさに仕切り直しのチャンスですから、必要最低限の標準化は最初から用意しておいても良いでしょう。‥‥というか、用意すべき、です。

 

どっちにしろ、取り組みに数年の歳月が必要なのだったら、未来のあるものに注ぎ込むのが真当な思考です。

 

で、標準化団体‥‥といっても、今のアニメ業界で4K60pHDRに手を出す個人やグループなんて見当たりませんから、連合を組めるはずもなし。‥‥ゆえに、今は私らの制作グループだけでどんどん決めていくだけです。

 

 

 

しかしまあ、今のアニメ業界、標準化団体も存在しないのに、よくまあアニメ制作作業を各社で融通しあえるよネ。ホントに、アニメ制作システムの基礎を築いた先人には頭が下がります。日本人の特性を巧みに利用して、作り上げちゃったよネ。

 

反面、現在各所で色々な不整合や行き違い、歪みが発生しています。標準化さえしておけば防げる内輪揉めがそこかしこに。

 

 

 

2020年代以降は、色々な面で「潮時」だと思います。

 

現在、40〜60代の人間は、2020〜2050年代に順次死んでいきますが、残せたものは荒れ果てた荒野だけ‥‥じゃ、あまりにも悲しい。

 

一方、現在20代の人間は、30年後も現役です。

 

アニメの作り方が今のままで良いはずがない‥‥のは、老若男女、同じだと思うのです。

 

 

 


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