描いて塗って動かしてコンポして

自分で描いて、自分で塗って、自分で動かして、自分でレンダリングする。‥‥これはアニメの制作現場だと相当特殊な事例ですが、個人制作では当たり前です。考えてみれば、アニメの作り方は状況によって両極端と言えます。

 

アニメーターは商業に関わる時だけアニメーター‥‥と言うわけではなく、「いつでもアニメーター」なのです。自分のチカラを特定の条件に限定することは、考えてみれば不自由なマインドセットです。

 

何から何まで自分で作る‥‥ということを、プロのアニメーターも体験してみれば良いのに。

 

そうすれば、色々なアイデアも浮かんで、新しい制作技法やビジネススタイルのきっかけにもなるかも知れませんヨ。

 

iPad Pro、iMac、ProcreateやFresco、そしてAdobe CCがあれば、たとえ短尺でも自分ひとりで作り出すことが可能です‥‥というか、可能性が生まれます。(実際に行動しなければ、可能性のままなので)

 

 

 

下図は、カットアウトなど新しい技術(=日本国内では)の説明に使う素材として、iPad Pro、Procreate、iMac、After Effectsの4つだけで作った絵です。カットアウト用素材なので、動かすことを前提として描いています。

 

 

 

同時期に描いたものですが、テイストは両極端ですネ。4Kサイズで、かつ階調トレスなので生っぽい線です。Procreateで線画を描いて、After Effectsでペイントとコンポジット、メイク(化粧)をしています。

 

制作時間は数時間です。女の子のほうは、かなり短時間でゼロからフィニッシュまでできます。アニメーターが休日の自宅で、自分の取り組み=著作として描けます。

*あまり時間のことは書きたくないのですが(=曲解する人がいるので)、限られたプライベートの時間をどう使うかは最大のテーマですので書きました。

*曲解する人 〜例えば音楽で、3分で演奏が終わる曲だからって、演奏者・アーティストに対して3分ぶんの時給換算のお金しか払わない‥‥なんてわけないじゃん?

 

アニメーターは、30代くらいになったら、線画の枠外にも踏み出して、「線画としてのアニメではなく映像としてのアニメ」を強く意識することが必要だと感じます。もちろん、全員参加の必要はないですが、アニメーターの誰もが線画オンリーなのは、ぶっちゃけ才能がもったいないです。

 

 

 

やっぱり、なんだかんだ言っても、iPad(Apple Pencilの使える)を手にすることが第一歩でしょう。

 

一番安上がりだもん。

 

コストパフォーマンスは最強なんじゃないでしょうかね。

 

紙に留まる以上、上図のような絵を、ゼロからフィニッシュまでアニメーターひとりが作り上げることは難しいですが、iPadとiMacの組み合わせならば、ぶっちゃけ数時間で上図は描いて塗ってコンポジットできます。

 

iPadとApple Pencilで、自分の中の眠り続けている能力を目覚めさせること。

 

最近、新しい廉価なiPadが出ましたが、新モデルなのでApple Pencilも使えます。小型ゆえに仕事で使うには役不足ですが、きっかけをつかむために、お試しで使い始めるにはちょうど良い価格です。

 

 

*絵描きの人間にとって、書き味向上シートは必須中の必須です。販売店もApple Pencilと一緒にデモするなら、こういうタイプのシートを貼って店頭に置いて欲しいですネ。シートが貼っていないだけで、ポテンシャルが低いように勘違いされます。

 

 

 

しかし、前述の2枚のサンプル絵。

 

リアル系の男より、線の少ない女の子の方が、圧倒的にゼロからフィニッシュまでの時間は速いです。

 

単純に線の多さ、そして、その線の多さにまつわるデザイン上の問題です。

 

特に線の多さは、全ての工程に影響を及ぼしますネ。

 

「撮影は関係ないのでは?」とか思いがちですが、線の多いリアル系のキャラだと、まさか後ろを水玉とグラデ背で終わらすわけにはいかないので、コンポジットも作業に時間がかかりがちです。巷のアニメ制作は、絵柄に関係なく、ほとんど同じ作業価格なのは、考えてみれば変な話だよねえ‥‥。

 

でもまあ、それは作品の作風の問題ですので、「アニメはこうあるべき」なんていう古めかしい骨董品的な思考で縛るより、現代の様々な技術を応用して「現代に生きる人間が作る」アニメをもっと追求して良いと思ってます。もちろん、お金もちゃんと追求してネ。

 

 

 

 


ふれすこ2

移動中の時間を利用して、Adobe Frescoをもう少しイジってみました。

 

何だか、Amazon Music UHDで凄い良い凄いと連発した後で気が引けますが、

 

Fresco、凄く良いぞ。

 

Adobeのことだから、色々と機能を盛り込んで重くなって書き味が犠牲になってるのかも‥‥と推測してたのですが、邪推というか、全くの逆でした。

 

ペンの軽快さは随一。ビットマップの鉛筆は、最高レベルじゃないでしょうか。

 

最後発ということでライバルが多い中、一番ハードルが高そうな、まさか書き味のダイレクト感で勝負してくるとは。

 

そして‥‥

 

ベクターペンも最高。

 

申し分なくプロ仕事ができます。

 

ビットマップ(ラスター)ペンもベクターペンも、両方ともとても描き心地が良いです。最後発のプレッシャーを見事跳ね返して、描いた瞬間から良さを実感できます。

 

まさに、

 

絵が描きたくなるApp。

 

ですよ。試し描きしている間、年甲斐もなく、惚れ惚れしちゃって困りました。

 

macOSアプリと液タブでは太刀打ちできない書き味の良さ、軽快さ。iPadならではの世界です。

 

 

 

‥‥macOSにしろ、Windowsにしろ、あのレイテンシーの大きさ、ペンの筆致の遅延が、わたし的には憂鬱なんですよネ。iPadに慣れてしまうと、久々にCintiqを使った時に、レイテンシーでまず違和感を感じてしまって、慣れるのに苦労するのです。

 

iOS 13(iPad OS 13)のプレビューの時にプレゼンしていた「さらにレイテンシーが小さくなって、9ms」が、Frescoの書き味にも貢献しているのでしょうか。技術的な内側はわかりませんが、とにもかくにも、書き味はとても良いです。Procreateと比較しましたが、ビットマップ描画同士ならFrescoの方が筆致が一層ダイレクトです。Procreateのペン(ビットマップ)とFrescoのベクターペンが、ちょうど同等の速さのように感じられます。

 

 

 

ビットマップのペンは、様々な質感が用意されていて、画具をたくさん取り揃えたような気分になります。絵だけでなく、カリグラフも楽しいと思います。つたない文字で済まんですが、かすれ具合も気持ちい、カリグラフペン風のプリセットで書いてみました。

 

 

ビットマップなので、拡大すると(1291%)、当然ドットが表れて荒れます。

 

 

ベクターのペンと比較すると、一目瞭然。

 

 

 

ベクターのペンの動作も軽快です。ビットマップのペンの筆致がとてもダイレクトなので、それよりは遅い感じはしますが、他のドローソフトのビットマップ描画と同等レベルで十分高速です。

 

今さら説明するまでもないですが、ベクターの真骨頂はまさに下図の通り。

 

 

ベクター線の優位性はいわずもがなですが、Frescoで驚くのは、「ベクター臭くない」ことです。

 

他のドローソフトですと、「ベクターの事情」が見え隠れするのですが、Frescoのベクター線はそれを感じることがかなり少ないです。

 

凄く綺麗に描かれたペンのような自然さです。十分、インク系のペン用途の清書に活躍するでしょう。これを使わない手はないですネ。

 

 

 

Frescoは、ProcreateにもConceptsにも、もちろんクリスタにも、他のドローソフトにはない部分をまるっと埋めてくれるので、わたし的にはかなり嬉しいドローソフトです。

 

鉛筆線のルックではどうしても様にならないジャンルがあって、ProcreateでもConceptsでもペン設定を色々と模索していたのですが、Frescoのベクタートレスであっけなく解決しそうな予感です。

 

しかもベクターなので解像度フリーです。さらには、どんなに線を重ねて高速で描き進めても、重くなったりもしません。以前のベクタートレスは「絵の内容を手加減」する必要が少なからずありましたが、Frescoは手加減なしにベクターの恩恵だけをプラスできそうです。

 

 

 

こんなに出来栄えが良いとは、思いませんでした(=失礼な言い方)。まだまだiPadもiOSのAppも「伸びしろ」があることを痛感します。そして、Adobeの提供するソフトウェアも、PhotoshopやIllustratorやAfter Effectsだけが絵を描く人間のためのソフトではないことを、改めて認識しました。Frescoは全世界の絵を描く人に訴えるAppですネ。

 

今まで以上にダイレクト感に優れた書き味のドローソフトが、2019年の秋に出現するとは、嬉しい誤算です。

 

 

 


iPad OS, Procreate, Clip Studio, Concepts, Fresco, , ,

iPad OSが今日の未明、公開開始しましたネ。私は既に3つのiPadにインストールして使い始めました。

 

iPadは、絵を描くことだけを考えても、かなり「未来」に期待を持てます。

 

Precreate。

 

近々登場予定のバージョン5は、オニオンスキンが搭載され、アニメ(日本の商業アニメ限定ではなくアニメーション一般)も作れるようになるそうです。

 

まあぶっちゃけ、オニオンスキンなんてなくても、私はもう4年間、原画をiPad ProとProcreateで描いてますけどネ。使えない理由を挙げている人もたまに見かけますが、使い方次第ですよ。オニオンスキンが搭載されたらなら、より便利に原画も描けるようになるでしょうし、イラストを直に動かしたようなユニークなアニメも作れるでしょう。

 

Clip Studio。

 

レガシーOSのソフトウェアをそのまま移植したような使い勝手ですが、少なくともmacOSのクリスタよりはアニメ作画機能は遥かに軽快に動作します。

 

既に動仕作業が終わったセルをムービーで読み込んで敷いて、エフェクト作画を送り描きでスイスイ描き足すような使い方は、今のところ、クリスタの独壇場です。4Kオーバーのサイズでもストレスなく動作してます。

 

Concepts。

 

水彩風の筆致までベクターで処理する、ベクタードローソフトの雄です。私はメモや落書きなど、アイデア出しに重宝しています。寸法解像度の概念がないのが(ベクターなので)、アイデアを膨らます際に便利です。JPEGなどに書き出す際に、初めて解像度や寸法を指定するので、ビットマップのような解像度不足による絵の劣化がありません。

 

Fresco。

 

Adobeの放つ本格的なiOS用ドローソフトです。いまいちパっとしないAdobeのiOS関連も、FrescoとPhotoshopフル版で一気に巻き返すかも? ‥‥登場を心待ちにしているAppです。

 

 

 

今後の発展が楽しみなAppばかりです。1996〜2005年の10年間もそうでしたが、どんどんできることが増えて、表現も多彩に広がって、「伸び盛り」のころのOSやソフトウェアって、まさに作り出す成果物も「伸び盛り」なのです。

 

この「伸び盛り」の時期に、作る人間も一緒になって「伸び盛り」を体現できます。

 

一方で、衰退し消えていくものもあります。

 

昔の慣習や常識も時には必要ですが、今現れ続けるものにどんどん触れて新しい何かを掴むことも重要です。常識で自分を縛り続けて、海が真っ赤に染まった頃にようやく触れ始めるのでは、時を逸します。

 

MacやWinは、いつしか進化の速度が落ちて、勢いがなくなった感は否めません。据え置きにしろモバイルにしろ、パソコンという形態の「行き詰まりの象徴」とも思えます。それは筐体の重さから始まって、デスクトップのデザインに至るまで。

 

しかし私は、レガシーなOSはとりあえずはそのままで、新しい要素をiOSで追加して、全体の広がりを得る方法も大いに有効だと思います。

 

これは作画技術も同じで、旧来の技術は維持しつつ、カットアウトなどの新技術を大々的に加えて、強力なハイブリッドの布陣を形成することで、ようやく新時代を生き抜くことが可能だと、最近の作業で確信するに至りました。どっちかが、ではなく、どっちも活用して、です。

 

iPadやiOSのAppを大して使ったこともない人が、iPadやiOSに難色を示して低評価するとか、今までと使い勝手が違うので「使えない判定」するとか、どれも当人の了見の狭さを公言しているようなものです。

 

使いこなせばいいじゃん。

 

使いこなせるよう、日々研鑽を積めばいいじゃん。

 

そうすれば、道具はきっと応えてくれます。

 

 

 


iPad OS 13.1

‥‥を、とりあえず、iPad Pro 12.9 第1世代、無印iPad 第6世代、iPad mini 第5世代の3つにインストール開始しました。

 

仕事で今日も使っていたiPad Pro 12.9 第3世代は、とりあえず様子見でiOS 12のままでいきます。プロクリとクリスタで不具合が出るのは困るので。

 

 

 

 


第7世代の無印iPad

iPadの新しくて安いヤツが出ましたね。32GBで34800円(+消費税)、128GBで44800円(+消費税)で、Apple Pencilの1型(初期型)が使えます。10インチで小さめですが、絵をちょいちょい気軽に描けるので、持っていない人は買ってみるのも良いかもです。最初からプロ仕事目的なら、12.9インチは必須かなとは思いますが、日頃気負いなく軽いキモチで描くのなら、新しいiPadは値段も安めで良いですネ。

 

 

気軽に毎日iPadで絵を描いていれば、妙な気構えがなくなり、絵を描く所作が自分の生活の流れに溶け込みます。「習うより慣れろ」とは、気負いや前置き無しに、「拡張した自分の体」として道具を使う感覚を身につけよ‥‥という事でもあるのでしょうネ。

 

最近、キーボード‥‥といっても「鍵盤」の方ですが、また触る機会が増えたので、指が多少ほぐれてきました。ほとんど弾かないでいると、手はまるで「掘りたての大和芋」のように固まって、まともに弾けるようになるまでリハビリが必要ですが、弾いてさえいれば自然と指は分離して動くようになるのを今さらながら再認識しました。

 

 

 

子供の頃からピアノを弾いていた人は、三つ子の魂‥‥ではないですが、白鍵黒鍵のインターバル・間隔が体に染み込んでいるのか(まるで階段の昇り降りの歩幅のように)、久々に弾いてもミスタッチがそもそも出ないんだな‥‥と感心します。私は覚え始めの時期が遅いので体に鍵盤の距離感が染み付いているわけではないですが、それでも全く弾かないより多少でも弾くようになれば、毎日練習していた頃の感覚が蘇ります。

 

 

 

やれば、やるなりに体に馴染む。やらなければ、馴染まない。‥‥わかりやすいですよね。

 

特に、リアルタイムの操作系は、身体〜手や指を動かせば、自然と自分の体の「一連の動作」になります。iPadも毎日使えば、iPadで絵を描くことに「妙にかしこまった感じ」が消えて、体にどんどん馴染んできます。

 

やっぱり、道具との距離は「日々できるだけ近く」しておくのが良いです。できることができるようになるためにも。

 

できないことをできるようにするには、自分の中でのなんらかのブレークスルーが必要でしょうが、できることまでできなくなるのは、単に道具との距離が開いて疎遠になるから‥‥というのも多分にあるでしょう。

 

 

 

今回のiPadは、iPadを所有していない層が買うのに、色々と魅力的な要素が多いです。

 

  • iPad Proより大幅に安い
  • 10.2インチの持ち運びサイズ
  • Apple Pencilが使える
  • Touch ID(個人的にはiPadではFace IDよりTouch IDが適していると思ってます)
  • スマートキーボード対応
  • 264ppiと500nits

 

 

 

アマゾンの「Fire HD」の10インチでは絵を描いたりPDFにメモ書きを手書きで書き込むことは実質できません。Garagebandのように気軽に音楽を演奏するのも難しいです。Fire HDは「受け身」のタブレットであり、何かを作り出すきっかけにはなりません。ゆえにFireの用途はビュワーに適しています。

 

iPadとiPad Proの差は、通常の用途や落書き用途では、ほとんど差が無いとも言えます。

 

写真を4Kで撮りたい!‥‥という人が、iPadユーザでどれだけいるか。おそらく、4Kの綺麗な写真を撮るならiPhoneのほうでしょうから、iPadのカメラは2Kで良いと思います。本当に「いざ」という時しか私はiPadで写真を撮ることがないです。‥‥だって、そもそもデカくて撮りにくいもんネ。

 

Face IDは、実はiPadでは正直「野暮」ったくて困っています。iPhoneならともかく、iPadの真ん前に顔をいちいち持っていかないとIDを認識しないのは、使ってて面倒です。作業の流れで、机に置いてあるiPad Proに指だけで触れて、あらかじめIDを認識させてロックを解除する‥‥というのが、Face IDだとデキんのですヨ。Procreateからホーム画面に戻る際のスワイプ動作で、いちいち誤動作するし、iPad用途ならTouch IDの方が良いです。iPhoneは本体を持って使うけど、iPadは机に置いて使うので、同じような使い勝手は通用しないことが経験上わかりました。

 

*iPadとApple Pencilがあれば、状況説明図をチャチャッと描いて、すぐにWebにアップすることも可能です。コンピュータネットワーク全盛のご時世、紙で描くのとは、フットワークに歴然と差が出ます。

 

 

Apple Pencilも絶対に2型でないとダメというわけではなく、むしろ充電の方法や場所が選択できて初期型でも使い勝手は良いです。実は私、2型の「ペン軸にタップしてメニューを出す」機能はほとんど使っていません。

 

つまり、10.2インチの大きさで済む用途なら、最新のiPad Proと比較して「実質上の遜色」は感じません。iPad Proの最新型は、単体のスペックをとことんゴージャスにした内容で、基本機能云々というよりは「付加価値」が高いモデルです。

 

iPhoneの最近のモデルを使っている人は、iPad Proの機能と被っており、iPhoneで済ませることも多い‥‥と思います。

 

 

 

iPadの新型は、「できることを想像」して、ついつい欲しくなります。実際、Apple Pencilを使えるiPadを手にしてから、格段にできることが増えましたし、自分の仕事も大きく発展しました。iPad ProとApple Pencilがなければ、4KHDRのプロジェクトへの道のりも実現しなかったと思いますし。

 

私は春にiPad mini 5を買ったので今回は我慢しますが、iPad未体験の人は是非。

 

まずは毎日、道具を使うことです。たまにしか使わなければ、そりゃあ‥‥道具との距離も遠のきますよネ。

 

 

 

ちなみに、32GBと128GBのどちらが良いかと言えば、128GBがベター‥‥くらいな感じです。32GBの容量を、自分の描いた絵で使い尽くすには相当な枚数が必要ですが、映像なども入れておくのなら、128GBの余裕は魅力です。

 

絵を描く人間、映像を作る人間で、プロとして仕事をする立場なら、いつでもプレゼンできるようにiPadに「自分の過去仕事」を満載して使うのも良いです。

 

絵を描く手段を拡張するだけでなく、自分の可能性や、自分の仕事の幅も、iPadで拡張しましょう。せっかく、今の時代に生きてるんだから。

 

 


らくがき

正直なところ、仕事が切羽詰まってくると、落書きの1枚も描けなくなります。消耗回復に時間が割かれて、手軽なiPad Proでも中々描く気になれないことが多いです。

 

しかし。

 

Apple Pencilだろうが、手にペンを持てば手が勝手に動いて描いてくれます。

 

要は、画具と相対すれば、絵描きの人間は性分ゆえに、絵を本能で描きはじめる‥‥ということですわな。

 

面倒なキモチになって、画具と相対しないから、結果として描かないわけで、ひとたび向かい合えば、ほんの隙間の時間でも絵は描くもんです。

 

最近、電子書籍で読んで懐かしんだ、キューティーハニーのシスタージルさんを描いてみました。1973年のバージョン、コミック版です。

 

*小学生の頃から「ジル」と「ゾラ」を間違え続けております。再アップしたついでに、ちょっとアゴの辺を描き直して、4800pxで出力し直しました。ベクターは解像度がフリーなのが良いすネ。

 

 

毎度おなじみ、コンセプト.appです。ベクタートレス線が、なんとも描き心地が良くて、最近の落書きやメモは全部コンセプト.appです。‥‥キャラ似せのほうは、もっと何度も描いて「原作の感じ」を掴みたいですが、落書きなのでこの程度で。

 

小学生の頃に読んだ永井豪さんのコミックですが、こうして振り返ってマネて描いてみると、今では中々できない大胆なデザインで、脳も手もリフレッシュするような気分です。理屈にがんじがらめな最近のアニメのキャラにはない、パッションで突き進むデザインが刺激的です。ツノ(のようなマスク)はどうやって付いているのかとか、野暮なことばかり、最近は考えるしね。

 

永井豪さんの旧作をもしアニメ化するのなら、絶対に1970年代のテイストが良いです。忖度にまみれにまみれて、変にアレンジするんじゃなくて。

 

しかしまあ、肩を丸っと露出するコスチュームは、今思えば、なんともエロかっこいいデザインですネ。子供の頃はなんも考えずにコミックを読んでしましたが。

 

ジルさんはいいなあ。邪悪で。

 

上のジル姐さんを下に敷いて、自分なりのジル姐さんを描いたのが、以下。‥‥変にアレンジするんじゃなくて‥‥とか言ってるそばから、この始末。‥‥でもまあ、好きなキャラは自分なりに描いてみたいものでもありますよネ。

 

*前の絵を透かしながらコンセプト.appのまま描いて、Pixelmatorで色彩等を加工しました。なので、顔のバランス(目鼻の距離や鼻や顔の比率)は、実は前の絵のままです。‥‥描きようによっていくらでも変わるのが、絵の面白いところですネ。

*ティーンの年齢ばかり、子供っぽい顔つきのキャラばかり描くのが、ここ20年くらいの傾向ですが、大人の男女も描くと楽しいものですよ。メーテルとか白木葉子とか大人びたキャラが人気だった昔が懐かしいです。

 

 

iPad ProのAppさえ立ち上げれば、落書きなんて本能でするものです。子供の頃から絵を描いていたのなら、なおさら、手グセで。

 

なので、ペンタブが〜とか、ソフトが〜とか、使う前に耳年増になるのではなく、iPad Proで「自分の本能を目覚めさせる」のも良いかも、ですヨ。

 


描いて描いて。

どんなにシステムや画材が変わっても、絵描きにとって最後に頼りになるのは「画力」です。愛用していた画材が廃れるのは悲しい事ですが、画材と心中する必要はないのです。

 

であれば、画材が変わっても、自分の画力のポテンシャルが活きるように、「能力発揮の柔軟性」を日頃から心がければ良いです。

 

タイムシートもそうで、タイムシートの書式じゃないとタイミングが解らない人は、そもそもタイミングのセンスなど持ち合わせているわけではなく、単に「記述の習慣」で「タイミングらしきもの」を数字と点で書き込んでいるに過ぎません。本当にタイミングのセンスがあるのなら、タイムラインでも同じ動きのタイミングを制御可能です。

 

2020年代は、技術の変化に柔軟に対応できる人が選ばれていく年代です。一方で、習慣でアニメの作業を「やっつけていた」人が消えていく年代とも言えます。

 

24fpsだろうが、60fpsだろうが、120fpsだろうが、2Kだろうが、4Kだろうが、8Kだろうが、sRGBやRec.709だろうが、HLGだろうが、Dolby Visionだろうが、1000nitsだろうが、2000nitsだろうが、機材とフォーマットに合わせて如何様にでも柔軟に対応して、頭の中のイメージを具現化できる人が求められます。

 

 

 

紙からiPad Pro 12.9インチへの移行など、「一番楽」な移行ですヨ。だって、描きやすさは断トツですもん。液タブは、どうしても描画処理のレイテンシーが気になりがちですし、ペン先と描画面の距離も遠く感じるので(iPad Proに比べれば)、慣れやコツが必要です。iPad Proはかなりダイレクトな感触ですから、iPad Proで色んな場面で気軽に使ってみるのが良いです。

 

デスクトップPCと液タブは打ち合わせには持参できないですが、iPad Proならバッグにさくっと入りますので、メモ帳や落書き帳代わり、絵コンテをPDFにして直に書き込むなど、日頃使いでどんどん馴染めます。

 

まず、iPad Proで「自分の柔軟性」を鍛えて、いろんな絵の仕事で稼げる人間へと変わっていきましょう。

 

*第3世代は、持ち運び時に折らないように(剛性が弱く、曲がることがあるらしいので)、気をつけましょう。‥‥私はケースに入れて、剛性を補助しています。

 

 

 

描いて描いて描いて、それでも、描いて描いて描いて、描きまくる。

 

紙でもiPadでも液タブでも、7インチでも10インチでも13インチでも24インチでも。

 

それはあくまで、「自分のため」です。

 

決して、制作会社の先輩の命令ではなく。

 

自分の未来のためです。

 

 

 

線画だけでなく、色も塗りましょう。人物画だけでなく、動物もメカも日用雑貨も、風景も、色々描きましょう。

 

それもあくまで自分のためです。

 

アニメ業界のためではなく、自分の生涯の「画業」のために。

 

技量が備わったら、制作会社を相手にして商売すれば良いのです。

 

制作会社を崇める必要などナシです。あくまで、商売相手です。

 

自分の技量で成り立つ商売だからこそ、1つの作品を作り上げるときに、技量を持つ者同士が集まって、お互いを尊重しあえるのです。

 

 

 

絵は嘘をつきませんよネ。

 

だとしたら、1つの道具にネチネチ固執しないで、色んな道具と手段で描きまくりましょう。

 

10代の目安は3000〜5000枚です。絵と動きを学ぶのなら、そのくらいは描いて当然。

 

柔軟性は、まずは「描いた量」で養えるのです。

 

 

 

私は正直、若い20〜30代の人が羨ましいです。

 

だって、iPad Proを手にする年齢が、アラウンド30なんだもん。

 

半世紀を生きた私のできることは、私の時間を「実りあるもの」として使うことです。なので、やっぱりiPad Proは手放せないです。

 

 

 

アニメ業界「忠誠」の洗脳にかかる必要はありません。アニメ業界は、いくつもある絵の仕事、映像の仕事の1つのジャンルに過ぎません。アニメ制作会社だって、起業のスタートがアニメ制作だからといって、いつまでもアニメだけしか作っちゃいけないなんて決まりはないのですから、「型ではなく、本質で」商売できるように変わっていくべきでしょう。

 

iPad Proを持ち歩いて、描いて描いて描きまくって、自分の未来を開いていきましょう。

 


色んな絵を描こう

この数週間で、ブログに載せた絵は、全てiPad Pro&Apple Pnecilで描いたもので、故意にバリエーションを増やそうと思ったので、色々な絵が出来上がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色々なスタイルを、ProcreateとConceptsだけで描いてみました。どれも共通しているのは、短時間で描いたことです。‥‥本業の合間の、ちょっとした息抜きとして描いたので、時間はかけておりません。

 

もし水彩だったら、少なくとも乾かす時間、画具の洗浄の時間は要したでしょうから、淡彩で気軽に‥‥とはいえ、iPadよりは手間がかかります。

 

そのちょっとした手間ゆえに、仕事の忙しさに追われて、落書きレベルですら色付きで描けなくなることも、往々にしてあるでしょう。

 

 

 

アニメーターはねえ‥‥。

 

状況的にも「線画しか描けないカラダ」に追い込まれていくんですよね。

 

本業が忙し過ぎて、自分の家に水彩やアクリルの画具を揃えても、自分のプライベートな時間には、イラストを制作する気力も残っていないことが多いです。

 

何度もこのブログで書いてますけど、アニメ制作特有の特殊な線画しか描けないのは、自分の仕事を「画業」として捉えると、極めて危険で不利です。

 

自分を「絵描きの人間」と思うのなら、色んな絵を描かにゃあマズいです。

 

でも、アニメの作画用紙では中々難しいし、パソコンの前に座って日頃仕事で使っているクリスタで描くのも萎える‥‥ということもあるでしょう。

 

どんな場所でも、ほんの1時間で、2〜3枚の軽い着色イラストが描けて、それをデータとして自分のクラウドに保存していつでも画像を呼び出せるのならどうでしょう? ‥‥アニメの線画以外の絵も、描いてみようかな‥‥と、思い始める人も多いんじゃないでしょうか。

 

それがiPad ProとApple Pencilです。

 

まず何より、私が「iPad Pro&Apple Pencil導入」の以前と以後の差を痛感しています。

 

 

 

変な話‥‥ですが、近年まで私は、「絵を描かない人」として振舞ってきた経緯があります。なぜって、アニメの原画の仕事は、あまりにも、色んな他の仕事の可能性を駆逐して荒らすので、「コンポジター」として振舞っていた方が都合が良かったのです。私の過去を知る人だけが、私に作画の仕事を入れてくれるくらいでちょうど良いと思っていました。

 

紙をベースにして机で作業すると、机の荒れ方もハンパないです。鉛筆のちょっとしたカス、消しゴムの屑、嵩張る紙の束、印刷した設定書類を広げる場所‥‥と、空間破壊の権化のようでした。紙で作業する環境は、あまりにも旧時代のままで、技術進化から取り残された陸の孤島さながらでした。

 

ぶっちゃけ、紙の運用を考えると、4Kが到来する未来の展望は行き詰まりを感じていました。下図は、2014年に「紙で4Kでカットアウト」を考えていた頃に描いた絵(=なので、紙に鉛筆で描いてスキャンしました〜A4で分割して作画してA2相当で)ですが、相当厳しい運用を覚悟していました。

 

 

しかし、2015年に、iPad ProとApple Pencilが登場したことで、状況は180度ひっくり返りました。

 

2019年になって、iPad Proが登場して4年が経とうとする今、状況は180度どころか、360度、540度‥‥と、何回転もして、4Kやカットアウトにとどまらず、様々な展開の可能性を肌身で実感できるようになりました。

 

 

 

多くの日本のアニメ制作者は、アニメに焦点を定めると、1次元的にしか思考しません。「クリスタかTVPか」なんて話題を延々と続けているのが、論より証拠。

 

日本のアニメ制作は、あくまで戦後のテレビアニメの潮流であって、アニメの作り方の絶対的指針ではないはずなのに、日本のアニメ制作者はまるで強い洗脳にかけられたように、アニメの作り方を1次元でしか考えません。

 

そうした強い洗脳状態から目覚めるためにも、iPadとApple Pencilは有効なのです。

 

iPad ProとApple Pencilで色んな絵を描きましょう。描かないうちから邪推に邪推を重ねて「どうせダメだ認定」するのは、果たして良き創作者のすることでしょうか。

 

絵描きは、自分の描いた絵で、未来を切り開くのです。

 

であるならば、絵を描く手段に対して、もっと柔軟に、もっと合理的に思考しても良いはずです。

 

iPad ProとApple Pencilは、未来を新しい概念で切り拓く人々の、良き友です。

 

 


なので、iPadとApple Pencil。

前回の「自虐ボケ」の続き‥‥みたいではありますが、中間を極端に省いて申せば、iPad ProとApple Pencilを絵描きの人間が手にすれば、自虐から抜け出せる‥‥と言っても、過言ではないです。そのくらい、iPad ProとApple Pencilの道具としての存在意義は絶大です。

 

 

*現行は第3世代ですが、第2世代もオススメです。

*紙のように描けるフィルムは必需品ですのでお忘れなく。‥‥私は安めのフィルム(10枚オトナ買いで、1枚あたり1000円)を使っていますが、それでも十分効果はあります。

 

 

「自分なんて」と言いがちな自虐の根源を、自分なりに分析してみれば、

 

自分の能力の低さ

→自分を認めてもらえない現状

 

自分の存在意義の危うさ

→他者との関係性の希薄さ

 

‥‥のような要素が思い浮かびます。

 

絵を描く人間の場合、描いた絵が「自分の代理」として他者の目に晒され、プロ・アマ問わず、何らかの評価がフィードバックされます。

 

なので、絵が下手だと、自分の存在自体にも自信がもてなくなることは、往々にしてあるでしょう。

 

 

 

絵が上手くなりたい‥‥という欲求は、自分の分身とも言える絵が、ありていにいえば「多くの人に気に入ってもらえるため」「高く評価されるため」の必要な手段・プロセスとも言えるわけです。

 

皆が流行りの萌え絵ばかり「前倣え」で描くのは、今の流行りに合わせておけば関心を惹きつけやすい‥‥ということも、根底には絶対にあります‥‥よね。絵柄なんていくらでもあるのに、皆似たような絵を描いて、「流行というナショナリズム」に傾倒するのは、やはり「流行に乗って他者に認知されたい」願望の表れだと思います。

 

もし他者の目など関係なく自分だけの趣味の世界ならば、他人に公開する必要はなく、自分の部屋に飾っておけば良いのです。でも、そんなんじゃダメだと当人が思う理由は、どんな綺麗事を並べようが、結局は「自分の代理である絵が、他者から認められたい」と思うからでしょう。

 

極端に言えば「愛されたい・愛したい」という欲求が、繋がりに繋がって、最終的に絵に表れるわけです。

 

「芸術に対する汚れなき欲求」とか綺麗事で自分を誤魔化すのは、せいぜい20代の前半で終わらせて、自分の中の「禍々しい承認要求」を肯定しちゃったほうがロスなく画業に取り組めますヨ。

 

 

なのでiPad Pro。

 

なのでApple Pencil。

 

 

絵を描いているうちに表面化してくる、自分の中の「うまくいかない部分」を、iPad ProとApple Pencilで直撃して修正していけば良いです。

 

紙と鉛筆でも同じことができるでしょうが、iPadなら格段に速いペースで、「絵における自己批判と改善」が可能です。

 

また、時系列を超えて、昔に描いた絵を現在に呼び戻し、自分の過去の絵を「もしかしたらこんなアプローチもあったのかも」と考え直すこともできます。

 

前にも出しましたが、今から20年前に描いた絵をスキャンしてデータ化し、iPad ProとApple Pencilで修正したのは以下。‥‥自分ながら直したい部分がいっぱいあって、ほとんど描き直しの状態になりましたが、20年前の絵をひっぱり出さなくても、1週間前に描いた絵を見直しても良いです。

 

 

 

自分の絵を観察し、何が良くて何が悪いかを洗い出し、どのように描くか・修正するかを見極め、実際に描いてみる‥‥という「絵描きのウーダループ」とも言えるサイクルが高速に展開されるので、紙時代に比べて「自分のアップデート」が頻繁に更新されます。iPadのように、ファイルを複製して履歴編集、レイヤーを複製して非破壊編集が可能な媒体ならば、自分の急所を比較検討し、他の描き方を試しに実践することも可能です。

 

アニメーターである以前に、絵描きとして一生を生きる自分‥‥を考えれば、iPadによって自分の自由な時間に好きなように自分の絵を描ける事は、「自分の存在意義」を自分自身で問い直すためにも有効なのです。

 

 

 

iPadが「アニメの紙と鉛筆」と比べて格段に優れている点は、

 

どんな画材にでも化けること

 

‥‥です。

 

アニメの作画用紙は、ふと「色をつけてみよう」と思っても、実際に水を含ませたらフニャフニャのベロベロになってしまいます。紙質の制限ゆえ、着彩するには画材が限られますし(色鉛筆くらいか)、そもそもオリジナルの線画状態が失われます。

 

しかし、iPad ProとApple Pencilで最初から描けば、最初は線画だけでも、いかようにでも可能性を発展させられます。

 

ふと思いついて、ちひろさん風の淡彩っぽい絵も、水彩の用具なしに、どこかのファミレスや待合室ですら描けます。Conceptsのベクターで描いて、ふんわりした画面処理をProcreateで追加する‥‥などの連携技も楽々。

 

*この絵は、ベクタートレス線(パス)で全て描きました。なので、出力しようと思えば、「画像の劣化なし」に7000ピクセルの幅でも出力できます。解像度に縛られない絵の世界も、早いうちに体験しておくのが吉。

 

 

 

まあね‥‥。アニメ業界は、200〜300円で動画を描かせているわりに、「自分の全てを投げ打って描いて描いて描きまくれ」というような業界ですから、いつしか「自分は稼げない人間」のように自己洗脳され、自虐に走りやすい場所だとは思います。‥‥自分にも身に覚えがあるし。

 

だからこそ、「アニメ用具の、作画用紙とタップと鉛筆」を使い続けているだけでは、先輩アニメーターの窮状をトレースするだけなのですヨ。

 

描いて描いて描きまくるのは必要ですが、それはあくまで当人の気概です。

 

アニメ業界に「忠誠を誓う」必要など一切なく、自分の画力で収入を得る様々な可能性を追求すべきでしょう。

 

そして、その「様々な可能性」は、動画用紙、原画用紙、レイアウト用紙からは広がっていきません。iPad Proだからこそできる、フットワークの軽快さ、そして様々に画材としての姿を変える幅広さが、「自分の可能性のきっかけ」を与えてくれます。

 

‥‥だってさ、サイゼリアでも絵が描けちゃうんですヨ。iPad ProとApple Pencil、そしてクリスタやProcreateやConceptsがあれば。

 

iPadを手にした絵描きが、どれだけ自由になれるか、作画机に縛られている自分の姿を思い起こしましょう。

 

 

 

自分の可能性を信じられない人間が、自信をもてなくても、それは至極当然。

 

「自分を信じる」ことが、まさに「自信」なのですから。

 

しかし、自分を信じるには、自分自身の能力がどうにも低い。

 

であれば、自分の能力を高めましょう。

 

先輩から聞いた「昭和平成の根性論」ではなく、今、手にできる道具によって、今の方法で、です。

 

 

 

 


ベクターでお絵描き

Concepts.appは、iPadで動作するベクターベースのドローソフトですが、テクスチャ付きの描線など豊富な機能によって、まるでビットマップで描いたかのようなニュアンスも可能です。

 

下弦の目の、ダヴィンチっぽいキャラを、Conceptsのベクター線だけで落書きしてみました。

 

*あ‥‥。「え」(=江面の頭文字)の署名書き忘れとる。絵にいちいちサインを入れる習慣が無いもんでなあ‥‥。

 

線だけでなく、色も何もかんも、ベクター線〜パスの線です。明暗の強弱も全てベクター線です。

 

昔の「ベクターの線は無機質」というイメージとはかけ離れた、現在のベクター線の世界。

 

iPad ProとApple Pencilがあれば、Procreateでビットマップ(ラスター)線も、Conceptsでベクター線も、自由自在に選択できて使えます。

 

 

 

iPad Proが描きにくいとかどうだの、Apple Pencilは何が使えないだの、文句ばかり言う人もおりましょうが、道具は「いいとこどり」をしてこそです。悪い点を論えば、完璧な道具なんてこの世に存在しないでしょうし。

 

ドローソフトも、インストールして何も調整しないでプリセットを使っていては、自分の思うような道具にはなりません。

 

自分の筆圧や手の速度に合わせてプリセットをカスタムし、同時に、ペンのプリセットに自分の手の動作を合わせて、相互に歩み寄ってこそ、道具は輝きを増します。

 

 

 

Conceptsはしばらく使っていますが、日頃からカジュアルにベクター線に慣れ親しめるので、オススメです。

 

たまにはアニメの作画から離れて、下書きなしでイッパツで、鉛筆線でなくインクペンのような線で描いてみると、絵を描く行為は改めて新鮮に感じられます。

 

アニメの線画だけで自分の絵の世界を封印しておくのはもったいないです。

 

他の画像お化粧ソフトで処理すれば、ちゃちゃっとこんな感じにも仕上げられます。

 

 

もとは、iPad ProとApple Pencil、Conceptsだけで描いた絵も、紙のテクスチャや滲みの効果を追加すれば、なんだかデッサン気分。

 

せっかく、絵を描ける能力を身につけたのなら、今の時代、色んな道具を使って、絵の世界を満喫しましょう。

 

138億年の一度しかない、自分の人生だもの。

 

 



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