絵に戻れ

最近、アニメについても、プラモについても、「絵」に回帰して思考し直すことが多くなっています。今まで「アニメの絵作り」「映像作り」に関しては色々と体験してきましたが、「絵を意識する」ことこそ、私の半世紀生きてきた上での「現在の答え」であるように思います。

 

要するに‥‥

 

 

絵を描けばよかったんだ

 

 

‥‥ということです。

 

線画でもなく、原画でもなく、塗装でもなく‥‥です。

 

アニメ技術で言えば、新しい映像技術の様々な恩恵を享受することによって、アニメが絵に回帰することを可能にした‥‥と言えます。作業の都合上、線画だけ・ベタ塗りだけに囚われていた、過去のアニメの技術の限界を打ち破ることができて、ようやく可能になったのです。

 

 

 

私が高校時代に愛読した「巨匠に学ぶ絵画技法」という書籍があります。当時、色々な画家の技法を真似てみたものです。

 

今はもう絶版で、5000円前後の値段になっていますが、最近、ペーパーバックの英語版が販売されているのを見つけて、購入しました。

 

表紙からして、(私にとっては懐かしい)「グレージング」技法です。

 

*私は日本語版を所有してるので読めますが、初見の人は絵画用語の英語がわかる人でないと、キツいかも知れません。

 

 

グレーズとは、透明〜半透明の絵具(お菓子だとシロップのようなもの〜グレーズド・ドーナツとか)で、あらかじめグレーや褐色で絵を描き、その上に着色していくような手法です。

 

 

 

こういう風に挙げると、「油絵テイストでアニメを作りたいんか」とか誤解されちゃうんですけど、そうではなくて、様々な絵画技法が応用できるようになった‥‥ということを言いたいのです。

 

プラモについても、去年買った技法書で、まさに「グレージング技法」をプラモで実践している欧米のモデラーの方の作例が掲載されていて、驚いたものです。

 

 

なぜ、今まで‥‥

 

 

アニメは線画こそがアニメーターの道‥‥と思い込んでいたんだろう

 

プラモはエアブラシこそが塗装の本道‥‥と思い込んでいたんだろう

 

 

‥‥と最近は我ながら不思議に思うことも多いのですが、でもまあ、

 

 

昔はそれが技術の限界と着地点だったから

 

 

‥‥とも思います。

 

実際、絵画技法をアニメーション技法に応用するなど、新しい映像技術基盤なしでは無理ですし、筆塗りで1/72のキャノピーを塗るのは、USB顕微鏡実体顕微鏡があったほうがヨレずに済みます。

 

昔は望んでも、手に入らなかったわけですネ。

 

 

技術が発達すると、実は以前よりも深く、根本的な部分に立ち戻れる‥‥のかも知れません。

 

 


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