支えるシステム

色々と未来の計画を進めていくと、やっぱり、自立管理型のソリューションを来年あたりから徐々にでも実働させるべきだ‥‥という結論に至ります。以前、私が撮影業務で土台に敷いていた「atDB」というシステムを、全ての作業工程に対応させる取り組みです。

 

しかしなあ‥‥、「自己連結型」=「作業のひな形を作らない、ひな形」という、謎々のようなシステムを目指しているので、私のプログラム能力では多分に持て余す内容なのです。

 

普通は作業開始の事前に、ワークフローを決めます。絵コンテ、作打ち、レイアウト、演出チェック、作監チェック、原画‥‥のようにです。これを静的ワークフローと私は呼んでいます。

 

しかし新時代のワークフローは動的=ダイナミックなワークフローが必須となります。一度決めたら融通の効かない静的=スタティックなワークフローは、無駄が無駄を呼ぶ高コスト構造へと簡単に呑み込まれます。1カットごとに、必要な工程を随時追加し、不必要な工程を省く、クレバーでフットワークの軽いワークフローを、コンピュータを使って管理・処理するのです。

 

これは管理構造にも適用されて、制作管理も「追っかけが必要か否か」でコストを管理するようになります。

 

自律的に作業が進展するデータベース支援型の工房型制作現場は、制作進行がつきっきりでなくてもどんどん循環するので、管理コストを大幅に抑えられます。一方、アウトソーシング=外注プロダクション・外注スタジオに作業を発注した場合は、それ相応の追っかけが必要になり、人的コスト=人足がどうしても必要になります。

 

レイアウトから作監アップまでを、まさか「作画」の一言で大雑把に管理する会社なんて存在しないように、制作の進行状況を管理する「制作進行」も、ちゃんとした「管理のジャンル分け」が必要だ‥‥ということです。

 

旧来のアニメ制作現場は、それこそほとんどの工程が外注・アウトソーシングだったので、制作進行はジャンルの区別なく「追っかけ」をする必要がありました。

 

しかし、新しい現場では、独自のデータベースに支援された「IT型」のインハウスの制作集団に至っては、素材の受け渡しや集計はどんどん自動で処理されていきますから、進行管理に人足を充てる必要がそもそも無いのです。IT型制作工房に制作進行を何人も配置するのは無用なコストとなるわけです。

 

新しい制作技術において、制作進行のなすべき仕事は、外注の進捗状況の管理、ポスプロやクライアントとの調停・折衝といった、プロダクション内部から見れば「外交面」に特化していきます。

 

「少数精鋭」とは、映像を直に触って作業する人々だけでなく、制作管理スタッフにも適用される言葉なのです。

 

 

しかし、そのためには、相応の基幹システムが必要です。

 

相当難しい‥‥です。

 

作業1つを「ジョブ」オブジェクトとし、自己連結型、自動組み換え型のバインドシステムを作る‥‥。オブジェクトには、様々なメタ情報が「自動記録」(=情報記録にいちいち手を煩わせない)され、もちろんコスト=金と時間もオブジェクト毎に管理され、ジョブ視点でも、カット視点でも、作品視点でも、スケジュール視点でも、制作費視点でも、様々な視点から様々な集計が可能=状況の評価が可能‥‥という、単なる集計システムとは格の違う「アニメ制作の情報技術全般」を網羅したシステム‥‥。

 

う〜ん。やばいな。今の私の手には負えそうもない‥‥。構想が大きすぎる‥‥。

 

でもまあ、条件を下げれば、できなくはなさそうです。自己連結型、自動組み換え型というハードルを下げて、任意連結型、組み換え操作型=連結や組み換えは手動でおこなう方式だったら、今の私のプログラム能力でもなんとかなりそうです。「自動記録」はもう随分前から実践しているので、2018年からは何を開発言語に使ってヘルパーソフトウェアを作るか‥‥という些細な問題だけです。

 

自動だろうが、手作業だろうが、何よりもまずはワークフローを固定型から可変型に変えるだけでも大きな前進です。

 

まあとにかく、4K60pの制作経験からフィードバックして、「atDB」を2020年代以降の新時代に適応させる取り組みを、ぼちぼち始めないとアカンです。‥‥でないと、どんどん面倒なことになってきます。

 

とっかかりは、基礎ライブラリ、ディクショナリの記述から始めて、新しいデータベースの構築を2018年から開始できるようにしないとね‥‥。すぐに着手するのは、macOSの何らかの開発言語、何らかのSQL、そして(私の都合で)PHPとHTMLによるフロントエンド‥‥となりそうです。フロントエンドとなれば、CSSもめんどくさがらずに掘らないとな‥‥。CSSって、大変ですよね‥‥。

 

‥‥で、ある程度、運用の自信がついたら、そこから先のプログラム開発は、「餅は餅屋」に任せたいと思っています。

 

 



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