iPad Pro、120Hz。

新型のiPad Pro 12.9インチ。

 

発売開始から1週間くらいで到着していたのですが、本職の作業に追われて、使い心地などの感想をブログには書けずじまいでした。旧型からの作画環境の移植はほぼ完了しており、既に作画やボード描きで使用しています。

 

私が購入したのは、WiFiオンリー、512GBストレージのモデルです。

 

色々と性能向上がネットで紹介されていますが、作画作業で格段に有用なのは、やっぱりといえばやっぱり、「120Hz」です。ディスプレイ上で直に絵を描く場合、120Hzのリフレッシュレートは、何よりも魅力的な性能向上です。

 

到着早々にProcreateの「6B」(鉛筆)プリセットで描いてみましたが、現実の生の筆記具で描いている感じに一層近づきました。Apple Pencilのペン先の丸さは未だに「ウソっぽい」感触ですが、筆跡だけに関して言えば、かなり「現実」に近づいています。

 

もしかしたら、性能が向上したA10Xチップも関係して、レイテンシーが劇的に改善されているのかも知れませんが、理由はともかく、Procreateの描き味が極めて向上した事実は確かです。紙に描いているように錯覚します。

 

ちなみに、Apple Pencilはもともと240Hzで動作しており、手持ちのApple Pencilで十分、120Hzの描き味の世界を堪能できます。Apple Pencil単体は新しく買い直す必要はありません。

 

ただ、やっぱりガラスのままでは、グリップ力が弱く、正確なトレースが難しくなるので、「描き味向上」のフィルムは必需品です。商品到着直後に、久々にガラスのままで描いてみましたが、全くお話にならん‥‥と思いました。ガラス表面に合わせて自分の描きかたをいちいちコントロールする時間と労力を割くくらいなら、とっととフィルムを貼ったほうが良いです。‥‥しみじみ再認識しました。

 

ガラスの表面にペンで絵を描く際の感触は、どんなに「オレは慣れた」と強がってみても、かなり「異常な描き味」と言わざる得ません。滑らないように無意識でも気をつけていたり、ガラスからペンが離れるときに慎重になったりと、「ガラス面に対する配慮」が面倒で、作業効率が下がる上に、ストレスも「チリツモ」で蓄積されていきます。

 

新しいiPad Proでも、「ガラスはガラスのまま」ですので、仕事で絵を描く人は何らかの対応をすることになると思います。特にアニメーターは、「自分の好きな絵だけを描いているわけにはいかず、自分の価値基準だけでは完結できない」、「趣味の絵とは全く異なる」作業をするので、ペンを自在に操る「ツールのカスタム」は必須となるでしょう。

 

今回貼ったのは、コレ。2500円前後で少々お高めですが、今までとは違ったものを試してみたくて、買ってみました。旧型と新型のiPad Pro 12.9インチは、ボタンの位置も正面カメラの位置も同じらしく、旧型12.9インチのフィルムでピッタリ適合します。

 

 

保護フィルムを貼ってしまうと、iPad Pro自慢の新型ディスプレイの性能はやや落ちるかも知れませんが、絵を描くのが商売なら、描き味を優先します。‥‥少なくとも私は‥‥です。

 

実際に使っていますが、描き味は良好です。適度なサラサラ感がペン先をグリップしてくれます。

 

以前使っていたフィルムは、指先の操作(ジェスチャ)に対する反応がちょっと鈍くなってしまう欠点もありましたが、今回貼ったフィルムは動作が鈍くなる感触はありません。少々高いフィルムですが、性能バランスは良好のように感じます。まあ、あとはフィルムの耐久性、寿命がどんな感じか‥‥ですネ。

 

 

* * *

 

しかしまあ、コンピュータ関連機器って、「こういうこと」があるから怖いんですよネ。

 

去年末から今年の春にMobile Studio ProやCintiq Proが出て「ペンタブ新時代だ」と言ってたのもつかの間、6月には120HzのiPad Proですもん。30万越えのMobile Studio Proを買っていたら、結構ショックですよネ。120Hzを手に入れるためには、ハードを買い換えるしかないですからネ。

 

私も昔、買った数ヶ月後に「絶対、新しいヤツのほうがいいじゃん」という新製品が出て、自分の「ポチった」タイミングの悲運を呪ったことが何度もあります。‥‥なので、技術進化のムーブメントに気を向けるようになったり、新製品発売のタイミングなどに気を配るようになったのです。

 

ちなみに、新型iPad Proは、上述したように120Hzの画面表示の動作になったので、ペンのストロークに限らず、色んな動きが滑らかです。ページめくりとかアイコンの散ったり集まったりの動きとか、ジェスチャに反応する様々な動きが確実に滑らかになって、現実世界のモーションに雰囲気が近づいています。

 

4K60pHDRの有機ELのテレビにしろ、iPadのような身近なアイテムにしろ、技術は容赦なく、先に進んでいきますネ。

 

 

* * *

 

‥‥で、新型のiPad Pro 12.9インチは、買い替えするほどの性能アップか? 魅力か?

 

と聞かれれば、「どうかな? 絶対に買い替えるほどの必要はないけど、確実に性能は上がっていて快適なので、買ってみても良い」‥‥くらいでしょうか。

 

何度も書いてアレですが、私の場合は、「仕事が増えてきて、もう1台買って、作業環境を拡張したかった」ので買ったのです。要は、買い替えではなく「買い足し」です。今年の春先にもう1台買おうと思ってたのですが、仕事がなんやかんやと忙しくなって、そうこうしているうちに新型が出たので、「ちょうどいいか」と思って買っただけで、「新型が出たら買おう」と心に決めていたのではないです。

 

旧型だとうまく描けない、新型だと描ける‥‥なんてことはないので、旧型ユーザは無理に買い替える必要はないと思います。旧型でもたっぷりじゅうぶん、思い通りに絵は描けますヨ。

 

より一層の滑らかな描き心地、滑らかなモーション、上品な発色のディスプレイ、512GBの大容量記憶容量‥‥という、旧型にはない快適性能にお金を捻出しても良いと思う人は、買い替えてみても良いんじゃないですかネ。

 

でも、まあ、たしかに‥‥120Hzの描き心地はヤミツキになるなあ‥‥とは思います。その辺は偽らざる新型120Hzに対する感想です。もし、iPad ProとApple Pencilに興味があって、まだ買っていなくて迷っているのなら、性能がアップした新型は「買い時」だとは思いますヨ。

 

 



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