4Kモニタのリフレッシュレート

4Kモニタがぶら下がるようになると、マシンの負担は猛烈に増大します。まあ、考えてみれば、「そりゃそう」で、4Kは2Kの4倍の面積で、例えばその4Kモニタが2つもマシンに接続されれば、ビデオ処理性能はごっそりと消費されます。


4Kのモニタが2つ接続されている状態でも、60Hzのリフレッシュレートはマシンから供給可能です。つまり、4Kモニタ2台とも、4K60pで映し出せます。‥‥Mac Pro 2013(ゴミ箱型のアレ)など、そこそこの性能を有したマシンならば、多少古くても大丈夫みたい‥‥です。

 

しかし、そこに1つでもモニタが追加されると、一気にバランスが崩れます。たとえ1440pxのチビモニタ(=波形を見るための)でも、ビデオカードのキャパをオーバーすれば、4Kモニタは60Hzでは表示できなくなります。

 

60pの映像を見慣れると、24p=24コマのモーションは、たとえフルアニメーションでもカクカクした動きに見えるので、容易に判別可能になります。60pのフルアニメーション素材ならなおさら、「60pで再生されていない異常な状態」はすぐにわかります。

*「フルアニメーション」とは「1秒間の全てのコマ(フレーム)において絵が動く」アニメーションを指して使っています。要は、「1コマうち」のアニメですが、この「フルアニメーション」という言葉も「方言」のような気もしています。用語辞書を見たわけではなく、現場で見聞きした言葉なので‥‥。他には「フルモーション」とかの語もありますね。

 

つまり、何らかの障害で60Hzであるはずのモニタが、24Hz30Hzで再生されると、すぐに異常を察知できます。

 

最近ぶち当たった障害はまさにソレ。モニタのリフレッシュレートが23.98Hz(23.976)、つまり24p=1秒間24フレームしか再生できない状態に落ち込んでいました。これはショボい。

 

 

60pのアニメーション映像が、60pで再生されない原因はいくつもあって‥‥

 

  • そもそも60pでレンダリングしていない(ぎゃふん‥‥という感じですが、レンダリングの設定のウッカリミスはあり得ます)
  • QuickTime Playerなどの再生ソフト上のデータ転送落ち(低速なHDDやネットワークだと頻発します)
  • QuickTime Playerなどの再生ソフト上の処理落ち(性能の低いマシンだと映像を処理する速度が間に合わないことがあります)
  • ムービーコーデックの仕様上の転送量がそもそもデカい(上述のデータ転送落ちと処理落ちの両方を引き起こします)
  • ビデオカードの性能不足(4Kだと24Hzや30Hzまでしかできないマシンは多く存在します=Mac miniなど)
  • ビデオカードのキャパオーバー(接続するモニタの台数が多いと、各モニタに分配するリソースが枯渇しリフレッシュレートに影響がでます)
  • 接続ケーブルの性能不足(4K60pを伝送できるケーブル規格で接続しないと、スペックが低下します)
  • モニタ自体が30Hzまでしか受け付けない製品(4Kが出始めの頃のひと昔前のモニタ製品にありがちですが、今でも売られているかも知れません=未調査)

 

‥‥のような感じです。まだ何かあるかな?‥‥と、そのくらい、障害の要因は多いです。

 

これらの障害要素は、単独の場合もあれば、複合でカマしてくる場合もあります。慎重に「障害を切り分けて」原因を浮き立たせてつきとめます。

 

現在、作業場で使用している4Kモニタは、3840ではなく4096の4Kで、そのモニタが2つ、Mac Pro 2013に接続され、さらに1.5Kのチビモニタが波形確認用に接続されておりました。

 

色々と検証した結果、1.5Kのモニタを外すことで、解決。

 

ビデオカードの性能で千差万別とは思いますが、現在の私らの環境では、4096pxモニタを2台接続すると、それ以上は実質「打ち止め」であることが判明しました。リフレッシュレートを犠牲にすれば3台接続できるんですが、まさかそんな選択肢を選ぶわけにはいかないので、波形モニタはメインの4Kモニタ内に配置することになりました。‥‥マシンが最新の状態に更新されるまでの間は、少なくとも‥‥。

 

 

障害を目視で1発で見分けるために、以下のようなムービーを作っておくと便利です。モニタにも「インフォメーション」表示がありますが、目視でも60Hz動作を確認しておくと安心でしょ。

 

図は内容説明用のGIFサンプルですので、繰り返しがのんびりしていますが、実際は超高速60フレーム毎で1,2,3,1,2,3‥‥と劇速で繰り返されます。

 

 

普段使っているProResやAvidのコーデックでこうしたチェック用の60pムービーを作っておくと何かと便利です。すぐに目視でチェックできますからネ。

 

この1,2,3‥‥の1フレーム毎の繰り返しが、均等に明滅すれば60fps(59.94)が再生できている目安になります。

 

もし、不均等に明滅するようならば、どこかのフレームの再生が落ちています。

 

ご自分でチェックムービーを作成する際は、あまり数字を見過ぎて気分が悪くならないように注意してください。いわゆる「ピカxxxチェック」に相当するものがありますので‥‥。

 

‥‥‥‥実は、GIFではなく、ちゃんと内容がわかるように、HDサイズ・Rec.709のHEVCのムービーも用意したのですが、数字の明滅が強烈なので公開するのをやめました。私は日頃からチェック用途で見慣れているので大丈夫ですが、「見かた」を知らない不特定の人がムービーを見続けると、明滅で気分が悪くなって「オエッぷ」となりますので‥‥。

 

 

ちなみに話は逸れますが、QuickTimeにも以下のような色域を設定できる項目が現れました。

 

 

 

さて‥‥‥、今後の色域の運用はどうしていこうかね‥‥。

 

単にP3やRec.2020を選べば万々歳‥‥とはいきません。テストしてみた結果、ダイナミックレンジの扱いが実際のムービーファイルの輝度にも作用して変換されるようです。

 

運用の手腕が問われるところですが、まずは、各メーカーやラボやシステムスタッフなど各方面の技術者の方々に聞いて、とっかかりの落とし所を探っていかないとネ‥‥。

 

 


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