アマゾンのダッシュ

通販を活用する生活はあまり外を出歩かない生活とも言え、Apple Watchでいうところの「ムーブ」のアクティビティの達成度が稼げない生活でもあるのですが、一方で、仕事を何としてでもこなさなければならない状況においては、とても便利でもあります。アマゾンのダッシュボタンは、日本人だと考えつかないような「一品専用の注文端末」で、トイレットペーパーやティッシュがなくなりそうな時に、どんな状況でも翌日には配送してくれるサービスです。

 

このダッシュボタン。賛否が分かれるところでしょうネ。

 

しかし、とにかく仕事が忙しくて、レジャーはおろか、買い物も難しいような状況においては、ないと困るトイレットペーパーくらいは、ダッシュボタンを使って注文しても良いように思います。せっかくの近代的なインフラを活用したサービスだし。

 

ダッシュボタンは、ただボタンを押すだけで、WiFi経由で情報がアマゾンに送信され、トイレットペーパーなどの一品のみを注文するサービスです。ダッシュボタンの本体は500円ですが、最初の注文時に500円相当が割り引かれるので実質無料で、ユーザをアマゾンでショッピングさせるための誘導装置のような存在です。

 

使い始めるには、ちょっと注意点があって、

 

スマホを所有していること(スマホのアプリからBluetooth経由で設定するため)

WiFiは2.4GHz帯が必要

 

‥‥です。

 

まあ、つまりは、現代生活のベースを持った人(家にはWiFiのDHCPを完備、スマホを持ち歩く生活)でなければ、買っても使えるように設定できない‥‥ということでもあります。

 

私は5GHz帯でしかWiFiを設定していなかったので、そこでひっかかってしまいましたが、アマゾンのヘルプを見て了解、今は使えるように設定できました。設定自体はそんな大したことではなく、むしろ簡単すぎるくらいです。

 

私は、ティッシュとトイレットペーパーのダッシュボタン「エリエール」を買いました。早速、ティッシュをダッシュボタンで注文し、今日届く予定です。

 

 

* * *

 

セルフネグレクト‥‥という言葉を最近知りました。日本語でいうと「自己放任」という意味らしいです。

 

孤独死をネットで調べていて、孤独死した人の部屋の写真を見たときに、「本当にこんな部屋で暮らしていたのか?」と思うゴミ屋敷のような部屋の写真がいくつも出てくるのですが、まさにソレがセルフネグレクト。

 

実は私、20代のアニメーター時代の超貧乏時代に、まさにセルフネグレクト状態だったと思い起こします。生活が荒む‥‥といっても、世に言う「酒とギャンブルと金」ではなく、自分の生活を顧みない「地味な」荒みかたもあるのです。フリーランスでも、何日も会社に泊まり込んで作業して、家に帰るのは風呂と着替えだけ、帰りがけに買ったコンビニの買い物袋にゴミが入ったまま何週間も忘れて、かと言ってヘトヘトで部屋を掃除する気にもならず、むしろ「部屋を綺麗にしてもほとんど滞在していないんだから意味がない」とすら思えて、どんどん、どんどん、部屋がゴミ(=そんな生活だから朝のゴミ出しもできない)と積もり積もった放置物で荒廃していく‥‥という状態です。

 

その当時、同僚を突然死で亡くし、世間からのアニメに対する風当たりも強く、自分の技術が上がれば上がるほど品質に対する自己基準も高くなって金が稼げなくなり(=量よりも質を優先するから)、ガス水道電気というインフラの支払いも滞り、自分ながら「暗黒時代」だったと思います。そしてその暗闇を象徴するのが、今でいうセルフネグレクトな状態でした。

 

しかし、逆に、その暗黒時代=セルフネグレクトな20代の経験が、物凄く強烈な禁忌、強迫観念となって、今の自分を支えているようにも思います。

 

適当に辛いけれど、適当にうまくやって、適当にお金も手にできて、適当に生きられて、40〜60代を迎える‥‥ということは、適当では済まない転換期や局面が立ちはだかった時にどうすべきか‥‥のノウハウを知らないままで生きてしまったということでもあります。例えば、奥さんに愛想をつかされて熟年離婚して60代になって自炊生活するような男が、セルフネグレクト状態に陥り孤独死する‥‥なんていう事例があったとしても、不思議ではありません。自分では上手くできている‥‥と思っていても、実は周りに面倒を見てもらっていたから自分の自己放任が発覚しなかっただけで、独りになった途端に自己放任が始まる‥‥なんていうことは、容易に考えられます。

 

セルフネグレクトに陥る40〜70代の人は、おそらく、若い頃に普通に生きていた人も多いんじゃないでしょうかね。全くの憶測ですけど。‥‥ゆえに、今、自分がセルフネグレクトの入り口にいることを自覚できないのかも知れません。

 

 

自分の机の周辺を見回して、おせんべいのパッケージを開けた切れ端が床に転がっていたり、缶コーヒーの空き缶が数日間放置されていたりすると、自己チェックで「セルフネグレクト、始まってるな」と思うのです。「そんなことすら?」と思うかも知れませんが、実は結構解りやすいサインなんですよネ。その状態を軽い気持ちで放置すると、いつのまにか荒んだ生活に両足を突っ込んでいることになる‥‥のを、経験者だから解るのです。

 

どんなに雑然としてても、「整理」した部屋を維持できていれば大丈夫です。整理とは「理にかなった整え方」です。本棚に本、衣服のタンスには衣服、ゴミはゴミ箱、ティーセットはローテーブル、汚れた服は洗濯機の脇の籠の中に、腕時計はいつも置いている置き場所に‥‥と、「合理=理屈に合った」的な整え方をできているうちは、「自分の生活を律しよう」とする意思が作用している証拠です。

 

そうした延長線上で、コープの宅配とか、西友の通販とか、アマゾンのパントリーやダッシュボタンが生活の中で有効に活用されているのは、ある程度の基準にはなりましょう。もちろん、あくまで「バランスよく通販や宅配を活用している」ことが必要ではあります。

 

ダッシュボタンで、トイレットペーパーのストックを気にするうちは、生活を維持しようとする意識が健在だ‥‥とも言えますネ。

 

 

自己放任、セルフネグレクトとは、自分の生活の機能と統制を維持できない状態です。これは、人体で言えば、生きているうちは体に蛆がわいて体液が流れ出すようなことはなく、生命維持の秩序が保たれているのに、死んだ途端に秩序が失われて次第に腐っていくような状態‥‥に似ています。

 

自分の生活空間が腐っていく。自分の部屋が死んでいる。‥‥‥恐ろしいです。まあ、私自身の強迫観念もありましょうが。

 

自分の生活空間を正常に保つ。‥‥かなり重要なことなのです。

 

トイレットペーパーがないからといってティッシュを代わりに使ったり、ティッシュがないからといってキッチンペーパーで鼻をかんだりし始めたら、それは結構ヤバい。自分の生活が「後先構わない」状態になり始めています。

 

‥‥で、私。テレビのお手伝いをするようになって、かなり荒れ始めました。マズいす。

 

現在の私は、今の仕事が終わったら、スッキリサッパリ、掃除もして各所の整理整頓もしたい欲求がとても強いです。私は資料などストックが多いですが、それならそれで物が多いなりに、ちゃんと合理的に生活空間を制御して、セルフネグレクトには立ち入らないようにしないとネ。

 

「仕事が忙しんだから、散らかったって仕方ねーよ」といっているうちは、まだその先の地獄を知らない証拠‥‥なのです。

 

 

 



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