幾ら何でも

英雄ボロネーゼはマズイだろう。ボロネーゼは。

 

‥‥‥2017年10月の記事みたいだから、まだ気づかないんだろうか‥‥。執筆者は「うどん」というペンネームの方なので、食べ物に目がない人なのかな‥‥。でもまあ、付け焼き刃の記事っぽいのは、バレちゃいますけどね。ショパンの音楽が昔から好きなら、英雄ボロネーゼなんて言わないもん。

 

メインクーンをメークインと間違えるのと似てますね。ポロネーズとボロネーゼ。

 

*私も人のことはあまり言えない。この猫のことを、しばらく、メイクイーンと呼んでたから。

 

ピアニストの辻井伸行さんは、とかく「盲目」がキャプションに付随しますが、音楽家の彼にとって、いささか失礼なことだと思います。

 

音楽はさ、やっぱり「音」で成り立つわけだからさ。

 

私は最近になって、Apple Musicで辻井伸行さんの音楽を聴いたのですが、他の楽曲はいざ知らず、ショパンのソナタの3番凄く良かったです。彼の目がどうであろうと関係無しです。

 

‥‥だって、ショパンの3番で「グッとくるヤツないかな」と思い、音を聴きながら色んな演奏を総当たりで探したのですから、ビジュアルや経緯など全く関係無しです。

 

ショパンて、何か女性向けみたいな印象が日本では根強いですけど、実際はとっても骨っぽい一面があります。ボロネーゼ‥‥‥ではなくて、ポロネーズ(ポーランド地方の舞曲です)でも、有名な「軍隊」や「英雄」ではなく、1番、5番あたりを聴くと、ショパンの男らしい武骨さを堪能できます。

 

ショパンのピアノソナタの3番は、それはもう、色々な演奏が存在します。いくつもCDを持っていますし、Apple Musicでも様々な演奏家の音源がプレイリストに入っています。

 

辻井伸行さんの演奏は、ゴツゴツと骨太で量感がたっぷり、しかし音は濁らず繊細に響く‥‥という、この曲に(私が思う)ピッタリなピアノを奏でてくれます。

 

量感が重厚で‥‥というと、「何かピアノに恨みでもあるのか?」と思うほどに「ピアノをぶっ叩く=空手チョップみたいな」演奏を耳にしますが、辻井伸行さんの量感は全く別モノです。

 

ガツンと重いのに雑じゃなく、むしろ1つ1つの音、和音の量感がクリアに聴こえる繊細さを併せ持ちます。‥‥なかなか無いですよ。そういう演奏は。

 

特に、第4楽章は、「曲芸」みたいに弾きがちな演奏が多い中、不必要に華美な演奏効果を狙わず、音楽だけを鳴らし切ろうとする演奏で、楽曲の意思が彼の演奏を通してクリアに伝わってきて、純粋に堪能できます。

 

まあ、辻井伸行さんとは全く違うタイプのソナタ3番でも良いものは良いです。ただし「良いな」と思う共通点は、音を雑に扱わないところ‥‥でしょうかね。

 

私が音源から聴きたいのは、ヴィルトゥオーゾの姿ではなく、音そのもの‥‥なのです。

 

 

今はApple Musicもあれば、Amazon Music Unlimitedもあり、色々な音楽に出会えるチャンスが増えましたネ。

 

「絶対に自分では聴き始めない」ジャンルの楽曲も、面白半分で聴いて妙にハマる‥‥なんてこともありますから、音楽好きだったら必須のソリューションです。

 

子供の頃から「常時聴き放題」のサービスに触れる人って、大人になる頃はどんな感覚を身につけるんだろうか‥‥とは、仕事仲間と話します。

 

ただ、インターネット常時接続があたりまえの時代に育った人々が、劇的には変化していない状況を見ると、やっぱり、個人の状況〜家の気風や地域性〜のほうが相変わらず主導なんだろうとは思います。

 

親の影響って‥‥‥すごいよねえ‥‥。

 

私も、両親や親戚が音楽や絵画好きゆえに、多大な影響を受けましたからね。

 

 

 

 

 


環境奉行

仕事場の湿度をふと見ると、23%。

 

‥‥‥なぜ、こんなに湿度が低いのか、実はよくわからないんですが、低すぎるのは低すぎるので、先月の終わりから加湿器を増強して、せめて40%になるようにしていますが、ちょっと気を許すと30%前半に落ち込みます。休日明けは20%台に下がっています。

 

冬の室内は、湿度50%程度が目安です。乾いた室外から部屋に入ると、湿度50%の部屋は「空気が重い」のを肌身で感じますが、それでちょうど良いです。湿度20%台は「空気が軽い」かも知れませんが、喉が痛くなったり、風邪をひきやすくします。

 

ただし、一般家庭の居室ではなく、制作会社の雑然としたフロアだと、50%は中々維持できません。‥‥なので、30%台の後半をまずは目指して、40%台にのるようにしたいところです。40%あれば、そこそこ潤います。

 

こういう時、すぐに「犯人扱い」されるのはコンピュータなんですが、コンピュータは湿度を下げるんでしょうかね? よくわかりません。

 

まあ、冬場の仕事場はコンピュータの発熱により暖房なしで22度の快適室温を誇っていますが、春夏秋は冷房必須の「発熱地獄」なので、コンピュータが環境に与える影響が大きいのは事実ではあります。

 

日本がね‥‥カナダくらい広ければ、居室も広くなってエアフローのコントロールも幅が広がるでしょうが、ないものねだりをしてもしょうがない。狭い室内にファニチャーをドカドカ置いて、エアフローが悪くなるのは、どうしても避けられません。気を使って配置しても、エアフローの快適性は日本都市部では限界があります。

 

 

じゃあ、どうする。

 

夏場は室内の空気の通り道を確保しサーキュレーターで循環させて温度差に気を配り、冬場は加湿器で維持するほか、あるまい。

 

 

室内の環境がバランスしているか、「鍋奉行」ならぬ「環境奉行」が定期的にチェックする必要があります。

 

仕事場には、各人の身近に1つずつ温湿度計が設置されており、その他の場所にも温湿度計がもれなく設置してあります。「温度計だらけだな」とは思いますが、部屋に一個しか温湿度計がないなんて、「申し訳」レベルです。

 

温湿度計は‥‥‥

 

  • そもそも温湿度計個体ごとにバラつきがある
  • 本棚や大型ラックの位置、空調の吹き出し口の向きなどの要因で、場所により計測結果は大きく異なる

 

‥‥という性質があります。

 

部屋の1箇所に温湿度計を1つ、ポンとおくだけで作業環境全体を把握できるはずがないのです。

 

空調のリモコンの「設定温度」と「室温」の表示を鵜呑みにするバカがどこにいるのか。部屋の空調設備がどこで室温を測っているか、考えたこと、ある?

 

作業環境の温湿度の把握は、実測以外にありえません。空調リモコンの「室温表示」など、物品が多いアニメの制作現場では全くあてになりません。

 

私が愛用しているのはコレ。

 

 

個体差はあるのですが、概ね、一定の数値を表示します。仕事場には、この温湿度計が5個ありますが、「私の思いつき」なので自腹で購入して、皆の机の近くに置いてもらっています。

 

その他に、違うメーカーのを混ぜておくと、メーカー基準の偏った計測に惑わされるのを防げます。私は、「環境お知らせ」機能付きの壁掛け電波時計を併用しています。

 

 

複数の室温度計をチェックして、できるだけバラつきがないように環境を整えます。

 

例えば、「このエリアがちょっと暑い」と思ったら、「何度高いのか」をちゃんと把握して、サーキュレーターで排熱するなどの処置をおこないます。

 

 

部屋の中の、自分の居場所って、じわじわと不満が蓄積するものです。不満と満足の境界線を探って、少なくとも、「満足のラインのこっち側」に作業者個々の環境を維持したいと思います。「大満足」でなくても、「満足と不満の境界線の、満足側の位置」を目指したいです。

 

だってさ‥‥せっかくの「モノを生み出す現場」や「作品制作プロジェクト」が、温度や湿度に無関心ゆえに台無しになるなんて、馬鹿げてるもんネ。

 

それに、たまたま誰かが、とても環境の辛い場所に座ることになって、不満が蓄積して、何も対策してくれない現場を憎むようになる‥‥なんて、現場の綻びの始まりだとも思います。

 

 

現場の風景は、制作集団の気風や制作ポリシーを雄弁に語ります。

 

私は、アニメ会社だけでなく、各種のラボ、実写の撮影所、日本だけでなく米国のアニメ制作会社や配給会社や音響スタジオ、カナダのラボ‥‥など、各々の作業特性や作業意識の表れを色々と見てきました。

 

日本のアニメ制作はさ、部屋に閉じこもって絵を描いたり色を塗ったりコンポジットするわけでしょ。‥‥だったら、「現場としての室内環境」を真剣に考えて、作業環境を良き方向へ近づけるのが言わずもがなの行動指針でしょう。

 

温湿度計2つ3つ買えないほど、日本の制作会社やアニメスタジオはビンボーなのか?‥‥ということです。‥‥違いますよね。単に「神経が届いていない」だけですよネ。

 

思うに、作業単価と温湿度の問題って、根っこは同じです。「作業する人を見ているか否か」という点においてね。

 

 

 

 


フレーム落ちチェックムービー

前回に「目視で60pを確認するムービー」を紹介しましたが、猛烈に明滅するムービー内容なので、実際のムービーは公開しませんでした。

 

ですが、After EffectsのプロジェクトはZIPで圧縮して貼り付けておきます。After Effectsのプロジェクトなら、自己責任でお願いできそうなので。

 

 

After Effects CC 2018:checkFPS.aep.zip

 

 

内容は至ってシンプルで、「1,2,3」の数字が1フレーム毎にループするだけです。

 

 

数字のアニメーションは全てエクスプレッションで記述されており、動作をレイヤー名と関連付けています。

 

 

 

//ソーステキストのエクスプレッション

var spl=Number(thisLayer.name);
timeToFrames(time, 1.0 / thisComp.frameDuration, true)%spl+1;

 

//位置プロパティのエクスプレッション

var spl=Number(thisLayer.name);
[thisComp.width/(spl+1)*(timeToFrames(time, 1.0 / thisComp.frameDuration, true)%spl+1),value[1]];

 

 

‥‥なので、24fpsや48fpsの動作を確認したい場合は、テキストレイヤーの名前を半角の「2」に書き換えるだけで、数字のアニメーションが「1,2,1,2...」の繰り返しに変更されます。

 

テキストレイヤーの名前を「6」に変えると、「1,2,3,4,5,6,1,2,3,4,5,6,...」の繰り返しも可能ですが、実際に目視でフレーム落ちを確認する場合は、最小の数にしておいた方が良いです。30fpsや60fpsならば「3」24fpsや48fpsならば「2」がよろしいです。

 

こうしたチェック用途のAfter Effectsコンポジションは、できるだけエクスプレッションで組んでキーフレームは使わないでおくと、検証の設定変更に合わせて、いちいちキーフレーム1つ1つを編集&変更せずに済みます。

 

 

ちなみに、After Effectsで開いて「RAMプレビュー」で確認すると、不規則に明滅することがあります。フレーム落ち、もしくは非リアルタイム再生になっていると思われます。‥‥ので、RAMプレビューはこうしたチェック用途には向きません。うまく再生される時と再生されない時がある‥‥のでは困るわけです。

 

ちゃんとProResなりDNxHRなりの常用しているコーデックでレンダリングして、何らかの「フレーム落ちしない」プレーヤーや編集ソフトで再生してチェックするのが良いです。

 

 

 

‥‥とまあ、あまりにも簡便な「再生環境チェック」ですが、現場の現実を垣間見ると、こんな程度のチェックすらせずに「高い金を出して機材を買ったんだから、ちゃんと再生できているだろう」と思い込んでいる現場もあるようです。数百万する機材でも、使い方をミスったり動作が不調なら、あっけなく、ショボい性能に成り下がります。

 

「あれ? なんか、ムービー再生が変だな」と思ったら、即、チェックムービーで調べてみるのは、日常の習慣として有用です。

 

「アニメが好きだから」で業界入りしたアニメ制作スタッフだって、求められる技量はれっきとした「映像技術のプロ」レベルなのですから、このあたりの基礎知識・運用ノウハウはどこの誰でも、もっておきたいもの‥‥ですネ。

 

 

 

 


4Kモニタのリフレッシュレート

4Kモニタがぶら下がるようになると、マシンの負担は猛烈に増大します。まあ、考えてみれば、「そりゃそう」で、4Kは2Kの4倍の面積で、例えばその4Kモニタが2つもマシンに接続されれば、ビデオ処理性能はごっそりと消費されます。


4Kのモニタが2つ接続されている状態でも、60Hzのリフレッシュレートはマシンから供給可能です。つまり、4Kモニタ2台とも、4K60pで映し出せます。‥‥Mac Pro 2013(ゴミ箱型のアレ)など、そこそこの性能を有したマシンならば、多少古くても大丈夫みたい‥‥です。

 

しかし、そこに1つでもモニタが追加されると、一気にバランスが崩れます。たとえ1440pxのチビモニタ(=波形を見るための)でも、ビデオカードのキャパをオーバーすれば、4Kモニタは60Hzでは表示できなくなります。

 

60pの映像を見慣れると、24p=24コマのモーションは、たとえフルアニメーションでもカクカクした動きに見えるので、容易に判別可能になります。60pのフルアニメーション素材ならなおさら、「60pで再生されていない異常な状態」はすぐにわかります。

*「フルアニメーション」とは「1秒間の全てのコマ(フレーム)において絵が動く」アニメーションを指して使っています。要は、「1コマうち」のアニメですが、この「フルアニメーション」という言葉も「方言」のような気もしています。用語辞書を見たわけではなく、現場で見聞きした言葉なので‥‥。他には「フルモーション」とかの語もありますね。

 

つまり、何らかの障害で60Hzであるはずのモニタが、24Hz30Hzで再生されると、すぐに異常を察知できます。

 

最近ぶち当たった障害はまさにソレ。モニタのリフレッシュレートが23.98Hz(23.976)、つまり24p=1秒間24フレームしか再生できない状態に落ち込んでいました。これはショボい。

 

 

60pのアニメーション映像が、60pで再生されない原因はいくつもあって‥‥

 

  • そもそも60pでレンダリングしていない(ぎゃふん‥‥という感じですが、レンダリングの設定のウッカリミスはあり得ます)
  • QuickTime Playerなどの再生ソフト上のデータ転送落ち(低速なHDDやネットワークだと頻発します)
  • QuickTime Playerなどの再生ソフト上の処理落ち(性能の低いマシンだと映像を処理する速度が間に合わないことがあります)
  • ムービーコーデックの仕様上の転送量がそもそもデカい(上述のデータ転送落ちと処理落ちの両方を引き起こします)
  • ビデオカードの性能不足(4Kだと24Hzや30Hzまでしかできないマシンは多く存在します=Mac miniなど)
  • ビデオカードのキャパオーバー(接続するモニタの台数が多いと、各モニタに分配するリソースが枯渇しリフレッシュレートに影響がでます)
  • 接続ケーブルの性能不足(4K60pを伝送できるケーブル規格で接続しないと、スペックが低下します)
  • モニタ自体が30Hzまでしか受け付けない製品(4Kが出始めの頃のひと昔前のモニタ製品にありがちですが、今でも売られているかも知れません=未調査)

 

‥‥のような感じです。まだ何かあるかな?‥‥と、そのくらい、障害の要因は多いです。

 

これらの障害要素は、単独の場合もあれば、複合でカマしてくる場合もあります。慎重に「障害を切り分けて」原因を浮き立たせてつきとめます。

 

現在、作業場で使用している4Kモニタは、3840ではなく4096の4Kで、そのモニタが2つ、Mac Pro 2013に接続され、さらに1.5Kのチビモニタが波形確認用に接続されておりました。

 

色々と検証した結果、1.5Kのモニタを外すことで、解決。

 

ビデオカードの性能で千差万別とは思いますが、現在の私らの環境では、4096pxモニタを2台接続すると、それ以上は実質「打ち止め」であることが判明しました。リフレッシュレートを犠牲にすれば3台接続できるんですが、まさかそんな選択肢を選ぶわけにはいかないので、波形モニタはメインの4Kモニタ内に配置することになりました。‥‥マシンが最新の状態に更新されるまでの間は、少なくとも‥‥。

 

 

障害を目視で1発で見分けるために、以下のようなムービーを作っておくと便利です。モニタにも「インフォメーション」表示がありますが、目視でも60Hz動作を確認しておくと安心でしょ。

 

図は内容説明用のGIFサンプルですので、繰り返しがのんびりしていますが、実際は超高速60フレーム毎で1,2,3,1,2,3‥‥と劇速で繰り返されます。

 

 

普段使っているProResやAvidのコーデックでこうしたチェック用の60pムービーを作っておくと何かと便利です。すぐに目視でチェックできますからネ。

 

この1,2,3‥‥の1フレーム毎の繰り返しが、均等に明滅すれば60fps(59.94)が再生できている目安になります。

 

もし、不均等に明滅するようならば、どこかのフレームの再生が落ちています。

 

ご自分でチェックムービーを作成する際は、あまり数字を見過ぎて気分が悪くならないように注意してください。いわゆる「ピカxxxチェック」に相当するものがありますので‥‥。

 

‥‥‥‥実は、GIFではなく、ちゃんと内容がわかるように、HDサイズ・Rec.709のHEVCのムービーも用意したのですが、数字の明滅が強烈なので公開するのをやめました。私は日頃からチェック用途で見慣れているので大丈夫ですが、「見かた」を知らない不特定の人がムービーを見続けると、明滅で気分が悪くなって「オエッぷ」となりますので‥‥。

 

 

ちなみに話は逸れますが、QuickTimeにも以下のような色域を設定できる項目が現れました。

 

 

 

さて‥‥‥、今後の色域の運用はどうしていこうかね‥‥。

 

単にP3やRec.2020を選べば万々歳‥‥とはいきません。テストしてみた結果、ダイナミックレンジの扱いが実際のムービーファイルの輝度にも作用して変換されるようです。

 

運用の手腕が問われるところですが、まずは、各メーカーやラボやシステムスタッフなど各方面の技術者の方々に聞いて、とっかかりの落とし所を探っていかないとネ‥‥。

 

 


Apple Pencil、もう一本

‥‥欲しいです。いちいち、ペアリングを切り替えるのが面倒になってきました。

 

現在、仕事の性質に合わせて、2枚のiPad Pro 12.9を使っているのですが、iPadを切り替える時に、いちいち1本のApple Pencilをペアリングしなおして切り替えるのが面倒です。Bluetoothはうまく認識しないこともあるから‥‥。

 

iPad Pro1枚につき、Apple Pencil1本‥‥というのが面倒無くて良いです‥‥が、そうすると、充電ケーブル&コネクタも2本になるのか。う〜ん‥‥‥。

 

 

ちなみに、ペンタブと言えば、WacomのCintiq Pro 16。USBケーブル一本で電源もビデオ信号もイケるので、Cintiq自体は軽快そうですネ。

 

ただ私の場合、まず何よりも、USB-C(Thunderbolt3)で4K出力できるマシンがないので、せっかくの4K性能が私の環境では発揮できません。

 

あと、「また、パソコンの前に縛り付けられるのか‥‥」と思うと、憂鬱になってしまって、今のところ、買う気が湧きません。Cintiq自体が良さそうなのは、重々承知してるんですけど、パソコンに縛られない軽快なiPad Proの取り回しに慣れちゃうとね‥‥。

 

でも、新しいiMac 5Kにリプレースしたら、Cintiq Proもありだな‥‥と思ってます。iPad Proで大方描いて、After EffectsやPhotoshopなどのiMac移行後の作業時に必要になったら、Cintiqがあると便利ですもんネ。「ドロー」と「レタッチ」の環境を分けて運用するのは、十分アリでしょう。

 

iPad Proの最大の武器は、わたし的にはもはや「ジェスチャーによる高速作業」なので、ジェスチャーでサクサク描く段階はiPad Pro、細部を修正して仕上げる段階はiMac 5K‥‥というのは、実はもう運用中で効率をしみじみ実感してます。

 

ただね‥‥Wacomのドライバは、マルチモニタで結構トラブルを引き起こすから、「絵も描いて、コンポジットもして‥‥」みたいな「絵と映像のオールインワンマシン」には、ちょっと怖いのよネ。ムービーの仕事はマルチモニタが必須ですし、以前、Wacomのドライバ周りで散々苦労したし。‥‥マルチモニタって、デュアルだけでなくトリプルだってありますからね‥‥。

 

となると、相変わらずの机3台か‥‥。なかなか、環境はコンパクトにできないな‥‥‥。

 

 

 


何か、色々

ツイッターをたまに見ると、「公式」とか「裏塗り」とか色々な話題が飛び交っておりますね。私はもう蚊帳の外なので、傍観するばかり。


接点もないのに、昔馴染みというだけで絡んだって、お寒いだけだし‥‥。「もうアンタは当事者じゃないんだから」と言われて終いです。

 

昔の現場が、どんどん遠くなっていきます。

 

 

私が度々取り上げる4K60pHDRは、別に「新しいから」取り組もうとしているわけじゃないです。何かに真剣に取り組む時に、「それが新しいから」なんていう動機で行動などしません。実際、ひと昔前に「3Dテレビ」が新しく登場した時は、全く行動しませんでしたしネ。

 

4K60pHDRに取り組む理由は単純この上なし‥‥です。

 

今まで手に入らなかったものが、しこたま、手に入るから‥‥に決まってるじゃん。

 

 

多くの人は、何が手に入るか、まるで判らないから、動かない(動けない)だけです。そうね‥‥20年前のように。

 

‥‥判っている人々は、もう動き出してるもんな‥‥‥。

 

 

逆に言えば、旧来のアニメ技術では、手に入るものはもうない‥‥とも思います。私からすれば、昔の現場は、掘り過ぎて枯渇した炭鉱のようで、いつ崩落してもおかしくないとさえ感じます。

 

とは言え、炭鉱で働く人は、崩落のその瞬間まで、炭鉱と運命を共にしなければならないのでしょうかね? 何か義務でもあるのだろうか。‥‥ないよね。

 

「もっと、もっともっと、とことん掘り進めば、昔のように石炭がザクザク出てくるかも知れないじゃないか」‥‥というのは否定はしません。そう思いたい人が多いのも、「日本人」の特性を鑑みれば、解ります。

 

 

ただ私は、「石炭」から脱して、「石油」や「自然エネルギー」に転換する道を選択します。「油田」は見つかったんだし。

 

未知ゆえに何が起こるか、完全な予測が難しい未来が、目の前に待ち構えているのなら‥‥です。

 

私は「炭鉱夫」だったからこそ、「石炭」に明るい未来はないと実感するのです。「もっと、もっと」と、どんどん掘り進んで、どんどん外界=時代との接点が薄くなって、ようやく新たに石炭を掘り当てて穴から外に戻った時に、まるで世界の技術も価値観も一変していた‥‥なんていうのは、あまりにも悲劇だと思うのです。

 

 

今、20代、30代の人は、ホントに、自分と自分の属する集団の未来を考えたほうが良いと思います。

 

「チャンスを与えてもらえない」なんてボヤてないで「ネジ込んで認めさせれば」良いのです。延々と待ってても、何も始まらんよ。もちろん、「認めさせるための自前の材料」は必要ですよ。

 

‥‥で、ネジ込んでもダメな場合は、その集団から離れるしかないですネ。私も20代の頃は、転々としたもんな‥‥。自分のいる班のフロアだけが、自分の居場所だと思いつめる必要はない‥‥ということです。フロアが変わるだけで、気風も技術基盤も作業意識もコロッと変わることだって珍しくないです。

 

新しい分裂と結合があって、新しい化学変化も起こるのです。

 

 


1/72のB-52

長年買いあぐねていた1/72のB-52をようやく買いました。

 

これです。

 

 

B-52は巨人機も巨人機。1/72ともなると、相当なデカさです。

 

なので、すぐに倉庫行き。今は作っている余裕も場所も飾る空間もないので。

 

ちなみに、私は6千円台で買いましたが、アマゾンでは12,000円もしますネ。‥‥だから、今すぐ作らなくても、安い時に買っておくのがよろしいです。あまり死蔵しててもデカールが痛む‥‥とかはありますが、様々なデカール復活術がありますし、いざとなれば「筆で描きゃいい」のです。

 

 

ホントは、G型ではなく、悪名高いD型のほうが欲しかったのですが、D型が今後発売されるかもナゾですから、G型を買っときました。D型は1/100でタミヤの「ミニジェットシリーズ」が数年前に再販されたことがあります。もちろん、機を逃さず買いました。

 

 

B-52は、まさに戦争の「悪の象徴」‥‥のような存在です。D型が北爆に参加する姿は人々に強い印象を与え、「北爆=B-52」というイメージが定着したように思います。実際は、F-105とか戦闘爆撃機も参加しているんですけどね。

 

「死の鳥」たる大きな翼を広げたB-52が、無差別爆撃するさまは、「正義のイメージ」からは大きくかけ離れていますネ。クルーの人たちには申し訳ないですが、やっぱり「悪役そのもの」です。少なくとも私は、良いイメージをB-52には重ねられません。

 

じゃ、なんで買ってるの? 作るの? ‥‥と思う人もいるかも知れませんが、プラモは私にとって多かれ少なかれ、「仕事のネタ」なので、大好きなファン心理だけで買うわけではないのです。

 

 

B-52Dは、尾翼が高くそびえ立っているので、すぐに判別できます。B-52G以降で尾翼がカットされたとのことです。

 

 

 

「死の鳥」と言えば、私は「ミラージュIV」も思い出します。悪い顔してるもんなー‥‥‥。悪い顔が示す通り、核運用能力を持ったミラージュです。

 

戦闘機型のミラージュを拡大した大柄な機体とデルタ翼は、死の鳥のイメージにピッタリです。

 

 

1950〜60年代は「核の運用能力を獲得した者勝ち」みたいな国際社会の風潮で、キューバ危機は今でも語り草ですよネ。

 

狂気の時代だった‥‥と思いますが、今でもその狂気は絶えることなく続いていて、しかも隣国では‥‥‥。

 

 

平和じゃないとアニメなんて作れないですからネ。

 

 


「想い出のアニメライブラリー」

ふとアマゾンで見かけた「想い出のアニメライブラリー」というDVDシリーズがあって、製作会社の垣根を超えて様々な過去のテレビシーズがラインアップされていて驚きました。

 

「銀河旋風ブライガー」

 

「コロモ」の付く製作会社は覚えてませんが、「コロモ」のない制作会社は、遥か昔に消えましたよネ‥‥。金田伊功さんのオープニングは子供心ながらセンセーショナルでした。

 

そう言えば、同じ国際映画社の「バルディオス」のサントラは羽田健太郎さんの楽曲でCD化を今でも待ち望んでいますが、そもそもマスターテープが行方不明らしく、かなり前に復刻されたCDは「レコード起こし」でした。

 

 

「ミラクル少女リミットちゃん」

 

主題歌だけ覚えており(子供の頃、家にあった「アニメ主題歌集」に収録されていたので)、オープニング映像も記憶していますが、内容はサッパリ覚えていません。見たことはあるはずなんだけど、小学生になるかならないかの幼児で1回きりだから覚えていなんでしょうネ。解説を読むと「飛行機事故で重傷を負った少女がサイボーグとして蘇り」とあり、設定自体はヘヴィですネ。

 

オープニングで「花から飛び出してくる」リミットちゃんの表情がどうにも脳裏にこびりついています。あのなんともいえない「屈託のない」表情がね‥‥。他の作品も含め、YouTubeで公式で1話だけお試しで見れます。

 

 

 

「ばくはつ五郎」

 

これは全く見てなかったので、作品的には何も知らんですが、やっぱり歌だけは知ってます。「ワン・ツー・スリーフォー ザ(?)ストップ」の歌い出しは、結構頭にこびりつきます。「ばくはつ五郎」というタイトルは、「出オチ」以前に「タイトルオチ」です。

 

 

「いなかっぺ大将」

 

好きで放映当時よく見てました。小学校1年生だったと思いますが、その時以来なので、観てみたい衝動に駆られます。「ノッてきたダス〜!」と、調子が上がるとすぐに服をバッと脱いで裸になる大ちゃんは、今思うと、「ロックスター」のノリそのものです。

 

 

たしか、「いなかっぺ大将」放映当時に初めて我が家に「ラジカセ」が登場して、音声を録音した記憶があります。もちろん、テレビの前にラジカセを置いて、内蔵マイクで‥‥です。ライン入力経由で雑音なしに録音するテクノロジーを獲得するのは、小学4〜5年生の頃まで待たねばなりませんでした。

 

 

「魔法のマコちゃん」

 

ウチは男の兄弟だったので、見てませんでしたが、放映当時垣間見たオープニングだけは覚えています。昔のアニメは「主人公が男の場合は男の子向け」「主人公が女の場合は女の子向け」で、要するに「おもちゃの都合」で作られていたアニメが多かったです。ベビーブーム真っ盛りの頃で、子供向けビジネスが「商売になった」のでしょうね。

 

容易にパンツが見えそうなミニスカートは、誰得だったのか。魔女っ子メグちゃん(もシリーズにあります)のオープニングで、おっさんが望遠鏡でメグのミニスカートを覗き見してウヒウヒしている描写があるけど、当時女子小学生だった女性に「どういうキモチで見てたか」聞いて見たいな‥‥。当時男子小学生だった私は、「ドキドキ」の対象だったと思い出します。どんなにチビでも「雄」だもんな。

 

 

 

‥‥とまあ、今や、忘れ去られたような作品もいっぱいラインアップされている「想い出のアニメライブラリー」は、勢いが余ると買ってしまいそうになりますが、まずはYouTubeで1話だけ見て冷静に判断するのがヨロし。

 

ちなみに、アニメだけでなく‥‥

 

蘇るヒーローライブラリー

 

 

‥‥とか、

 

昭和の名作ライブラリー

 

 

‥‥とか、かなりの物量がリリースされて(もしくはリリース予定)います。

 

う〜ん、知らなかった‥‥。フィルム時代のテレビシリーズ商売が花盛りとは。

 

 

なるほど‥‥。アマゾンがオッサン世代ピッタリのプライムビデオを配信できるのは、こうしたバックボーンがあるがゆえ‥‥だったのネ。

 

 


AST:4K制作対応チャート

漠然と4K対応の可否を思慮していても、要領を得ません。

 

まずは、自分たちのアニメーション制作集団が4Kに対応可能な状態にあるか、簡易チャートで判断してみましょう。

 

 

 

 

次世代の4K映像技術は、2018年現在の2Kと比べて、以下のような差があります。

 

2K解像度の4倍の面積=4K

秒間30フレーム(アニメの場合は24フレーム)の2倍の秒間フレーム数=60p

旧世代のテレビとの互換性を保った狭いダイナミックレンジから大幅にレンジを拡張=HDR

 

これら3つの要素に対して、自分ら制作集団がどこまで対応できるかで、2020年以降の映像産業との親和性が変化します。

 

3つどれにも対応できない場合は、現在の2K24pSDR仕様で作り続けて、アップコンバート=上位フォーマットに拡大(=水増し)して対応する選択肢となるでしょう。

 

では、何かしら4K時代に対応する場合、どのような問題が考えられるか、列記します。

 

■4K解像度に対応する場合

旧来のキャラクターデザインや背景美術の映像表現のまま、キャンバスサイズを4Kに拡大しても、4K解像度の映像効果は発揮されません。4Kのキャンバスを用いるのなら、相応の高詳細な映像表現が求められます。

 

旧来と同じデザインのまま、作業解像度だけ4Kにアップしても、線のエッジのニュアンスが変わる程度です。キャラクターデザインや背景美術、コンポジット技術(撮影技術)が2Kの作業意識のままでは、4Kへと品質向上した訴求力は全くと言って良いほど発揮されません。

 

4Kにビデオ解像度を広げたならば、その広さを有効に活用できる絵のデザインと演出技法が求められます。

 

仮に、4Kに見合った高詳細作画を実施した場合、当然ながら、作業時間と品質基準は増大します。つまり、作業費の大幅な増額を果たさずに、4K作画を実践することは不可能だと言えるでしょう。

 

 

■60p(48p)に対応する場合

旧来のアニメーション現場における実質的な作画上のフレームレートは秒間8コマ(または12コマ)で、「3コマ打ち」「8fps on 24fps」です。秒間8コマの動きは、近い未来の秒間60コマの実写の動きに慣れた一般視聴者から見れば、少なからずぎこちない動きとして認識されるようになるでしょう。

 

もし、1秒間を48コマにして、その中で「3コマ打ち」をおこなって、動きのフリッカー感(カクカクとしたぎこちない印象の動き)を軽減した場合、秒間16コマの動きとなります。1秒間を60コマにした場合だと、秒間20コマにもなります。すなわち、制作コストも相応に増大します。

 

逆に、60pのフレームレートの中で、旧来の24コマでの3コマ打ちをすると、8コマ(8フレーム)も静止画が連続することになります。60pフルモーションに慣れてしまった未来の人々が、8フレーム分も絵が止まる旧来のアニメに対して、どのように反応するのかは、今後の経緯を見守るしかありません。

 

未来の一般視聴者が、アニメ作品にだけはフレームレートの低さを許容して鑑賞するのか、2018年現在では判断しかねます。

 

旧来のフィルム由来の24コマに合わせた作画を踏襲し続けるか否かは、制作集団の判断に委ねられていますが、一方で、社会的な品質基準は高水準化の一途を辿るがゆえに、技術の時代性を考慮する必要があります。

 

一方で、新しい技術ベースにおいては、60コマの動きに関わらず、あらゆるフレームレートに対応可能です。ただし、安易にフレームレートの設定を変更すれば済むわけではなく、フレームレートに応じた残像ポージングの変化や、アクション演技やエフェクトにおけるフレームデュレーション(*のちに用語辞書にて解説)の操作が、併せて必要になります。

 

 

■HDRに対応する場合

HDRに対応するには、まず何よりも、HDRに対応する4Kディスプレイモニタが必要です。

 

HDRは、ハイ・ダイナミック・レンジの総称であり、色域の特定規格の名称ではありません。つまり、「HDR対応」を謳っている製品でも、性能には大きな違いがあります。

 

HDRのアニメ作品を制作する場合、少なくとも、DCI-P3の色域をカバーするディスプレイモニタが必要ですが、2018年現在は、3840〜4096px, 10bit, 60Hz, DCI-P3カバーなど、映像制作に必要なスペックを有する製品は、最低でも十数万円に達します。

 

DCI-P3よりもさらに広域なBT.2020色域をカバーするディスプレイモニタは、さらに高価であり、制作集団の作業環境における設備導入費用は、2KSDR時代より大幅に増大します。

 

しかし、実質的な作業量が増大する4K解像度や60pと異なり、HDRに関しては、機材の低価格化が進行し、運用事例も豊富になれば、導入のハードルも徐々に下がると推測されます。

 

 

■4K60pHDRの生理的影響

4K60pHDRは、その3要素全てにおいて、従来と比して、高解像で広範囲のスペックを持つがゆえに、視聴者の生理的影響は慎重に考慮しなければなりません。

 

例えば、秒間24コマで1コマごとに明滅した映像を見た時の視聴者サイドの生理的不快感・ダメージと、秒間60コマで1コマごとに明滅した映像を見た時では、大きく異なるでしょう。

 

また、明滅の輝度差についても、0〜100なのか、0〜300なのか、0〜1000なのかによって、視聴者側の生理的ダメージは大幅に異なることが予測できます。

 

すでに24〜30コマの現在においても、生理的不快感を物理的に引き起こす表現について、特にテレビ作品では厳しく制限されています。4K60pHDR時代においては、より一層の事前検証が求められるでしょう。

 

 

* * *

 

以上、メモ終わり。草稿です。

 

 

こうして書いてみると、やっぱり、旧来現場が未来の映像技術に追随する道は険しい‥‥と言わざる得ませんネ。今でさえ「ギャラが厳しい」「制作費が厳しい」と言ってるのに、さらなるコスト増大に猛烈に拍車がかかって、もはや「無理なのでは‥‥」とすら思えます。

 

もし旧来作画ベースで「4K60pHDR」なんて目指したら、30分1話1億くらいかかるんじゃないですかネ。あまりにも果てしなくて想像もできないです。まあ、試算すれば概算は算出できるだろうけど、それはやりたい人に任せます。

 

ゆえに、旧来技術の終着点は、2K24pHDRのように思います。HDRだけは(今は高価ですけど)機材価格の移行で導入も可能でしょう。背景美術さん、色彩設計さん、撮影さん、そして編集さんは、SDRからHDRの移行で「ひと悶着」あるかと予想しますが‥‥。

 

もちろん、新しい技術だって、開発の険しい道が延々と続きますが、歩き続ければ充分到達できそう‥‥という希望があります。そもそも新技術は新時代の社会ありきで設計されているわけですしネ。新しい技術は4K60pHDRや8K120pHDRにネイティブ対応が基本です。‥‥まあ、8Kとか120pは機材的にまだ無理(に近いくらい困難)ですけどネ。

 

 

 

 

技術に関する様々なドキュメントは、技術開発の一環として必要です。技術開発の本番作業だけでなく、ドキュメントの充実は開発プロジェクト成功の鍵を握るとも思います。技術開発者の「頭の中だけで出来上がって」いても、進展しません。

 

しかし、ドキュメントの執筆と編集は、図の作成まで含めると、相当な熱量・労力を必要とします。その点、従来技術の要点を体系的にまとめ上げた「撮ま」はホントに凄いと思います。

 

新しい技術を自分らの技術集団で定着させたいのなら、口頭伝達の「一子相伝」の職人技に頼り切るのではなく、記述としてまとめた「秘伝書」「コンフィデンシャル・マニュアル」も必要でしょうし、一般的な「標準マニュアル」「基礎解説書」も必要です。

 

まあ、こうしたドキュメントをひとりで書こうとも書けるとも思っていないですし、やがては共同で執筆し編集することになりましょう。その近い未来に向けて、まずは書けるものから書いていこうと思います。

 

 

 


タミヤアクリル、コンプリート!

塗料の主力を、タミヤ・アクリルへと完全にシフトした私‥‥ですが、ちょいちょい「買ってない色」があり、「なぜ、ダークシーグレーみたいなメジャー色が買ってないのか?」とひとりでアホみたいに悶えるのはもうイヤなので、正月早々「大人買い」を敢行し、足りない色を全部買い揃えました。

 

*昔の大瓶だった頃のアクリルカラーもちらほら現存します。もう30年近く経過した塗料でも、普通に使えるのがスゴいです。

*ケースは、アマゾンで買ったミニチェストです。横に6個並べられるので、6の倍数で瓶を数えると整列しやすくなります。

*とはいえ、タミヤアクリルにはどういう理由かは知りませんが、ごっそり欠番があり、綺麗に番号順には並ばないエリアがあります。なので、番号に追加があった時に備えて、50番で区切って収納してあります。

*色番号を全部チェックしてみて、随分と同じ色を買っていることも発覚。3個同じ色の瓶も出てくる始末。‥‥まあ、在庫として保管しておきます‥‥。

 

XFはフラット色、Xはグロス&セミグロス色で、両方合わせて30色くらい買い足しました。大人になると、こういう買い方が出来るので、歯止めが効かなくなりますネ。

 

実際、プラモの塗料を全部揃えるなんて、生まれて初めてです。‥‥まあ、色数の少ないタミヤアクリルだから揃えられたというのもあります。Mr.COLORだったら「思い立って買い揃える」なんて無理だろうと思います。実際、今では手に入らない特色もMr.COLORには沢山ありますしネ。

 

プラモの塗料は少年時代から「ラッカー派」でしたが、ここ数年、どうにもラッカーの「シンナー臭」がダメになり、アクリルに変えたのですが、慣れてしまえば「すっかり絵画気分」でスイスイ自由に塗れて、むしろラッカー系の「塗料っぽさ」よりもアクリルの「絵具っぽさ」のほうが、今は好きです。

 

エアブラシを使う時も、重ね塗りの縛りが無いときは、サラサラに溶いたアクリルでスプレーします。

 

 

アクリルカラーの良いところは、何と言っても、「優しい匂い」です。長時間、作業ができます。

 

次に、筆洗いが簡単。筆が乾かないうちに水でじゃぶじゃぶ洗えば綺麗になりますし、水道水は臭わないですし処分も簡単です。放置して固まり始めたらラッカー系のシンナーやツールクリーナーでも洗えます。作業の最後はブラシエイドで優しく洗えば、次の作業時も快適に筆が使えます。

 

*最近はなんでも、可愛いキャラが添えてあります。一億総萌絵時代はいつまで続くのか。でも、そんなことは気にしない、目くじらたてない。実際、イメージキャラのおかげで商品を思い出しやすくなってますしネ。

 

あとは、「一度乾いたら、アクリル同士では簡単に溶け出さない」点です。これは重ね塗り技法において、非常に大きな利点です。ラッカーだと簡単に溶け出してしまって、下の色と混ざりやすい‥‥ですよネ。アクリルの乾くと溶けにくい性質を利用した、アクリルならではの重ね塗り技法が可能です。

 

 

なぜ、今更、こんなにタミヤアクリルにハマったのか、自分でも不思議でしたが、よくよく考えてみれば、アクリルはリキテックスとかアクリルガッシュとか、紙時代に頻繁に使っていたのを思い出しました。筆塗りで真剣にタミヤアクリルを使ってみたら、なんだかデジャブ‥‥というか既視感のある使い心地で、理屈以前に感覚的に馴染めました。

 

乾く前は水彩のように混ざり合い滲み合い、乾いた後は油彩のように混ざらず滲まず、しかも乾燥時間はそこそこ短いので作業もちゃっちゃと進み‥‥と、そう言えばタミヤアクリルの利点は、リキテックスなどのアクリル絵具と同じなんですよネ。今さら、言うのもなんですが。

 

ラッカーだとどんなに乾いていても、すぐに溶け出しちゃうので、下の色の影響を受けやすい「利点」とも「欠点」とも言える性質があります。私がこのブログで掲載しているプラモの画像は、全て本塗りをアクリルでおこなうことが前提です。ラッカーの下塗りにラッカーで上塗り‥‥となると、かなり慎重に重ねる色を検討しないと、予期せぬ悪い結果になりやすいです。

 

完全に乾燥したアクリルだと混ざってくれないので「滲み合う混色」は期待できませんが、そこはそれ、古典的な油彩の技法を応用して半透明で塗って「半透明のレイヤーのように」混色すれば良いです。‥‥ヨーロッパのモデラーさんの作例で、まんま、カラヴァッジョ技法と同じ方法を用いているのがあって、「本場の味」に感じ入ったことがあります。

 

 

加えて、私の好きなボックスアートのアーティストの方々(小池さん、六車さん、高荷さん‥‥など、日本の誇る画家の方々)が、ふと見直してみれば、みな「筆派」なのも、アクリルの筆塗りにハマった要因かと思います。エアブラシばかりに固執していた昔がウソのように、今は気楽に筆塗りしてます。「田中克自流飛行機模型筆塗り塗装術」を偶然アマゾンで見つけたのも、筆塗り&アクリルの大きなきっかけでした。(田中式塗装術はラッカーベースですが、アクリルにも応用できます)

 

 

 

 

* * *

 

ちなみに、筆使い‥‥と言えば‥‥‥

 

ホビーリンクジャパンの「小池茂夫アートプリント」シリーズは、原寸大(とのことです)のイラストを、綺麗な印刷によるポスターとして販売しているシリーズで、極めて繊細な筆致が克明に再現されている珠玉の製品です。

 

 

マットな上質紙に印刷されており、ポスターフレームに収納して飾ると所有欲抜群で、全部揃えたい衝動にかられます。既成のA2のフレームに収まるので、フレームも安く調達できます。

 

アニメ、マンガ、ソシャゲのイラスト‥‥のような「同業」「お隣さん」の絵だけでなく、別ジャンルで大幅に異なる技法の絵にも積極的に触れて、「近親交配」で血が濃くなりすぎるのを防ぐ‥‥のも、絵描きの領分には必要かと思っています。

 

特に、アニメーターになっちゃうと、線画オンリーの価値観に執着しやすいので、線画ではない絵を身近に置いて、珈琲でも飲みながら時折眺めるのも良いですヨ。

 

 

 



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