88鍵が3万円?

最近の価格設定は恐ろしい。今どきのデジタルピアノってどんなかなと思って検索してみたら、コルグやヤマハから3万円代の88鍵フルスケールでウェイト(鍵盤の重さ)鍵盤のピアノが発売されているんですネ。

 

 

YAMAHA P-45:実売価格3万円半ば〜スタンドと椅子を追加して5万円くらい

 

 

 

 

KORG LP-180:スタンド一体型で3万円代後半!〜追加で必要なのは椅子だけ。…しかしまあ、凄い値段です。

 

KORGはこの他にもほぼ同等性能の「B-1」(スタンドは別売りで、スピーカーやアンプ出力、内蔵音色の違い、メトローム機能などが異なるようです)も実売32,000円ちょいで販売しており、恐るべき低価格で高性能なデジタルピアノが販売されています。カシオからも出ていますネ。

 

実際にアマゾンで売ってるから認めざる得ないけど、やっぱり、これらの製品が3万円代だなんて、どうしても「うん、そうだね」とは言えないです。正直、信じられないです。

 

もうさ‥‥、こうなってくると、「弾くつもりがあるか、ないか」だけの条件だよネ。数十万円もするから買えなくて弾けない、防音設備がないから弾けない‥‥とかの外的要素はほとんど払拭されたようなもので、あとは当人が弾く気力があるかないかだけの問題です。

 

もちろん、幼児の頃からピアニストを本気で目指そうと指向する家族ぐるみの「ピアニスト養成」的な観点では、生のタッチと響きに感覚的に馴染むために、ちゃんと生のピアノ、できればC3クラス以上のピアノで、アカデミックな教育が必要となるでしょう。費用もハンパないです。

*知人の話では、子供の頃はデジタルピアノで高校になってから生ピアノを弾き始めて受験ピアノに受かったり、家庭の事情でアップライトピアノだけでテクニックをマスターして高難度の曲を初見で弾くような人もいるようです。しかし、それはあくまで特例〜稀な例なようです。

 

でも、情操教育とか、個人の趣味の範疇とかで言えば、ぶっちゃけ、この3万円クラスのデジタルピアノでまずは十分なんじゃないですかネ。「あ、ヤバい。ピアノって、自分に向いてるかも。もっと弾けちゃうかも。」とええ感じにのってきたら、20万円〜30万円の高級モデルのデジタルピアノに買い換えれば良いわけで。

 

おそらく、今の3万円クラスのデジタルピアノの弾き心地は、20年前の15万円前後のデジタルピアノに匹敵すると思われます。

 

昔の3万円の「電子キーボード」って言えば、「奥にバネが仕込んであります」的なパッコンパッコンしたタッチで、ハナから期待もしていないようなクオリティでした。鍵盤の形をしているだけでOK‥‥的な。

 

しかし今は、「ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー」で、当然ながらPCM音源で、同時発音数は120!

*同時発音数とは、同時に鳴る音の数です。10本しか指がないのになぜ?‥‥と思うかも知れませんが、ペダルを踏んで次々に音を足して鳴らす演奏の際に、音が持続する効果を得るためには、最低でも32音、できれば64音以上は必要になります。昔は16音くらいしかなかったので、どんなにペダルを踏み続けても17番目の音を弾いた瞬間に1番に弾いた音がパツッと消えてしまう、悲しい性能でした。

 

 

う〜ん。どうしたことか。この価格破壊。

 

iPadを買うより安いじゃん。

 

この価格だったら、10人に1人くらいはピアノを弾いてても良いくらいですけどネ。‥‥でも、そうはなってなくて、むしろ、どんどん「誰でもできる」タッチパネルの操作とかで人生の時間を食い潰す状況が増えているようにも思います。

 

自分の限りある時間とお金を、自分の能力を伸ばすために使う人と、安易でカジュアルな娯楽に消費する人‥‥と、実は、社会や政治がどうのこうのと言う以前に、本人の行動パターンが「貧富の差」を分けちゃっているとも思います。

 

特に20代の頃は、自分の可能性が大幅に拡張される時期ですから、その時期に何をしていたか‥‥で、その後の「貧富の差」に影響していくと思います。

 

 

 

う〜ん‥‥でも、しかし‥‥、3万円か。ズルいなあ‥‥現代って。

 

この3万円のデジタルピアノにさあ‥‥、MIDIインタフェースとiPadを追加したら、あっという間にプチ音楽制作環境すらできちゃいますヨ。

 

KORGのLP-180はMIDIアウト端子が付いているので(B1には付いていないようです)、以下のインターフェース「plugKEY」を‥‥

iPadやiPhoneのライトニング端子に差して、以下のような状態にすれば‥‥

 

 

GarageBandなどに内蔵する音源を、デジタルピアノで鳴らして演奏することができます。昔、MIDI音源でやってたような環境が極めて小さい規模で実現できちゃうわけですネ。

 

もちろん、iMacやMacBookなどにも「USB MIDIインタフェース」をかませば、GarageBandやLogicなどの音楽ソフトの鍵盤入力も可能ですし、できるだけ安く済ませたいならMainStageを3600円で買えば、夥しい数の音色を増やすことが可能です。

 

ぶっちゃけ、LP-180に関しては、デモ演奏を聴く限り、ハープシコードの音はめちゃくちゃショボいです。「デジタルハープシコード」を作ったほどのローランドのようにはいきません。

 

なので、3万円デジタルピアノは、ピアノの音は本体で愉しんで、ハープシコードや管弦楽、ビンテージなエレピやシンセサイザーなどはiPadやiPhoneまたはiMacなどの音源を遠隔で鳴らして愉しむのが良いと思います。

 

 

ちなみに私は、鍵盤は既にいくつかあるので、すぐに必要ではないですが、ローランドのKiyolaは良いなあ‥‥と思っております。‥‥けど、値段は30万円以上なので、そう易々とは‥‥。

 

 


関連する記事

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM