CS6起動不能

最近知ったんですけど、El Capitan以降のMacOSXはAfter Effects CC 2014以降しか動作せず、CS6〜2013のAfter Effectsは起動すら出来ないんですネ。私らのメインOSのSierra、High Sierraは、CS6へは近寄ることもできません。

 

CS6(2012年春に発売)なんて、ここ数年全く使ってなかったので、起動しないこと自体に気づきもしませんでした。CS6があったとしてもたまに受け取るだけで、CS6での出力は皆無だったので、そんなことになっているとは露知らず。

 

要するに、現在のmacOSは、アニメ業界のAfter Effectsと互換性がない‥‥ということです。

 

言い方を変えれば、アニメ業界のAfter Effectsは、ここ2〜3年のmacOSと互換性を欠くほど旧式だ‥‥ということですネ。

 

 

なぜ、アニメ業界は最新版のAdobeソフトウェアを使わないのか。

 

なぜ、CS6止まりなのか。

 

深刻度のレベルは違いますが、どこか、3年前に話題になった「西陣織のフロッピー」の話が頭をよぎります。

 

 

 

もちろん、アニメの「撮影」は、最新版のAfter Effects CC 2018で充分可能です。CS6じゃないとソフトウェアの問題で撮影不可ということはないです。

 

つまり、アニメ業界の主流がCS6なのは、最新のバージョンへと環境全体を更新するのに必要な「お金」の問題だろう‥‥と思われます。

 

 

 

当然のこと‥‥ではありますが、アニメ制作に関わる全ての会社が、CS6から更新できないほどお金に困っているわけではないです。

 

私の、あくまでも推測‥‥ですが、どこかのいくつかの会社(=大量にAfter EffectsやPhotoshopなどのAdobeソフトウェアを導入しているアニメ会社など)がCS6からバージョンアップする資金がなくて、そのうちに連帯的にアニメ業界全体が「CS6縛り」になったのではないか‥‥と推測しております。

 

まあ、言うまでもなく、ソフトウェアだけ更新すれば良いのではなく、マシン、時にはプラグインまで、芋蔓的に更新しなければならない厳しい状況も、同時にのしかかります。

 

そして、Adobe CCの「月額・年額」制度は、「一度買ったら、それ以上はお金を払う必要はない」と信じて疑わない「作画机の感覚」の制作現場にとって、かなり受け入れ難いものなのでしょう。

 

 

でもさあ‥‥‥‥‥‥。

 

必要なお金をけちり続けて、もうどうにもできなくなって、ようやくAdobe CCに移行する‥‥なんて、ほんとに「CS6に依存してきた人々」ができるんですかネ。‥‥私は無理だと思いますヨ。昔から今まで、お金が無いまま続けてきた個人・団体が、未来にお金がポンと用意できるはずがないです。

 

Adobe CCのようなサブスクリプションに対応してこなかった「習慣病」を、アニメ業界が簡単に直せるとは思えないですもん。

 

様々なお金の問題を、延々、延々、延々‥‥‥と「やり過ごして」来たがために、2020年代になってから、溜まりに溜まった、莫大かつ深刻なお金の問題と向き合わなければならなくなる‥‥かも知れませんネ。

 

 

200万円の乗用車を買ってさ、購入10年後に、「新車と同じ性能が蘇るように、無償でメンテしろ」だの、「新しい排ガス規制に合わせて、パーツを無償で交換しろ」だなんて言う購入者、居る?

 

Javaのセキュリティバージョンアップや、マシンやOSの更新、そもそも映像の品質基準がどんどん高度化して、時代が確実に進んで、それでも「ソフトウェアだけは10年前のままで使い続けたい。追加で一円も払いたくないから。」なんて言うのは、愚の骨頂。

 

 

ソフトウェアだけは10年前のままで使い続けたい‥‥というのなら、今後の新しい映像技術の商売には参画しなくてもOK‥‥だと宣言しているようなものです。

 

2020年代に突入して、まだ「アニメの撮影はCS6」とか言ってたら‥‥‥どうする?

 

でも、「2年後もCS6のまま」というのは、決して否定できないですよネ。現在のアニメ業界の雰囲気からして。 ‥‥だって、CS6の次はCCなので、サブスクリプションが前提の運用形態になりますもんネ。

 

もし本当に数年後もCS6を使い続けているのなら、アニメ業界には過去だけあって、未来はない‥‥というのを、まさに象徴するでしょう。

 

‥‥まあですから、アニメ業界とは別に、会社も個人も、アニメ映像制作の新しい道を考えるべきだと思うのです。アニメ業界じゃなくても、アニメが作れて商売にできるんなら、それでいいじゃん。

 

 

 

映像産業は、時代とともに生きていくのです。

 

もし、社会と隔絶した趣味の世界だったら、PowerMacintosh 8500と漢字Talk7.5とAfter Effects3.1とドングルとPhotoshopでずっと作り続けても良いでしょう。認証の為にネットワークに繋がっている必要すらないもんネ。320x240寸法で作っても、本人さえ満足してれば、時代の流れとは無縁の趣味の世界なのですから良いのです。

 

しかし、時代とともに、映像制作を産業として成立させようと思うのなら、コンピュータの製造元も、ソフトウェアの製造元も、そしてアニメ会社やアニメ制作者個人も、一蓮托生なのです。一緒に時代の流れに(たとえ呉越同舟のようなことがあったとしても)同じ船に乗って進んでいかねばなりません。

 

 

現代の社会、そして未来の社会で商売したいのなら、自分らの業態も時代性を考慮すべきだと思います。それは会社であっても、個人であっても‥‥です。

 

 


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