本番

映像制作のいざ本番‥‥という大事な時に、「素人状態」なのは色々な面でマズイがゆえに、私は事前に色々と準備して「素人状態」から実質的に脱しておくようにしています。恐らく、昔の楽器演奏のトラウマではないかと思います。本番演奏の時にブザマなことにならないように、「まぐれで弾けた」のではなく、「いつでも弾ける」ように、本番前に入念に練習しておくわけですね。

 

私が最近意識的に、新しいアニメーション技術が‥‥とこのブログで平然と書くようになったのは、表に出すまでに事前の準備をして、「まぐれ」ではなく「確実」に技術が積み上がってきた実感があるからです。

 

新しいアニメーション技術を、始めて本番カットで使ったのは、2008年のテレビ作品でした。もう10年も前になるのですが、その時点では特に新技術を売り込むようなことはしませんでした。本番で自信をもって運用するにはまだまだ未熟だったからです。

 

でも、その2008年のテレビ作品も「本番」なわけですから、本番に用いる以前のさらに3〜4年前に自主研究制作のクローズドなフィールドでテストを開始していました。当時自宅のPowerMac 8600/250をG4に改造したマシンではいよいよ厳しくなり、PowerMac G4の最終モデル(=ミラードライブドア)を最後の「売り切り」の時(G5が登場して値段がぐんと下がった)に購入したのを覚えております。168,000円くらいだったような記憶があります。

 

そのG4で、髪の毛のレンダリングを2日がかりでやった記憶があります。3Dじゃなくて、2DのAfter Effectsで数十時間=2日かかっていたので、相当負荷が大きかったのだと思いますが、そうした「マシン運用の場数を踏む」のも「本番素人状態」からの脱出の一環でした。その当時はまだ未開の「HD=2K」にチャレンジしていたのも、過負荷の要因だったと思います。

 

思うに、事前に準備しておく行為は、「本番の度胸を事前につけておく」事なのだと思います。例えば、「髪の毛をこれだけ細かく徹底的に動かすと、こんなにも仕込みに時間がかかって、マシンに負荷がかかるんだ」と、「事前に驚いておく」ことで、本番ではパニックにならずにすむわけです。

 

人前で緊張して舞い上がって、「練習の時は上手く弾けてたのに!」と地団駄を踏んでもアカンのです。多少のトラブルがあろうと、余裕を持って弾きこなせるほどの充分な練習を積んでおく‥‥というのは、実は映像制作にも応用できるスタンスだと思っています。

 

なので、準備段階で上手くいっていないのなら、まあ、ほぼ確実に、本番でコケますよね。

 

ゆえに、4K60pHDRを「弾きこなせる」ように基礎から積み上げる日々です。‥‥まあ、弾きこなすなんて、まだまだなんですけど。

 

「まぐれ当たり」は当たったうちには入らないのは、どんなことでも同じことが言えるんじゃないですかね。確実に仕留める技術を順次標準化しないと‥‥です。

 

 

作業場に4K60pのモニタも導入できたし、来月にはiMac Proが発売されるし、来年あたりにはMac miniの新型も期待できるし、ソフトウェアも4K時代へとどんどん進化しているし、4Kテレビはどんどん安くなってるし‥‥で、周辺の状況は良いことのほうが多いので、後は粛々、粛々、粛々、粛々‥‥と、事を先にぬかりなく進めるのみです。

 

 

 

 

練習‥‥といえば、

 

以下は、パルティータ・ハ短調の最初の曲「シンフォニア」の対位法旋律部分を練習するグールドさんです。一旦演奏を止めて窓際に立つあたり、カット割りがちょっと嘘っぽいですけど、好きな映像です。(レーザーディスク持ってました)

 

 


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