チェキ。

Amazonでフィルムを検索するがてら、インスタントカメラの製品群が今でも健在なことに驚いて、さらにはスマホからプリントできる製品も出てて、2度驚きました。

 

Instax SHARE SP-3

 

 

 

今までだと、インスタントカメラはカメラで写したその場で現像(というのか)までするのが常識でしたが、この製品はスマホから画像を受け取ってインスタントフィルムに焼き付ける(というべきか)ことが可能みたい‥‥です。

 

初代のチェキは家のどこかに眠っているはず。‥‥InstaxのWebを見て、すっかり忘れていたチェキの存在を思い出しました。20年前、国分寺の駅前のカメラ屋さんで衝動買いした記憶が蘇り、引越しの際に見かけた覚えもあります。

 

Instax SHAREは、スマホから印刷できるプリンタ‥‥と受け取りやすいですが、ドットではない独特の描写〜インクジェットの印刷とは一線を画す製品性能と思われます。商品を購入したわけではないので憶測でしか書けませんが、インスタントカメラのプリントの風合い、昇華型プリンタに似たようなグラデーションが得られるのではないかと思います。

 

スマホのデジタル写真でも、instaxのフィルムにプリントすれば、随分と雰囲気も変わるでしょうね。想像に難くないです。その独特の雰囲気ゆえに、今でも人気商品なんでしょうネ。

 

 

 

 


ネオパン

ネオパンのアクロスが「II=2」として今年の秋に新発売するそうな。実は私はアクロスを使ったことがないので、どのようなニュアンスなのかわかりませんが、何はともあれ黒白フィルム(白黒ではなく黒白と呼ぶ)が継続してラインアップに復活するのは、何だか嬉しいです。

 

 

 

現在「アナログ派」を自称するアニメ業界人は多いですが、「デジタル」まみれの私も以前は相当フィルムにのめり込んでいました。紙と鉛筆だけでなく、フィルムにも‥‥です。狂ったようにフィルムで写真を撮っていた時期があるので、その枚数を上回るのは相当な愛好者か、フィルム時代に仕事で撮影していた撮影さんだと思います。

 

私がネオパンで一番好きだったのは、Fです。ISO32の低感度フィルムで、しっとりときめ細かい描写が好きでした。中判カメラ(69判)でモノクロフィルムを撮る時は、必ずネオパンFを装填して三脚と露出計(私の所有していた中判カメラには露出計が装備されてなかったので)を携えて、風景写真を撮りまくっていました。現像代やフィルム代などランニングコストは相当にかかりましたが、良い経験になって、今でも仕事に応用しています。

 

リバーサルではISO25や50などやっぱり低感度が好きで、一方ネガカラーは割り切って「速写」用途で、安価な100か高感度の400を常用していました。撮影しようとするシチュエーションや被写体に合わせて、フィルムの銘柄を使い分けるようなこともしていました。FUJIやコダックの廉価なネガカラーISO100(ワゴンで売っていた3本パックとかの)とVelviaとPantherでは、あまりにも特性が違いますしネ。

 

アニメでフィルム撮影を仕事にしていた時期はないですが、映像をイメージする自分自身のシンクタンクとしてフィルムカメラは重要な道具でした。例えば、小金井公園のたてもの園(?)をネオパンFで撮影した体験は、まんま、ネオパンF越しの画像にすり替わっているほど、写真の記憶は強烈です。

 

 

 

とはいえ、現在の若い人にカメラそのものを勧めることはあっても、フィルムカメラとなると正直微妙です。ホントに金がかかるからさ‥‥。安易にフィルムカメラを勧めることはできません。

 

カメラにお金をかけるのなら、デジタル一眼レフを買って、お金は単焦点レンズの買い増しに使ったほうが良いです。とにかく真剣に沢山撮って、画角とミリ数を一致させて、「視野の感覚」を自分の内側に吸収するほうが、アニメーターや映像制作者として実りが多いです。たとえAPS-Cの初級〜中堅一眼レフでも、レンズの口径と画角のイメージを体得するほうが、アニメに限らず映像制作全般でかなり役に立ちます。

 

フィルムは、本当にフィルムで写真を撮ってみたい人が撮れば良いと思います。昔から好きでたまらない作品がフィルムカメラで撮影されたもので‥‥とか、大好きな写真家の作品がみなフィルムカメラで撮影されたものだ‥‥とか、フィルムの風合い=グレインや描写特性にどうしても踏み込んでみたい人が、散財覚悟で踏み込めば良いです。

 

フィルムでどうせ金がかかるのなら、ライカ判ではなく中判(ブローニー)までいっちゃっても良いと思いますし。‥‥中判だと無駄シャッターを切れなくなるので(特に69だと1本あたりの撮影枚数が少なくなるから)、ワンシャッターにかける集中度や判断力も養われますしネ。新製品のアクロス2は、ちゃんとブローニーサイズも発売してくれるとのことです。

 

調べてみたら、今でもブローニーならモノクロもカラーネガもリバーサルも結構それなりにアマゾンで買えるんですネ。コダックのT-MAXの100もありましたヨ。‥‥そうか、ブローニーなら今でもプロ用途でニーズがあるんでしょうネ。

 

 

 


休日は50mmで写真を撮ろう

どんなにiPhoneのカメラ機能が進化しても、型落ちしたデジタル一眼レフの写真にはどうしても追いつけていない実感があります。一方で、デジタルカメラ〜デジカメは、単体ではiPhoneの便利さには追いつけず、最近ではiPhoneとの連携で利便性を高める製品も出てきています。

 

私が昔から使っている一眼レフはEOS。特に理由はなく、たまたま最初に買ったのがEOSだったので、EFレンズの都合上、ずっとEOSを使い続けている‥‥という結構成り行きまかせなきっかけです。1980年代の終わり頃か90年代の最初の頃、吉祥寺のマルイ(当時は普通のデパートで家電を扱っていた)でEOS100QDを買いました。

 

ただそのEOS100は、首にぶら下げてバイクで林道でコケて、水たまりに浸かってダイアルから汚水が滴り落ちても、新宿キャノンのサービスセンターに出したところ「少々の異音はありましたが、おおむね良好で、定期点検と清掃をしておきました」で済むくらいのタフなカメラで、以来、EOSの描写性以上に信頼性で使い続けています。ニコンでもペンタックスでも良いのですが(色の濃い、かっこいい写真が撮れますよネ)、そんなわけでEOSに愛着があるのです。

 

最近はEOS Kissでもかなり性能が充実していて、どうせAPS-Cなら、むしろ手軽なEOS Kissでいいんじゃないか?‥‥と思えるほどの充実ぶりです。

 

IMG_1186.jpg

*シルバーにグリップのブラウンが可愛いですね。Kissはゴツい一眼レフのブラックオンリーだけでなく、こうしたカラーバリエーションも楽しいです。うーん、欲しいなあ‥‥。

 

 

そこに単焦点の50mmレンズを装着するだけで、写真はググググッと楽しくなるでしょう。EOS Kissは買ったことがないので「でしょう」としか言えませんが、諸元を読むだに普通に一眼レフの楽しさを味わえそうなカメラです。

 

問題はレンズ。

 

ボディにセットされているレンズは、どれも暗い。‥‥上図の製品写真も刻印の通り、F値が4(ワイド側)〜5.6(テレ側)です。まあ、ズームレンズとしては標準のF値ですが、せっかく一眼レフならば、F値が2以下のレンズも所有したいところです。

 

明るいLレンズは高いですが、1万円台前半でもF値1.8の純正レンズは買えます。コレです。

 

IMG_0859.HEIC.jpg

IMG_1220.jpg

 

Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM」。Lレンズの1/10の価格だからと言って、1/10の画質なわけではないです。たまに撮影する程度でLレンズに名前負けしたような写真を撮るくらいなら、コイツでガシガシ撮影して腕を磨くのがヨロしいです。

 

キャノンが昔から売り続けてきた廉価50mmレンズの「三代目」です。私は「二代目」を長らく愛用していましたが、最近このEF50ミリSTMを買いました。

 

キャノンのEFマウントのカメラであれば、どれでもつくと思います。最近のミラーレス一眼〜EF-Mにもアダプタをかませば使えるとのことです。

 

私のカメラはEOS60Dで随分前のカメラです。フルサイズではなく、APS-C(APS-Cでも色々あるらしく、どのくらいの面積かは記憶が曖昧ですが)です。なので、50mmレンズの視野をフルに使えず、ちょっと寄ったサイズで80mm相当の中望遠レンズになります。

 

ではさっそく、撮影サンプル。部屋の中をうろうろ、ベランダをうろうろしながら、撮りました。

 

まずは、ミロのヴィーナスさん。2000円で買った置物&作画参考資料です。作画机の上で撮りました。

 

 

 

 

iPhoneでは到底望めない、カッチリとした描写性能は、一眼レフならではです。また、レンズが明るいので、暗いシチュエーションでも手ブレを少なく抑えられます。

 

ディテールを細かく撮れるのも、一眼レフカメラならではです。ヴィーナスさんの頭の埃を払ってから撮ればよかった‥‥と思えるのも、埃すら明快に撮れる一眼レフの性能ゆえですネ。

 

また、深度の浅さ=背景や前景が大きくボケるのは、F1.8の成せるワザです。

 

 

 

 

深度が浅いと雰囲気がでるので、何でもかんでも深度の浅い写真を撮りがちですが、まずはいっぱい撮ってみないと達観もできませんよネ。以前と違って、大容量のSDカードに膨大な枚数の写真を撮れる時代ですから、妙に最初から通ぶるより、どんどん深度の浅い写真を撮って楽しみましょう。

 

深度の浅いのをさらに何点か。

 

 

*一番手前のコードが、途中からピントが外れて半透明になる様子は、絵を描いている人間からすると、「そんなにボケるものかね」と意外な発見もあります。緑のケーブルタグが溶けて光ってますよネ。何の変哲もない紙のラベルなのに、リアルな世界だとどれだけ反射光のダイナミックレンジが広いのか、HDRが出現したのもなるほど頷けます。

 

 

 

素で、こうした深度の浅い写真が、難なく撮れます。一眼レフには「深度確認ボタン」がついているので、絞りに合わせて深度が深くなったり浅くなったりする様子を、撮影前に確認できます。

 

次に、光と影、明暗のコントラストの表現を50mmSTMで撮ってみます。こんな感じに。

 

 

 

撮影用のテストパターンのように見えますが、実はコレです。

 

 

 

窓のブラインドのスリットでした。明暗を自在にコントロールできる一眼レフの操作性をもってすれば、こうした写真も即座に撮影可能です。

 

一眼レフ、特にEOSは、人差し指のダイアルと、親指のダイアルの2つの操作で、露出を1秒以下で操作できます。私は絞り優先で撮ることがほとんどなので、人差し指はF値、親指は露出補正(シャッター速度を変更)で、コントロールします。

 

加えて、AEロックボタンとAFロック(シャッター半押し)の組み合わせで、構図と露光を瞬時に決めて撮影することも可能です。iPhoneのダラダラとした撮影段取りとは雲泥の差です。

 

明暗を強調した写真もいくつか。

 

 

*ただのシュレッダーです。コントラストをつけて撮ると、何か意味深ですけどネ。角のハイライト部分に微妙なフレアが発生しているのが、何だかアニメっぽい。

 

ピアノ(というか鍵盤楽器)の外観はもともと黒いですし、黒鍵も黒いので、カメラ任せの露出だと明るすぎに撮ってしまう傾向があります。しかし、露出補正でマイナス1〜3の幅で撮影すれば、黒い楽器を黒いまま、撮影することが簡単にできます。EOSなら親指のダイアル1発ですからネ。

 

コントラストを活かした場面では、露出の見極めがキモですから、撮影時の操作性が「高画質かつ意図通り」の写真を撮るのに必須となります。

 

ちなみに、光沢を撮影する際に、光沢や反射をコントロールできて、別次元の撮影が可能になるのが、PLフィルタ・偏光フィルタです。

 

IMG_0860.HEIC.jpg

 

マルミの一番安い円偏光フィルタ・サーキュラーPLフィルタですが、十分に反射(光沢)をコントロールできます。50mmSTMはフィルター径49mmなので、安価にフィルタを揃えられるのも嬉しいですネ。

 

PLフィルタは2枚で構成されており、リングを回すと、偏光(偏光については調べてください)の入る量を増減できるので、偏光の発生するシチュエーションで威力を発揮します。水面やガラスの反射は目に見えて効果が表れます。

 

見ての通り、コート面が暗いので、当然ながらレンズに入射する光の量も減衰します。しかし、EF50mmSTMは明るさがF1.8なので、PLフィルターをつけたままででも、暗めの室内で手持ちで何とか撮影することが可能です。F4くらいの暗めのレンズなら、室内で手持ちでPLフィルターはちょっとキビしいですネ。

 

最後にお約束の草木をば。

 

 

 

 

花の名前は‥‥‥わかりません。自分で買ったのに、花には疎くてね‥‥‥。

 

下の写真はローズマリーです。ベーコンを多めのオイルでじっくりローストした後、ローズマリーを加えて香りをオイルに移し、後はパスタの茹で汁と塩と粗挽きコショーで味を整えて、パスタと混ぜ合わせて皿に盛り付ければ、美味しくてシンプルなパスタ1品が出来上がりです。‥‥あ、カメラから料理に脱線した。

 

ローズマリーの葉の毛羽立ちまで繊細に捉えるディテールの細かさも、一眼レフならではです。背景をここまでボカせるからこそ、葉の繊毛まで際立つのです。

 

 

 

とまあ、キャノンEF50mmSTMでの撮影例を挙げてみました。どれも、ふと思い立って撮影したものばかりですから、日常の些細な場面でも、iPhoneで撮影するのとは一味も二味も違う写真が、安くて高性能な50mmレンズで撮影できます。

 

もちろん、こうしたカメラの撮影経験は、作画やコンポジットにも直接的に活用できます。アニメは作画を起点とするでしょうが、決して実写の知識や経験も無駄ではなく、むしろ作画時のレイアウトの研究や、コンポジット時の光と影の表現にモロに使える有用なものです。

 

一緒に暮らす犬や猫、金魚、ベランダの草木、友達、彼氏彼女、伴侶、兄弟や親、子供など、50mm〜APS-Cで80mmの中望遠に適した被写体は身の回りにいくらでもあるでしょう。

 

外に出れば、少し狭目な中望遠でも、カメラのアングル、レイアウト次第で、風景写真は撮れます。

 

 

 

iPhoneのカメラ機能で、日々撮影することの敷居が低くなって、なんでも高解像度の写真で記憶をカタチとして残せるのは、現代ならでは恩恵です。私もiPhoneでよく写真を撮ります。

 

一方で、iPhoneだと似たような写真になりがちで、iPhonesであるがゆえに一枚一枚の「写真の重み」も軽くなって、「思い出の一枚」をかえって撮り難くなっているようにも思います。

 

一眼レフで写真を撮れば、iPhoneとは異次元の写真を撮ることも可能になります。

 

休日は50mmレンズだけで、世界を写真の中に切り撮って、自分の思い出とするのも、これまた一興ですヨ。

 

 


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