コンデジの存在意義

私は35mmライカ判の一眼レフフィルムカメラを長い事愛用していたこともあり、カメラという存在に対して深く強い信頼感を感じております。ゆえに、「デジカメ」に移行してからも、APS-Cサイズとはいえ、一眼レフは自宅と仕事場の両方に常備していますし、日頃使いはコンパクトデジタルカメラ、通称「コンデジ」がメインでした。

 

完全防水のCOOLPIX2K60pが撮影できる高性能PowerShot専用充電池に頼らずバッテリーの心配がないカメラ‥‥など、状況に応じて使い分けてきました。机には数台のコンデジが並んでおります。

 

しかし、iPhone6 Plusを使い始めた2年ほど前から、コンデジの活躍の場はどんどん減少し、現在はほとんど使わなくなっています。

 

そして、iPhone 8 Plus。

 

相当、綺麗で繊細な写真とムービーが撮れます。もはや、コンデジの出番は全く消え失せてしまった状態です。

 

iPhoneは一眼レフの代りにはならないので、一眼レフは今後も使い続けます。気の入った撮影をするときは、今でも一眼レフじゃないとダメです。絞り優先、シャッタスピード優先、即座のAEロックやフォーカスロック、被写界深度のプレビュー、レンズのボケ足など、iPhoneが苦手とするような要素を、一眼レフは軽々とクリアします。

 

しかしコンデジはアカンす。取り柄がほとんどiPhoneに喰われてしまいました。

 

絞りを操作した際のボケ足を即座に確認もできませんし、ムービー機能は4K30p止まりですし、撮影データの移動は何かと段取りが多くてめんどくさいし、バッテリーは毎度毎度専用バッテリーでランニングコストが高いし‥‥で、一眼レフに性能(操作性も含む)では全く及ばず、気軽さではiPhoneに全く及ばず‥‥で、良いところがみつかりません。

 

ふと考えると、大仰な一眼レフと、所詮スマホであるiPhoneの、中間を埋める存在にもなりそうなんですが、所詮スマホであるはずのiPhoneの性能が格段に上がってしまったので、コンデジの「居場所」がなくなってしまった感があります。

 

一般的なニーズはともかく、私だけの欲求で言えば、絞りを一眼レフ並に瞬時に操作できて、4K60pのムービー撮影ができるようなコンデジが出てくれれば、買う意義も使う場面もかなり増えるんですが‥‥ね。

 

iPhoneで写真やムービーを撮るとさ‥‥、軒並み、深度が深くなるじゃん。似たような被写界深度のオンパレードになってしまって、そこはiPhoneの限界かなと思っています。

 

私は標準から中望遠のレンズのボケ足を活かした絵作りが好きなんですけど、まあ、ボケ足って結局、レンズの性能というか持ち味なので、iPhoneのレンズが一番苦手なテリトリーなんですよね。

 

例えば、以下のような写真は、一眼レフに中望遠レンズをつけて、絞りを開放(つまり一番小さなF値)してシャッターを押すだけで、いとも簡単に撮れます。

 

 

 

 

 

 

 

深度の浅い「その場の雰囲気を切り取った」ような写真が、EOS一眼レフだと、1.5万円のキャノンの50mm標準レンズ(=とは言っても、デジタル一眼の普及機だとAPS-Cなので、中望遠相当になります)で、簡単に撮れてしまいます。何のテクニックも不要。絞りをダイヤル操作で一番開いておいて、オートフォーカスで目標の被写体にピントを合わせて(シャッターボタン半押しで)、ピントが合ったら「ここぞ」というタイミングでシャッターボタンを押すだけです。

*ちなみに、上の写真は昔撮ったものなので、カメラもレンズも相応に昔のモデルです。私の愛用している、昔の普及型50mmレンズ(F1.8 II)は1万円を切る猛烈な安さでした。

 

Appleのサイトなどで見かけるiPhoneの撮影例は、さすがにレンズの限界なのか、深度の浅い絵は全般的に少ないですし、深度の浅い絵があっても構図上で浅くなるようなシチュエーションで撮影されています。

 

iPhoneの「後付けの被写界深度」はさすがに「いかにも合成」っぽくて嘘くさいのでジョークレベルでしか使えません。そこがiPhoneのカメラとしての弱みかな‥‥と感じます。

 

で、私の勝手な意見を書くと、コンデジには「生粋のカメラだけが撮れる写真」を目指してもらったほうが購買意欲が湧いてきます。変にスマホの真似事をするのではなくて。

 

深度を深くも浅くも即座に操作できて、かつ4K60pでムービー撮影できれば、わたし的には即買いです。

 

「場面記録的」な写真やムービーは、深度の深めなiPhoneに任せちゃって、絞りをうまく活用した「良い雰囲気で撮れる」コンデジにしてもらったほうが、「存在が被らなくて」いいなあ‥‥と思います。

 

手軽に持ち歩いて写真やムービーを撮る‥‥なんていう想定で、スマホと張り合っても、勝てる見込みはもうないと思うのです。写真の後加工をデジカメ本体の機能でいくら頑張っても、iOSやmacOSのAppを凌駕できるはずもないでしょう。

 

だったら、デジカメには「レンズメーカー」「カメラメーカー」の真骨頂を具現化していただければなぁ‥‥と思います。

 

 

 

 


関連する記事

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM