ゲシンスキー。

Procreateのゲシンスキーインクが最近気に入ってます。楕円のペン先をもつ、カリグラフなどに使えそうなプリセットですが、ちょっとしたメモ・ラフ絵にも使えます。

 

アニメーターの多くは、色鉛筆でアタリをとって、その上に鉛筆線で本書きしますが、ゲシンスキーインクプリセットのような「いかにもインク」といった風情のペンは、白地に一発で描くのが醍醐味です。

 

もちろん、指先消しゴムで修正は可能ですが、脳内にペンの軌跡を描いて、下書きなしでおもむろに描く方法は、アニメの作画ばかりに浸っている毎日に、ちょっと新鮮な気分転換と気づきが得られます。

 

 

 

誰だ。お前は。‥‥という感じで、無意識にApple Pencilのペン先から流れ出たオジさんですが、「なぜ今、このオッサンを描いたのか」、自分のココロのナゾも、これまた、下書きなしのアドリブ描きの醍醐味です。

 

ゲシンスキーインクのプリセットをもとに、ジッターでアウトラインをちょっとギザギザにしています。

 

不透明度はオール100%なので、薄く描いてアタリをとることもできません。筆圧は全て、線の太さ細さの強弱に適用したプリセットです。

 

潔く、白地に筆跡を刻んで描いていきます。

 

なんか、赤で描くと、気楽に描けますネ。白地とのコントラストが若干柔らかいから‥‥かな?

 

 

 

アニメの作画をしていると、キャラの違いはあれ、描きかたはどんどんルーチンワークにハマって、絵を描くことが消化試合みたいになります。

 

仕事をこなす‥‥という観点ではそれでも良いのでしょうが、自分自身としては、アニメの作画しかできない、極めて守備範囲の狭い絵描きになってしまいます。

 

もう30年近く前のことですが、姪っ子に絵を描いてあげたら、「色は塗らないの?」と言われてハッとしたことがあります。「俺の頭の中、すっかり、線画オンリーだった」と。

 

現実の水彩やアクリル絵具は、描く環境を揃える必要があり、自分の机のスペースを考えると「無理ぽ」と早々に諦めがちです。

 

しかし、iPad Proがある今、色んなマテリアルの、色んな絵画技法を、即座に試して楽しむことができます。

 

上図のオジさんの絵は、ボケーとしながらなんとなしに描いたので、筆跡をみれば大体おわかりのように、5分もあれば描ける内容です。遠くからみるとそれらしい感じですが、近くに寄ってみると、かなりザザザッと描いているのが自分でもわかります。

 

「下書きもアタリも描かない」ので、そもそも「時間がかからない」のです。必然的に1〜4分で描くことになります。クロッキーみたいなもんですネ。

 

*絵をちまちま直さず、一発で捉えて描く「iPadゲシンスキークロッキー」とか、自分の能力開発に役立ちそうですネ。この絵は架空のキャラなので考えながら描きましたが、実物が目の前にあるクロッキーなら1分制限で描くのも良さそうです。

 

 

 

ここから、手を加えて、違う雰囲気にまとめることも可能です。

 

例えば、以下。

 

 

 

書き足しかたは、前に紹介した「ゆるいグリカ」の作りかたとほぼ同じです。

 

なので、時間はかかりません。ちゃちゃっと書き足すだけです。

 

 

 

iPad Proは、アニメの作画の仕事(特に原画)でも使えますが、それ以上に「自分の一生の画業」に対して、様々な刺激と発見を与えてくれます。

 

アニメの作画は、制作会社が用意してくれるPCと液タブでも十分作業可能でしょう。ゲシンスキーインクのプリセットなど使う場面もありません。

 

自分のパーソナル部分、自分の絵描きとしての内面は、自分が所有するiPad Proで育めば良いと思います。

 

 

 

 

しかし。

 

ゲシンスキーって何? 誰?

 

検索すると、グシンスキーに修正されて、投資家・銀行家とかがヒットしちゃうんですけど‥‥。

 

 


マイ・グリカ

iPad Proが手元にあれば、手作りのグリーティングカード〜グリカが、簡単に描いて作れます。

 

凝って描くより、簡単な絵柄のほうが、可愛く仕上がります。

 

 

 

ずいぶんとテキトーな元絵ですが、幸せな雰囲気だしょ。

 

特に難しいことはないです。この程度のぼんやりした元絵が描ければ、Procreateで5〜10分で作れます。

 

手順は、以下です。

 

 

 

元絵を描くために、適当な色を選びます。好きな色で良いです。

 

 

適当なペンプリセットを選びます。「この線が楽しそう!」と感じたプリセットで良いです。

 

 

心を込めて描きます。絵柄はフワッとしてても、ココロだけは。

 

 

ほいだら、後付けで、キャンバスの生地っぽいのを描きます。

 

「テクスチャ」というペンプリセットがありますので、その名の通り、キャンバスのテクスチャっぽくてハマります。

 

レイヤーを1つ作って乗算にして半透明にします。テクスチャで絵が隠れちゃったら意味ないので。

 

 

 

‥‥あ。別に乗算じゃなくても、下に敷けば良いですネ。その辺はお好みで。

 

また、全面を塗る際に、わざとムラを残して塗ります。綺麗に1色にベタ塗りしたら、テクスチャの意味がないので、筆圧を弱目に、軽く撫でるようにムラを故意に作り出します。

 

次に、下地の色を、やっぱり後付けで作ります。

 

「下地なんて、最初に作っておけばいいじゃん」とか言われそうですが、絵柄に合わせるので、最初から決められないのです。何を描くかを最初に決めて、その後で背景で盛っていくわけですネ。

 

クマらしき動物にも、色というか、明るさを足します。文字のバックにも色をつけます。この辺はアドリブで、文字やクマが見やすいように描き加えます。

 

 

飾り縁のような効果を描きたして、グリカ感を演出します。

 

Procreateには楽しいプリセットが多数用意されているので、楽しそうな雰囲気のペンを選びます。

 

 

ふわっとユルい絵も、盛り立ての方法次第ですネ。気合を入れてムキになって描くよりは、逆に、テキトーな絵の方が、ハマるように思います。

 

ここまでくれば、あとは色の仕上げのみです。

 

レイヤーをスタックして(=フォルダにまとめて)、そのスタックを複製してフラット化して1枚にします。

 

 

レイヤー分離状態をバックアップするのは、職業柄。

 

スペルミスが発覚した際など、万が一に直せるようにレイヤーは分けた状態で複製してバックアップし、最終の色調補正は統合した複製でおこないます。でもまあ、これも好きずきですネ。統合したあとでも、レタッチすれば直せなくもないですし。

 

色を強調します。おこのみで、どのようにでも、いくらでも。

 

 

暖かい色調にしてみました。冬生まれの人の誕生日とかには良さそうです。夏なら、涼しい色調も良いですネ。

 

では、最後の段取り。

 

このままでは、Procreateユーザしか読めない独自ファイルですので、「共有」機能でJPEGあたりで書き出します。

 

 

 

iOSの「いいかた」なのですが、「画像を保存」を選ぶと、iPadローカルの写真Appに保存されます。写真をiCloudでリンクする設定にしてあれば、ほどなくして、使っているiPhoneでもクマのグリカが表示されます。

 

明確に他のMacやiPhoneに転送したい場合は、AirDropを使って画像を飛ばします。

 

私はやったことがないですが、メールに直に添付することも可能みたいです。その際は、JPEGの容量を予測して、6000pxの巨大な絵を送らないようにしたほうが良いですネ。

 

ちなみに、このクマのグリカは、iPad Pro 12.9のスクリーンサイズなので、「2732x2048」ピクセル寸法です。

 

チーズケーキ・ビスケット。

 

ラムネ・クリームソーダ。

 

 

思い詰めてマジメになって描くよりは、送る人のことを想いながらフワッと描いた絵の方が様になる、「装飾で盛るグリカ」スタイルです。

 

むしろ、日頃絵を描かない人が描いた方が、妙味が醸し出されて良いくらいです。

 

お菓子のようなニュアンスで盛って、どんな線画もグリカにしちゃいましょう。

 

 


ペンと指と。

iPad(やペンタブ)で絵を描く時、消しゴムツールにいちいち切り替えるのは、少なくとも私はものすご〜〜〜くストレスです。

 

紙100%の時代に、手に持った鉛筆を、放して置いて、消しゴムに持ち替えて‥‥という動作をしてこなかったので、テンポやリズムが狂うのです。鉛筆は持ちっぱなしで、もう片方の空いた手で消しゴムを使っていました。

 

メインの手に描く道具、サブの手に補助の道具‥‥というのが、私のスタイルです。‥‥というか、だいたい、どなたでも同じではないでしょうか。

 

なので、iOSのアプリでも、ペンとタッチのツールを振り分けられるドローAppが必須になります。

 

クリスタ、Procreate、フレスコ、コンセプト、どのAppの設定も、ペンはペンのままで、人差し指(他の一本指でも)を消しゴムに設定することが可能です。

 

*クリスタ

 

*Procreate

 

*フレスコ

 

*コンセプト(ベクターベースのドローApp)

*「スライス」はベクターの軌跡を切り取る=消しゴムとほぼ同じ役目を果たします。

 

 

 

この設定ができないドローソフトは、結局使っていません。能率が落ちるからです。

 

ちなみに、古いMacでもiPadを液タブにできる「AstroPad」は、指を画面に触れておくとペンを即座に消しゴムに切り替える機能があります。

 

 

 

この方法でも、テンポよく消しゴムが使えます。

 

 

 

消しゴムを使う操作。

 

とてもシンプルかつ根本的な部分なので、簡単に機能にアクセスできないと、ストレスが地味に嵩みます。

 

速いテンポでガシガシ描く場合、「指先消しゴム」機能は、必須中の必須です。

 

 

 

 

ジェスチャーは直書き系のペンタブにおける「能率の要」です。

 

さらに、能率だけでなく、絵の全体のバランスを取るためにも、ピンチインアウトによる表示拡大縮小の頻繁かつ迅速な切り替えは必須です。キー操作で拡大縮小なんてしてたら、ストレスで身悶えます。

 

iPadは、絵の全体のバランスがとりにくい‥‥なんて言われますが、それは拡大縮小などの各種ジェスチャーを使いこなしていないだけの話です。引いた絵を見たければ、ピンチ操作で瞬時に縮小すれば全体のバランスは見渡せますよ。

 

iPadや液タブは紙の代用品ではなく、新しい画材です。紙と同じ操作で通用する場面もありますが、紙と同じ感覚だと全然使いこなせない場面も多いです。

 

ジェスチャーをぐりんぐりん使いこなせば、紙に負けない能率を達成できますヨ。

 

 

 


プロクリの5

iOS13.2以上からインストールできる「Procreate」の最新バージョン「5」。

 

まだ全然いじっていませんが、またまた、強力になった模様です。

 

https://procreate.art

 

 

 

最近リリースされたProcreateのバージョン5。既に前バージョン購入済みの場合は、無償でアップデートできます。

 

ペンの複雑なプリセットが、より作りやすくなりました。実は今までのペンのプリセット内容は完全に理解しているとは言い難かったのですが、解りやすいUIに刷新されて、より一層直感的にプリセット内容を操作できます。

 

 

 

また、レイヤーの並びだけでアニメ機能を実装していた前バージョンと違い、より積極的に「動くイラスト」が作れるようになりました。これでアニメの仕事は難しいですが、アニメ業界とはフィールドが違う用途で活用できそうです。

 

動くイラストのための最低限の設定項目が追加されました。

 

*ちなみに上図は、「絵は2万ピクセル越えのシチュエーションを、どのように1万ピクセル以下で詳細感を損なわずにコンポジットするか」の説明図の下書きです。以前に記事で書いた「大判ではない、大判コンポ」です。馬鹿正直に2万ピクセルで素材を作っても、レンダリング時はおろか、オペレーション時に破綻しますから、アニメーターがコラップストランスフォーム(パススルー)や3Dレイヤーを賢く使って、数千ピクセルの素材で2万ピクセルのレイアウトを的確に組める必要があります。

 

 

 

Procreateは毎回バージョンアップが楽しみなAppです。どんどん使いやすくなるので、新バージョンがアナウンスされるたびにワクワクします。

 

一方、現在のPhotoshopやAfter Effectsはぶっちゃけ「ネタ切れ」で、バージョンアップが待ち遠しいなんて、遥か昔の記憶です。

 

かつては、PhotoshopもAfter Effectsも、バージョンが3〜4の頃は、新バージョンが発表になるたびに、ワクワクしたものです。その頃のワクワク感を体験した人は、「余韻」でAdobe CCを使っている雰囲気すら感じます。Affinityとかのソフトを使っても良いのに、Adobeに使い続けるのは、昔のワクワク感がいつか復活するかも‥‥と、心のどこかで期待してるようにも思います。‥‥まあ、1番の理由は「使い慣れている」ことだとは思いますけど。

 

Adobeはフレスコとかもリリースしましたし、Adobe自体にはまだ期待してますが、After Effectsとかは‥‥この先、どうなるのかなあ‥‥。4Kのアニメ制作には相当時代遅れな内部仕様になってきたのを、ひしひしと毎日、実感してますからネ。

 

 

 

正月休みを前にして、Procreateが5にバージョンアップしたのは嬉しいです。依然として、私のメインのドローソフトなので、久々の正月休みに、パワーアップしたProcreateで絵が描けるのは楽しみです。

 

ちなみに、Toon Boom Harmonyでも、Procreateを併用すると、繊細な描線ニュアンスのままカットアウトが可能なことが判ってきました。HarmonyのColour Art=塗りのレイヤーも、Procreateで描いた線から領域を抽出してくれますし、アンダーレイ、オーバーレイのレイヤー機能も魅力ですから、以前のProcreate>Photoshop>After Effectsのカットアウト3段階の流れを、Procreate>Harmonyの2段階に簡略化するのを来年の目標にもしたいです。

 

iPad Proのほうは、来年に新しい液晶パネルを搭載した新型が出る‥‥と噂されていますネ。

 

iOSとiPad、そしてAppの伸びしろは、2020年にも衰え知らずで、何よりです。

 

 


新プロクリ。

4KHDRプロジェクトの紹介がネットで公開されたのに伴い、4KHDRに関する制作技術の様々な予測を見聞きします。なにぶん、公開前の作品なので、私の口からは大したことは喋ることはできませんが、動画の単価については制作プロデューサーさんと色々と相談して、「4K時代における極めて大幅な単価の見直し」を実施したことだけは記しておきます。

 

作画の未来を考えるのなら、お金は全てプロデューサー任せではなく、作品における作画のリーダー的存在の人間が、作画の専門分野の見地から、単価の相談をプロデューサーとちゃんと相談して協議すべきです。作画の長が知らんぷりしていると、何も変わっていかないどころか、どんどん状況は悪くなることを改めて認識しました。

 

また、作画のソフトウェアの組み合わせやピクセル寸法に関しても色々なパターンを試しました。それも今はあまり私からはしゃべれませんが、私はクリスタとProcreateとiPad Proで4Kドットバイドットの原画を描きましたし、カットアウトに関してはProcreateとToon Boom Harmonyで6〜8Kは当たり前のサイズで描きました(実写と違ってアニメは大判になりやすいので)。Toon Boomは6Kでも「ケロッ」と何もなかったかのように動作が軽く(macOSなのに)、未来への余裕が感じられました。

 

4Kのレイアウト用紙は、2018年にグローバルな仕様として制定したこれです。

 

 

*まあ、4K(UHD)ドットバイドットなら、誰が作ってもこうなるわな。

*紙での使用は考慮しておりません。ゆえにタップ穴はありません。ペーパーレス運用にて、ピクセル寸法基準のみ(dpiはゼロ扱い)で使用します。

*Procreateに直に読み込めるのは、こちら。(9.7インチの旧型iPad Proだと14レイヤーにレイヤー数が限定されますので、12.9インチがオススメです)>Procreateのレイアウトファイル(ダウンロードしたのちにAirDropでiPadに送ると、Procreateで自動で開きます)

 

 

Procreateは、6Kくらいになると、メモリに余裕のある12.9インチモデルでも、作成可能なレイヤー数が減るので(十数レイヤーとか)、結構苦労しました。最大4ファイルまで分割して描いたものもあります。

 

で、Procreateの「5」。Coming Soonとのことです。

 

 

 

楽しみです。前回のバージョンアップも嬉しさ満載だったので、今回も期待しています。

 

新バージョンはなんと、オニオンスキンまで搭載されるとか。私は今までのProcreateでも原画を随分描きましたが、オニオンスキンに相当する機能は単にレイヤーの不透明度で手作業にてカバーしていたので、純粋に嬉しいです。‥‥まさか、Procreateがそちら(アニメ機能)を拡張してくるとは思わなかったです。

 

 

 

ソフトウェアの伸びしろがある時代って、いいですよねえ‥‥。

 

その昔、PhotoshopやAfter Effectsの新バージョンが出るたびにワクワクしたものです。(なんとなく過去形ですが)

 

今はiOSのAppの更新が楽しみです。純粋に出来ることがどんどん増えて操作も快適になるからです。

 

メディバンを愛用している人もいるでしょうし、私のようにProcreateの他にコンセプト.appにも魅了されている人も多いでしょう。クリスタはBluetoothのキーボード(キー配列に注意!=IOP@[ の並びを選ぶべし=K380とか)と組み合わせると俄然使いやすくなりますし、AdobeはPhotoshopのiOS版もFrescoも期待大です。ソフトウェアの新バージョンが待ち遠しくて使うことが楽しい頃って、新たなムーブメントが台頭する時でもあるのです。

 

 

 

数あるAppの中で、Procreateをなぜそんなに?‥‥というのは簡単な話で、「描きやすいから」です。

 

今やジェスチャーが身に染み付いて、他のAppのジェスチャーをProcreate寄りにカスタムするほどです。油断していると、「ジェスチャー主義者」になりそうで怖いです。いちいち手をキーボードに向けるのが鬱陶しくなるのは、ちょっと危険な偏りです。

 

実際、4KHDRのプロジェクトでは、私はProcreateを多く使って作画しました。さる方はクリスタ、さる方はTVPaintと、ソフトウェアは原画時に自由に選択できるようにしましたが、私自身は「Procreate率」が非常に高かったです。

 

ちなみに、初代のiPad Proでも充分に4Kの線画は描けます。中途半端な環境のデスクトップOS(メモリが少ないとか液タブが小さいとか)で描くより快適かも知れません。初代のiPad Proって言ったら、2015年ですよ。‥‥ガジェットとしては寿命は長いほうですネ。

 

 

 

そういえば、HDR。

 

HDRには、HLG、HDR10(10+)、Dolby Visionがあって、PQというログとリニアに似た仕組みもあります。

 

今回はDolby Vision / PQ1000nitsをターゲットにしましたが、さすがに線画を描く時は、100nitsでも充分過ぎます。作画用紙ファイルの白地を300〜1000nitsで見続けようものなら、目が壊れます。線画作業までは、sRGB/Rec.709やiPad Proの目に優しい輝度で充分です。

 

その辺の制作情報も含め、やがて4KHDRプロジェクトの作品仕様や制作方法などもNetFlixさんから関係筋に公開されるでしょう。

 

 


Procreate、お絵かき三昧

このところ、クリスタやConcepts.appにうつつをぬかしてはいますが、Procrateは依然として快適なお絵かきツールであることに変わりありません。

 

今の本業の仕事は、とにかく集中度を要する内容なので、たまに童心に帰って、息抜きにProcreateで落書きするのもオツなものです。

 

私が少年時代に何度も読み返したコミックの絵を落書きしてみました。Procreateはレイテンシーが少ないので、ズバズバ快適に描けます。

 

まず、1973年の如月ハニーさん。

 

当時、チャンピオンコミックスで単行本が発売され、ちょうど私が小学校に上がった頃に、テレビでも放映されました。

ポイントはシンプルな目のデザイン、マズルの長い鼻、ぷっくりとした頬のライン、ズバっと太い主線ですかね。あともう何回か描けば、もっと細かい部分の特徴が捉えられると思います。

 

わたし的に、愛してやまない70年代のテイストたっぷりで、描いてて懐かしくてたまりませんでした。あの頃は今みたいにネットもなかったけど、それならそれで楽しい時代だったとも思います。

 

今は、こうしてネットもあって落書きを貼れるし、iPad ProとApple Pencilでいろんなテイストの絵を描けるし、楽しさでは負けてないですネ。

 

 

 

次に、私が大大大好きな「ふたりと5人」のおさむくんと先輩。そして、銀次郎っぽいキャラも。(特に硬派銀次郎を描こうとしたわけではないので、ふわっとしたキャラになってます)

 

*この頃(70年代)のキャラって、学生服と学帽が込みですよネ。学帽をかぶるだけで似た雰囲気が出てくことに、描いてて気付いて、驚きました。

 

Procreateの「ストリームライン」の数値を大きくすると、こうした勢いのあるタッチが気軽に描けます。

 

前に、ベルばらのオスカルを描いたのですが、根っこが少年誌の私ゆえ、非常に中途半端な出来になってしまいました。チャンピオンやジャンプの70年代のキャラは、素で描けるので「自分の生い立ち」をしみじみ実感します。「マーガレット」の絵は、素では出てこないんス。

 

とはいえ、上の落書きと比べて、Procreateでの描き方次第でどれだけ線の違いが出せるか、参考になるとは思います。オスカルもProcreateで書きました。

 

*私は、根が少年誌育ちだから、丁寧に描いても、描線の捌きがオトコ臭いのよ。‥‥池田理代子先生の優雅で軽やかな線は、わたし的に、相当練習が必要と思われます。

 

オスカルは、池田理代子先生のオリジナル版、姫野美智さんのカラーイラスト版、そして出崎演出(テレビシリーズ後半)の荒木伸吾さん版の3種を、改めてチャレンジしてみたいなと思います。

 

 

 

Procreate、Apple Pencil、そしてiPad Pro 12.9インチ。

 

色んな絵が好きなように自由に描けます。

 

画具にストレス、全く無し!

 

70年代の昔も善き時代でしたが、今も良い時代ですね。

 

 


Procreateのレイヤー数

Procreteはとにかく書き味の優れたAppで、その点だけでも使う価値があります。どんなに高機能でも、レイテンシーが一定以上大きいと、描きにくくてイヤになっちゃいますもんネ。

 

しかし、Procreateには色々と弱点があって、私が何よりも弱点だと感じるのは、レイヤー数です。

 

iPad Pro 12.9インチの2.7K程度なら、90レイヤー持てるので、普通レベルなら何とかなります。決して多いとは言えませんが、少なすぎるわけでもないです。

 

 

 

しかし、4Kドットバイドットの作画サイズとなると、10%の余白と、さらに外側の余白が必要なので、寸法は4.5Kとなり、レイヤー数は40レイヤー程度まで減少します。

 

*しかし何だ。レイヤーは「件」で数えるものかね。‥‥あまり聞かないな‥‥レイヤーを「件数」で呼ぶのは。‥‥そもそも「件」って何だろう‥‥と調べてみたら、「物事を数えるのに用いる語」とあるので、あながちレイヤー44「件」は違和感があるとは言い切れないのかも。

妖怪の「件=くだん」というのもいるんだね。

 

 

 

40レイヤーはねえ‥‥、結構、限界が低いんですよ。

 

40レイヤーと言っても、「レイアウト」「ラフ」「フレーム指示」「演出指示」などを内包していますので、実際に描ける新たなレイヤー数が30レイヤーを割ることもあります。

 

なので、カットアウトの原画を描いていて、最大4ファイルまで分割したことがあります。もちろんそのままで作業アップするのではなく、iMacにAirDropで転送して、macOSのPhotoshopで1つのファイルにまとめて整理します。

 

4.5Kなんて、ちょっと先の未来には、ありふれた「普通サイズ」です。大きくもなんともない。

 

Procreateを使い続けるためにも、今後のアップデートでProcreateのレイヤー数が増えてくれると良いんですけどネ。

 

 

 

思うに、iPhoneやiPadの「お絵かきツール」としてスタートしたAppは、iPadがProまで進化して、業務用途に用いることを想定していなかったのでしょう。

 

その点、AdobeのiOSフル版Photoshopや、新しいドローツールのFrescoは、後発ゆえに期待できます。

 

とは言え、Procreateの書き味は、どうしても手放せません。アニメ作画専用ではなくても、単に絵を描いてて描きやすいのは、得難い魅力です。

 

レイテンシー(実際の手の動きと、画面に描画されるまでの、タイムラグ 〜十数ミリ秒〜数十ミリ秒)はできるだけゼロに近いのが望ましいですが、ゼロ秒は物理的にあり得ないので、Appの処理速度、OS(ドライバ)やハードウェアの処理速度が、ハード&ソフトのまさに「腕のみせどころ」となっています。

 

ちなみに、1ミリ秒とは、1/1000秒のことです。人間の感覚って、数ミリ秒を感じ取れるほど、繊細で鋭敏なのです。

 

レイテンシーの問題は絵だけでなく、音楽にも言えて、例えばギターの出力をオーディオIFに繋ぎ、オーバードライブやアンプシミュレーションなどの音声信号処理が加えられて「音として聴こえる」までの「タイムラグ」は、演奏に致命的な支障がでるため、数ミリ秒が必須です。10数ミリだと遅い部類です。

 

絵の場合、音声よりも扱うデータ量が大きいですから、レイテンシーを少なく抑えるのは、メーカーの技術力そのものです。また、Appだけでなく、ハードウェア本体と、iOSの能力も問われます。

 

新しいiOSは、Apple Pencilのレイテンシーが、20ミリから9(だったっけ?)ミリに抑えられて、とうとう10ミリを切ったのが「そのスジ」の人には注目だったと思います。

 

 

 

Procreateには進化を続けて欲しいです。

 

一方で、Frescoなどの新しいAppにも期待大です。

 

やっぱり、紙と鉛筆のダイレクト感(=ダイレクトなのは当たり前だけど)は、基本なのです。その基本に、どれだけコンピュータが近付けるか、進化の過程を楽しみながら付き合うのが肝要です。

 

紙と鉛筆がいくらダイレクトでも、今、目にする映像のほぼ全てがデジタルデータ組成ですから、未来のフィールドを縦横無尽に駆け回って味わい尽くすには、コンピュータを活用するのが最適解です。

 

コンピュータの進化を「語り草」にするくらいの余裕が、我々には必要‥‥ということですネ。

 

 


Procreateのジェスチャー

Procreateのジェスチャーベースの操作法にて3年近く原画を描き続けた影響で、他のドローソフトの旧態依然としたショートカットベースの操作法が、異様にまどろっこく感じるようになって、その感覚から抜け出るのに苦労しています。

 

ジェスチャーベースの操作法は、暗記するまでは多少戸惑いますが、一旦覚えてしまえば、キーボードを全く必要とせずに描き続けられるので、おそらく「一番最短」の操作法と思われます。生の筆記具にかなり感覚が近くなり、指の消しゴムやピンチインアウトの拡大縮小、2本指のスクロールなど、ショートカットでは得られない「操作の連続性」が可能です。

 

参考までに、私の設定例を列記します。下記以外にも様々なジェスチャー割り当てが可能ですので、一例として。

 

 

●1本指タップ=クリック〜選択

レイヤーを選択したりカラーピッカーや画面から色を選択するなど、マウスクリックと同じ動作です

 

●1本指スワイプ=消しゴム

私は一本指スワイプを消しゴムに設定しています。クリスタでも同じ動作が可能で、いちいち消しゴムツールに切り替える必要がありませんので、とても作業効率が上がります。

 

●1本指長押し&スワイプ=選択&移動

レイヤーを移動したりブラシを他のセットへと移動したり、イメージ(ファイル)をフォルダの中に収納したり、選択して移動する際に用います。

 

●レイヤーを1本指長押し&画面にドロップ=レイヤーを最上位に複製

レイヤーウィンドウで任意のレイヤーを1本指長押しで「掴んだ」状態にして、レイヤーウィンドウの外にドロップ(掴んで移動して離す)すると、レイヤーウィンドウの最上位にレイヤーが複製されます。

 

●レイヤーを1本指長押し移動&別の指で他のレイヤーをタップ=レイヤーのグループ化

複数レイヤーをレイヤーフォルダに同梱してグループ化する方法は何種類も操作がありますが、トリッキーな方法も可能です。1つの指の操作の後で、さらに別の指を加えて操作するなんて、なんだかピアノみたいですネ。

レイヤーウィンドウにて、例えば、人差し指で1つのレイヤーを長押しして上か下に移動する途中で、親指で他のレイヤーを次々とシングルタップすると、どんどん選択状態が増え、任意の位置で指を離すとまとめてフォルダに格納できます。‥‥文字で説明するとややこしいですが、実際はシンプルな操作です。

 

●2本指タップ=UNDO

取り消し操作です。「戻る」ともいいますネ。

ただし、Procreateにはやり直し回数の制限があり(現バージョンは不明)、どうしてもオリジナルを残しておきたい場合は、あらかじめファイルを複製してバックアップしておく必要があります。

 

●2本指スワイプ=スクロール

画面をスクロールします。拡大して描く際に、なくてはならない機能です。

 

●2本指ピンチインアウト=拡大縮小

画面を拡大縮小します。縮小して全体像のバランスを取り、拡大して細部を描く際に、なくてはならない機能です。

ちなみに、必ずしも片手の2本指である必要はなく、両手の人差し指のペアでもピンチインアウトが可能です。

 

●2本指回転=画面の回転

画面を回転します。これも必須ですネ。自分の手が一番綺麗に線を描ける角度に合わせて、iPad本体を動かすよりも、画面を回転させた方が楽です。

ちなみに、水平に戻したい場合は、同じく指の操作でほぼ水平にすれば、スナップして自動で180度水平に戻ります。iPad Pro本体の傾きと組み合わせれば、微妙な角度も思いのままです。

 

●レイヤーウィンドウでのピンチアウト=レイヤーの統合

統合したいレイヤーの範囲を、親指と人差し指で囲んで閉じる(ピンチアウト)と、レイヤーを統合できます。

ただし、指を閉じる時の動作が不安定になりやすいので、レイヤーを1つずつ複数選択して(レイヤーウィンドウで左から右へシングスワイプ)、「グループ」テキストをタップしフォルダにまとめた後で、フォルダを1つのレイヤーに統合した方が、段取りは多いですが操作は確実です。

 

●ギャラリー画面での2本指ピンチインアウト=プレビューモード

いっぱい描き貯めたイメージ(ファイル)を連続でプレビューする際に、いちいち1つずつイメージを開いて閉じるのはまどろっこしいです。イメージを一覧する「ギャラリー」画面で、プレビューしたいイメージのアイコンの上でピンチインすると、プレビューモードになり、連続でイメージを閲覧できます。

とても便利です。

 

●プレビューモードでの1本指ダブルタップ=編集モードに入る

ギャラリー画面でピンチインすることでプレビューモードに入り、画像を順番に閲覧している際に、任意の画像を編集(描き加え)したくなったら、1本指ダブルタップで即座に編集モードに切り替えられます。

同じく、とても便利です。

 

●3本指タップ=REDO

再実行操作です。「進む」とも言いますネ。

 

●3本指スワイプ=コピー、カット、ペースト、コピペ、カットペースト

コピーカットペーストの操作選択ウィンドウが開き、いわゆる「コマンド」+「C」「P」「V」と同じ操作がジェスチャーだけで可能です。

たしか昔は3本指で「Z」を描く操作でしたが、最近のバージョンは単にスワイプだけでコピペが可能です。

 

●4本指タップ=全画面

ツールが全て隠れて、全画面になります。

 

 

この他、「もしかしたら、こんな操作もできたりしてな」‥‥と遊び半分でジェスチャーを試してみると、意外なジェスチャーのコンビネーションを発見できたりと、何だか裏技を発見した時みたいな嬉しい気分になります。

 

クリスタも意外に色んなジェスチャの組み合わせが有効だったりと、iPad Proのジェスチャーベースの操作方法は、キーボード&マウスでは想像もできなかった操作が可能なので、楽しみながら発見してみるのも良いですヨ。

 

 

 


Procreateアップデート

昨日か一昨日、Procreateがアップデートしていました。

 

テキストが打てるようになった

ソロ表示機能が追加された

複数のレイヤーをPDFやアニメーションGIFで書き出せる

筆圧スムーズ機能

 

‥‥といった内容です。GIFとは言え、アニメーション機能みたいなのが装備されたのは驚き。イラスト路線で今後も突っ走ると思ってたので。

 

テキストが打てるようになった‥‥というは、他のドローソフトからすれば、「今まで打てなかったの?」と驚かれるような内容ですが、私はもう「テキストはPhotoshop」に慣れているので、どっちでも良いかなという感じです。まあ、打てれば便利でしょうから、テキスト機能追加は歓迎はしますが、一方で手書きの文字も中々味があるとも思ってます。

 

私がクリスタではなく、プロクリをメインにしている理由はただ1つ。

 

絵が描きやすいから

 

そうとしか言いようがないです。

 

全ての機能が、「絵を描く、その瞬間」にフォーカスされているので、余計なストレスがないのです。余計な部品を全部外したレース用のモトクロッサーのようです。

 

久々にASTROPADとPhotoshopで絵を描いてみると、色々な機能が過剰でゴチャゴチャしてて逆に描きにくく感じます。まあ、ワークスペースをカスタムすれば、もうちょっと使いやすいデスクトップにもなるでしょうけど、やはりPhotoshopの生い立ちと経緯からして、250ccのビッグスクーターでオフロードを走っているような重さと鈍さは残るでしょうネ。

 

 

 

そう言えば、次期macOSではiPadをサブモニタにできる機能が噂されていますネ。最近だけでなく、以前からそんな噂が流れているので、今回もどうなるかはわかりませんが、OSが正式にサポートしてくれるのなら動作も安定するだろうし、楽しみです。直近のWWDCとかで発表されると良いですネ。

 

ただ、あくまで次期との噂なので、今すぐにmacOSのPhotoshopをiPadとApple Pencilで使いたい場合は、ASTROPADなどを導入するしかないです。ASTROPADはProcreateで描き忘れたパーツのリカバーとかに結構重宝しますから(Photoshopの動作が重いので描き味は快適とは言えませんが)、持っておいて損はないです。

 

 

 

率直に実感しますが、色々なことがどんどんできるようになる界隈って、ホントに良いですネ。

 

Adobe Fontsで電子書籍だけでなくWebまで自分の思い通りにデザインできる。iPadが液タブになる。描き味の優れたAppでいくらでも絵を描ける。綺麗に精魂込めて描けば、そのまま高品質に4KHDRに映像を配信できる。個人規模であっても技術と知識を元手に商売の道が開ける。

 

後ろを振り返ると萎んでいく状況ばかりですが、前を見渡せばどんだけフィールドが開けているのか、広がり過ぎてて、ぶっちゃけ、自分の一生が足りません。もっと寿命が欲しい。200年くらい。

 

まあ、あまり浮かれすぎて足を掬われないように、お互い、粛々と状況を進めていきましょうネ。

 

 


Procreate・不具合「書き出しの失敗」

Procreateにおいて、すべてのレイヤーを不可視状態にして保存(一覧に戻る)すると、共有の際の書き出しに失敗します。

 

何も反応がなく、サクッと元に戻るので気づきにくいですが、何かしらのレイヤーを可視にしておけば回避できます。

 

メモ。

 

 


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