キリ番 4K

前回の記事で、

 

 

と、キリの良い件数。

 

2000よりも、2048とか2160のほうがキリが良いように思うのは、職業柄。

 

4K‥‥というかUHDのキリ番!

 

しかしまあ、よく書き続けたものだ。我ながら。

 

ちなみに、未公開の書きかけ記事は、300件以上あるので、それもまたなんとも。

 

 


無題。

私は実物を見ていませんが、こんな車内広告があったそうな。

 

「月収の基準ずれてる」 阪急電鉄の中づりに批判殺到

https://www.asahi.com/articles/photo/AS20190610003931.html

 

毎月50万円をもらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、

毎月30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、

どっちがいいか

 

そんなの決まってるじゃんね。

 

毎月50万円をもらって仕事が楽しくて仕方がないという生活

 

ですヨ。

 

 

 

あのさあ。

 

お金を人質にとるなよ。

 

お金とやりがいを天秤にかけて、どっちが大事か?‥‥なんて、よほど恵まれた生活をしてきたんだね。この80代の研究機関の研究者という御仁は。

 

お金とやりがいは、「引き換え」にするものか???

 

お金とやりがいは両方とも大事です。天秤にかけるものではないし、引き換えるものでもないし、ましてやお金を人質にとってソフトにやんわりと恐喝することでもないです。

 

こういう考え方が、まさに以前書いた「レールにのってエスカレーター式昇進」をしてきた人間の限界と盲点そのものなんだよネ。思考が及ばないのです。

 

‥‥一度でも、ライフラインが全て停止する追い詰められた生活(というのは極端だけれど)でもしてみれば、決して出てこない文言だけどな。

 

まあいいじゃないの。言わせておけば。何でも知ったように振る舞って、大恥を晒せば良いのです。

 

 

 

私は、無知の知を知るものでありたいです。知が3つも連続してややこしいですが。

 

レールから外れたことで得た、余りある財産を、活かしましょう。

 

 

 

しかし、阪急電鉄が、この車内広告を出した意図ってなんだろう。

 

行動には何か目的があるのでしょうけど、この広告を人々に読ませて、どういう気持ちに誘導したいのか。

 

お金を稼ぐことと、仕事に生き甲斐ややり甲斐を感じることは、別のベクトルであるのに、それを混同したような文言を人々に読ませて、「お金なんて稼がなくて良いでしょ=人件費が低くても構わないでしょ」と刷り込みたいのかな。

 

「憧れのアニメが作れるんだから、ギャラなんて低くて良いでしょ」とばかりに続けてきたアニメ業界みたいな匂いもしますネ。アニメ制作集団の中には、どうやったらブラックから抜け出せるか必死に模索して取り組んでいるところもあるのに、何だか逆行するものを感じます。

 

コンセプトがわかりませんね‥‥どうにも。


初期導入

「デジタル作画」という言葉は、従来の紙の原画動画をそのままタブレット作画に移行した「総称」として、もはや定着させても良い‥‥と最近は感じるようになりました。現在作業中のペーパーレスの4K作品では、デジタル原画を「dgen」、デジタル動画を「ddou」という作業種別として定めて、カットアウトなどの新しい技術とは分類して運用しています。「Digital Genga」「Digital Douga」というように、出自は欧米でも日本独自に進化した技術形態として、「Manga」「Anime」と言った日本語英語表記が最適だと達観するようになりました。‥‥実際、分類的にはとても解りやすくなります。

 

その「dgen」「Digital Genga」を作業する際に、クリスタは初期導入のハードルの低さゆえに、ダントツです。

 

まず初期導入には、どんなソフトウェアを使おうが、ハードウェアの共通した出費が必要です。「ハードウェアを個人が所有すべきか、会社が供給すべきか」の問題は、それこそ20年前から解決しない話題で、今に始まったことではないです。

 

重要なのは、

 

初期導入に関する出費を、新しい作業環境の仕事で、取り戻してプラスに転じることができるか否か

 

‥‥です。その「自腹で出た分は稼いで取り戻す」構造が成就できれば、個人だろうが会社だろうがOKオーライ。

 

損をしないで得をすれば、導入の可否は自ずと見えてきます。

 

 

 

おそらく、マシン本体は、20〜30万円です。WindowsでもMacでも似たようなもんです。iMacの場合は、5Kモニタの費用込みで30万円を考えます。作画用途に今秋のMac Proは過剰です。iMac 5Kの性能で十分です。Windowsも本体10万円スタートでビデオカードやCPUをBTOでアップして、20万円前後を目指すのが「作画マシン」の目安でしょう。メモリは32GBをベースとして、将来的には64GBまでアップすることを念頭におきます。

 

今からマシンを購入するのなら、4K時代をちゃんと意識するのが肝要です。すぐに役不足になって買い換えるのはお金の無駄です。そこそこ高い性能のマシンを買っておけば、5年は使える時代です。

 

またビデオ性能も4K時代を見越しておきましょう。安いビデオカードはNG、かと言ってバカ高いのも必要ないです。4Kを最低2つ接続できるビデオ性能を基準にします。

 

次にタブレット。

 

これは中々難しい。最近、改めてCintiqを使う機会が少しだけありましたが、iOSのiPad Pro&Procreateに慣れていたので、レイテンシーが気になりました。結構遅いなあ‥‥と感じました。30〜40ms(30〜40ミリ秒)くらいじゃないのかな‥‥。ちなみに、次期iOSでのApple Pencilのレイテンシーは9msとのことです。ゲーマーの人は5msでもお話しにならないと言いますしネ。

 

かと言って、iPad Proは12.9インチの広さの限界はありますし。

 

今買うのなら、2.5Kは必須、せっかく買うならUHD〜3840pxの液晶タブレット解像度は欲しいです。1920pxの2Kを10万円で買って、数年後に20万円の4K液タブを買うくらいなら、現行の24インチ4K液タブを買うのも有効な選択肢の1つと思います。もし、P3仕様の液タブを待っているのなら、あえて2Kの液タブを買うのもアリとも思います。

 

なので、液タブは中々悩ましいです。私もmacOSで使うのなら、24インチくらいの液タブが欲しいですが、iPad Proの液タブ化で今はやってやれないこともないので、時期を伺っています。

 

そしてソフトウェア。

 

今日すぐに誰でも使い始められるのは、まぎれもなく、クリスタ。Clip Studio Paint EXです。その点は誰も異論はないでしょう。

 

会社に詰めて作業するのなら、会社の環境にTVPaintがインストールされていることもあるとは思います。しかし、アニメ業界の事実として、会社員アニメーターだけで成り立っているとは思えませんし(もちろん、明確な方針を持って、全員を会社員として雇用する優れた会社もありましょう)、アニメ会社に即座に16万円のTVPaintや50万円or月額1万円のHarmony Premiumを調達できるほどの体力があるとも思えません。フリーランス個人ならなおさらです。

 

あまりにも安すぎるクリスタの導入費用。‥‥しかし、その安さにあえてのってみるのも、意外と有効な選択肢と最近は思えるようになりました。安いからと言って、粗末なわけでは全然無いことに注目しましょう。

 

ソフトがどうのこうのと耳年増に拍車をかけるよりも、まずはクリスタを使って、ペンタブに持ち替えて絵を描くことを最優先したほうが良いです。もはや時代の流れは変えられません。フィルム撮影台を廃棄した時から、作画のペンタブ化は宿命付けられていたと言えます。

 

現在、私もクリスタを常用して原画を描いています。‥‥‥正直、3年以上使い慣れたProcreateのほうが、書き味も慣れて作業も速いのですが、Procreateを原画用途で知人には自信をもって勧められないので、クリスタの習熟に勤しんでいます。

 

初期導入の観点でクリスタを考えると、何よりも、

 

ショートカットの設定

ペンのプリセットの設定

 

‥‥の2つをまずフィックスさせることに尽きます。これをしないと、先に進もうにも足元がぬかるんで思うように歩けません。

 

昨日の記事にも書きましたが、ショートカットの設定は、スタイロスの設定を踏襲しつつ、PhotoshopやAfter Effectsのショートカットも盛り込む方針です。オニオンスキンやライトテーブルなどアニメ作画系の機能はスタイロス系、画像ソフト特有の色調補正やレイヤー関連はPhotoshopも加味、モーションプレビュー系はAfter Effects‥‥と、常用してきたソフトウェアのキーコンビネーションをうまく盛り込めればと思います。‥‥ちなみに、スタイロスは私は縁がほとんどないので(チェックで使う程度)、経験者さんに聞きながらになります。

 

ペンのプリセットは、まさに自分の絵描きとしての重要部分です。ペンの設定をおろそかにすると、いらぬストレスを抱え込むことになります。ペンの設定次第で恐ろしく作画の効率が上下しますので、ペンの設定は作業しながら改善して、筆圧も含めて最終的に自分のポテンシャルが活きる設定、かつ、作品の「標準ペン」の制定も必要でしょう。

 

クリスタはベクター線が売りの1つです。ラスターとベクターをうまく使い分ければ、かなり自由に自分の描線をコントロールできるでしょう。ロングサイズ(小指の爪くらいの遠くの小さい人物とか)などの細かい描写は、ベクター線が俄然有利です。ロングの絵は、筆圧に対する挙動がベクターレイヤー(=ベクター線を描くレイヤー種別)だとコントロールしやすいです。

 

まずはこの「ショートカット」「ペンのプリセットの設定項目の挙動」を「クリッパー=最近開始した共有サイト」にまとめるところから、情報共有を開始したいと思っています。

 

 

 

初期導入さえほぼ完了すれば、あとは個人次第。

 

言い換えれば、初期導入がうまくできなければ、個人の能力は空滑りして空転するままです。

 

どんなにキャリアを積んで技量の高い人でも、新しい環境が自分の思い通りに使えなければ、もどかしいやら腹立たしいやら悔しいやら‥‥でしょう。

 

新しい環境の性能自体が悪いことは稀で、多くの場合、初期導入の環境初期設定の優劣が「使いやすさ・使いにくさ」の印象を決定付けます。

 

私は今まで多くのソフトウェアを使ってきましたが、ソフトウェアの性能云々よりも、初期の導入でつまずくことで中々習熟が進まないことを知っています。はやく描きたい作りたいと焦りますが、ここはひとつ、度胸を据えて、自分の「画材」を整えてから、先に進むのが肝要です。

 

Procreateは直感的に使えるツールを絞りに絞っているので、かなり短期間に自分の思うままに絵が描けるようになります。一方クリスタは多機能ゆえに、まずは自分の特性に合わせて、スタートラインの環境を作り込むことが前提として必須です。

 

‥‥で、その環境作りの段取りは、皆で同じような試行錯誤をしていても効率が悪いので、自分の好みはともかく、共通した情報は「覚書」程度でも共有したほうが有効かと思います。

 

自分の思った線が描けないのが、一番イラつくし、もどかしいですよネ。鉛筆だと思うように上手に描けてたのに‥‥というのは、なんとも悔しい。

 

クリスタでどのようにすれば、作画に必要な線が描けるのか、ハードとソフトの両面で、環境構築を進めましょう。

 

 


画面比

私は35mmフィルムのライカ判だけでなく、ブローニーの中判まで手を伸ばしましたが、66とか67ではなく、69を選んだのは画面比率の感覚がライカ判の比率と同じで(全く同一かは不明)、テレビと映画の中間のような画面比率だったからです。

 

テレビやビデオはNTSC〜SDの当時は、4:3で、1.3333....の画面比

35mm一眼レフカメラや69判は、3:2で、1.5の画面比

1920x1080の16:9は、1.78の画面比

アメリカンビスタは、1.85の画面比

シネスコは、2.35の画面比(実は色々あるようで、2.38の作品を作業した記憶があります〜スクイーズが絡むので余計記憶が曖昧です〜都度、ポスプロの方に確認して作業しています)

 

私は純粋にカメラだけの視点でカメラを使っていたのではなく、自分のアニメ映像制作に応用するためにカメラを用いていたので、ブローニーもテレビや映画の観点で比率を決めました。のちにデジカメで4:3の比率が出現した時は抵抗なく受け入れられましたし、16:9が出現した時は「映画っぽい!」と喜んで導入しました。

 

2007年前後に制作され私も関わった「スカイクロラ」は、いち早く16:9を取り入れた劇場作品で、「なぜビスタで作らないのか」との意見もあったようですが、今となっては16:9で作っておいて正解だったと思います。2019年の今日において、例えば4Kの55インチのテレビで画面いっぱい埋め尽くす(=レターボクシングやトリミングがない)画面比率は、見応えたっぷりと思います。既に「スカイクロラ」の頃は彩色以降はデジタルデータ運用がすっかり定着していましたので、「地デジ化」に先行してデジタルハイビジョンの画面比率で作ったのです。新時代の「映像データ運用時代」において、いつまでもビスタサイズに固執する必要はないと考えました。

 

2019年現在、シネスコはともかく、ビスタサイズで劇場アニメを作っている作品って、存在しますかね? 私の聞く範囲では、16:9で作っている作品ばかりです。そもそも今はフィルムレコーディングはせずに、DCPですしネ。

 

ただ、色域の狭いsRGBやRec.709で最初からデジタルデータとして作っていたのは、時代の限界です。今では「せっかく丁寧に作っているのにSDRではもったいない」と強く感じますが、2007年当時に1000nitsなんてとても考えが及びませんでしたし、明確な規格も存在しなかったと思います(2007年当時にDCI-P3なりの広色域が存在したのか、検索しても見つけられませんでした〜Rec.2020は2012年とのことです)。その辺は、秘めたポテンシャルを持つフィルムとは大きく異なります。デジタルデータはどんなに細かく分析しても、99は99、100は100なので、SDRで作られたデジタルデータ組成の映像作品は、後付けの「HDR感」に未来を託すことになりましょう。

 

比率に話を戻して。

 

今は、16:9という画面比率で作っておけば、ひとまず安心です。色々な上映媒体で共通して観れます。

 

ちなみに、タブレットPCやスマホの画面比率は、

 

AmazonのFire 10は、16:10で、1.6の画面比率

iPad Pro 12.9インチやほとんどのiPadは、ほぼ4:3で、1.33...の画面比率

iPhoneの6〜8は、16:9で、1.78の画面比

iPhoneのXS Maxは、2688x1242で、2.16の画面比率(カメラやセンサーの切り欠きを除くとどのくらいの画面比になるかは不明)

 

‥‥と、iPadが昔のテレビ(NTCSのSD)の比率に似ている以外は、16:9や16:10(パソコンのモニタは16:9だけでなく16:10も多い)など似たような比率でまとまっていますネ。

 

悩ましいのは電子出版側の原稿比率で、アマゾンは自社のFireに合わせた「16:10推し=1.6」ですが、例えばクリスタは電子出版と紙出版を兼ねて「AB用紙」〜例えばB5用紙サイズ〜の比率がデフォルトです。A4用紙のサイズを比率に直すと、「297/210=1.41」です。

 

電子出版は様々な媒体で読まれるので、紙由来の1.41かAmazon推奨の1.6あたりで作って各端末ではレターボクシングにおまかせ‥‥が落とし所かと思います。断ち切りのことを考えると、全てに対応するのはそもそも無理ですもんネ。

 

 

 

映像分野では通常16:9で考えておいて、適宜シネスコなどに対応し、パソコンやタブレットPCやスマホのサイズは気にせず、むしろ端末側で対応してもらう。‥‥というのが落とし所でしょうかネ。

 

深刻に考えてもムダですネ。これだけバラバラですと。

 

当該制作作品の画面比率に関しては、素直にポスプロさんに問い合わせましょう。知ったふりして事故を起こすより、素直に「今回はシネスコなんですが、具体的なピクセル寸法とピクセルレシオはどんな数値でしょうか?」と聞いた方が良いです。特にシネスコはスクイーズも絡むので毎回確認したほうが良いです。「シネスコ」の言葉だけでは終わらせないようにネ。「24フレ」も23.976か24.0かを毎回確認したほうが良いです。

 

プロだからって、「他人に聞いたら負け」なんてないです。逆にプロだったら、ちょっとでも危うかったら、当該作品の専門の技術者さんに問い合わせるのが行動の指針です。

 

聞く側でなく聞かれる側も、他所からの正式な問い合わせに対してスラングもどきの用語や自分の慣習だけで答えるのは、そもそも仕事をスカしてナメてる証拠で、実はとてもプロとしてカッコ悪いことです。問い合わせに正確に答えるのもお互いの業務の1つですからネ。

 

 

 


チェキ。

Amazonでフィルムを検索するがてら、インスタントカメラの製品群が今でも健在なことに驚いて、さらにはスマホからプリントできる製品も出てて、2度驚きました。

 

Instax SHARE SP-3

 

 

 

今までだと、インスタントカメラはカメラで写したその場で現像(というのか)までするのが常識でしたが、この製品はスマホから画像を受け取ってインスタントフィルムに焼き付ける(というべきか)ことが可能みたい‥‥です。

 

初代のチェキは家のどこかに眠っているはず。‥‥InstaxのWebを見て、すっかり忘れていたチェキの存在を思い出しました。20年前、国分寺の駅前のカメラ屋さんで衝動買いした記憶が蘇り、引越しの際に見かけた覚えもあります。

 

Instax SHAREは、スマホから印刷できるプリンタ‥‥と受け取りやすいですが、ドットではない独特の描写〜インクジェットの印刷とは一線を画す製品性能と思われます。商品を購入したわけではないので憶測でしか書けませんが、インスタントカメラのプリントの風合い、昇華型プリンタに似たようなグラデーションが得られるのではないかと思います。

 

スマホのデジタル写真でも、instaxのフィルムにプリントすれば、随分と雰囲気も変わるでしょうね。想像に難くないです。その独特の雰囲気ゆえに、今でも人気商品なんでしょうネ。

 

 

 

 


ネオパン

ネオパンのアクロスが「II=2」として今年の秋に新発売するそうな。実は私はアクロスを使ったことがないので、どのようなニュアンスなのかわかりませんが、何はともあれ黒白フィルム(白黒ではなく黒白と呼ぶ)が継続してラインアップに復活するのは、何だか嬉しいです。

 

 

 

現在「アナログ派」を自称するアニメ業界人は多いですが、「デジタル」まみれの私も以前は相当フィルムにのめり込んでいました。紙と鉛筆だけでなく、フィルムにも‥‥です。狂ったようにフィルムで写真を撮っていた時期があるので、その枚数を上回るのは相当な愛好者か、フィルム時代に仕事で撮影していた撮影さんだと思います。

 

私がネオパンで一番好きだったのは、Fです。ISO32の低感度フィルムで、しっとりときめ細かい描写が好きでした。中判カメラ(69判)でモノクロフィルムを撮る時は、必ずネオパンFを装填して三脚と露出計(私の所有していた中判カメラには露出計が装備されてなかったので)を携えて、風景写真を撮りまくっていました。現像代やフィルム代などランニングコストは相当にかかりましたが、良い経験になって、今でも仕事に応用しています。

 

リバーサルではISO25や50などやっぱり低感度が好きで、一方ネガカラーは割り切って「速写」用途で、安価な100か高感度の400を常用していました。撮影しようとするシチュエーションや被写体に合わせて、フィルムの銘柄を使い分けるようなこともしていました。FUJIやコダックの廉価なネガカラーISO100(ワゴンで売っていた3本パックとかの)とVelviaとPantherでは、あまりにも特性が違いますしネ。

 

アニメでフィルム撮影を仕事にしていた時期はないですが、映像をイメージする自分自身のシンクタンクとしてフィルムカメラは重要な道具でした。例えば、小金井公園のたてもの園(?)をネオパンFで撮影した体験は、まんま、ネオパンF越しの画像にすり替わっているほど、写真の記憶は強烈です。

 

 

 

とはいえ、現在の若い人にカメラそのものを勧めることはあっても、フィルムカメラとなると正直微妙です。ホントに金がかかるからさ‥‥。安易にフィルムカメラを勧めることはできません。

 

カメラにお金をかけるのなら、デジタル一眼レフを買って、お金は単焦点レンズの買い増しに使ったほうが良いです。とにかく真剣に沢山撮って、画角とミリ数を一致させて、「視野の感覚」を自分の内側に吸収するほうが、アニメーターや映像制作者として実りが多いです。たとえAPS-Cの初級〜中堅一眼レフでも、レンズの口径と画角のイメージを体得するほうが、アニメに限らず映像制作全般でかなり役に立ちます。

 

フィルムは、本当にフィルムで写真を撮ってみたい人が撮れば良いと思います。昔から好きでたまらない作品がフィルムカメラで撮影されたもので‥‥とか、大好きな写真家の作品がみなフィルムカメラで撮影されたものだ‥‥とか、フィルムの風合い=グレインや描写特性にどうしても踏み込んでみたい人が、散財覚悟で踏み込めば良いです。

 

フィルムでどうせ金がかかるのなら、ライカ判ではなく中判(ブローニー)までいっちゃっても良いと思いますし。‥‥中判だと無駄シャッターを切れなくなるので(特に69だと1本あたりの撮影枚数が少なくなるから)、ワンシャッターにかける集中度や判断力も養われますしネ。新製品のアクロス2は、ちゃんとブローニーサイズも発売してくれるとのことです。

 

調べてみたら、今でもブローニーならモノクロもカラーネガもリバーサルも結構それなりにアマゾンで買えるんですネ。コダックのT-MAXの100もありましたヨ。‥‥そうか、ブローニーなら今でもプロ用途でニーズがあるんでしょうネ。

 

 

 


クリスタとUS配列

iOS〜iPadで使えるBluetoothのキーボードは、結構US配列が多くて、iOS版クリスタのキーボードショートカットがズレます。

 

キーボード配列の「認識担当」がiOSなのかAppなのか、よくわからないのですが、現実としてiOS版のクリスタはキーボードを自動認識はしてくれていません。なので、@や [ ] の配置がズレます。US配列の [ を @ として認識します。

 

*上から順に、iMacのJIS配列、AnkerのUS配列、logicoolのJIS配列です。「P」の右側の「 [ ] 」の並びが違います。

 

 

[ を入力すると、@としてクリスタに認識されるのは、なんともややこしい。

 

クリスタの環境設定を総当たりしても、キーボードの配列に関する環境設定は見当たらず。

 

でもまあ、iOSに限らずmacOSにおいても、キーボードの配列はJIS配列に慣れているので、US配列〜ANSI配列のキーボードを使わずに、JIS配列のキーボードを購入すれば事なきを得ます。頻繁にJISとUSに合わせて頭を切り替えるのも面倒ですし。

 

私はホントにたまたま、logicoolのK380(JIS配列)を使っていたので、ショートカットの表記とズレることなく使い続けています。写真にもあるように、US配列のキーボードはいくつか持っていますが、偶然、クリスタを常用するiPadではK380を使っていて、後から気づいた次第です。

 

気になって調べてみると、「iOS対応」を謳っているコンパクトキーボードはほとんどがUS配列で、JIS配列は中々見当たりません。K380を発売しているlogicoolが他にも何種類か発売してくれています。

 

まずは私が使っているK380

 

 

 

 

テンキー付きだとK370。USBのワイヤレスとBluetoothの選択式のようです。

 

 

 

 

まあ、どうしても自分好みのJIS配列キーボードが使いたい場合は、USBのアダプタを介してiPadに接続‥‥ですが、どんどんiPadの機動性が損なわれますネ。大きいキーボードを机に置くのも、iPadの机の上での軽快さを邪魔するので、中々悩ましいです。

 

でもねえ‥‥、テンキーのブロックがあったほうがクリスタには便利なんですよネ。‥‥なんですが、もうちょっとK380でネバってみようかと思います。

 

 

 

ちなみに、今、私がショートカットの設定で目指しているのは、スタイロス系のショートカットを意識しつつ(クリスタを使う以上は、皆にできるだけ合わせたほうが良さそうだから)、AdobeのPhotoshopやAfter Effects系のショートカットも盛り込むセッティングです。

 

クリスタをこれから使い始める人間は、スタイロスからの流れだけでなく、PhotoshopやAfter Effectsからの流れも増えるでしょうしネ。

 

例えば、テンキーの「0」キーをプレビューの再生と停止に割り当てると、それだけでAfter Effects感覚でクリスタのムービープレビューを違和感なく使えます。K380にはテンキーがないので、macOS版のクリスタで設定していますが、たったソレだけでも、「いつもの感じ」のまま‥‥というのは、案外良いものなんですネ。

 

 

 

レイアウトクリスタ>演出クリスタ>作監クリスタ>原画クリスタ>演出クリスタ>作監クリスタ>動画クリスタ>動検クリスタ‥‥という作画関連一律クリスタの流れで進めているカットがありますが、clip形式はタイムラインも持てるので、Photoshop形式や連番フォルダ形式よりは何かと円滑に進みます。

 

月々の使用料の低さで、会社に詰めている演出さんのパソコンにもクリスタを供給することは可能でしょう。環境作りのハードルが低いです。

 

クリスタに共依存する制作体質が果たして良いか?‥‥はこれから先のフィードバック次第ですが、たとえProcreateなどのハシッコのドローソフトで描いてもPSDで書き出してクリスタに受け継げばclip形式には乗り換え可能なので、案外融通の利くフローだと感じています。メディバンとかでも参入可能と思われます。

 

クリスタの使い方を暗記ではなく構造から攻めれば、意外にストレスなく理解は進みますしネ。

 

クリスタのベクターレイヤーは確かに便利ですネ。ロングの細かい絵で対比をミスってちょっとだけサイズ変更したい時に、線が解けずに済むのはビットマップにはない便利さです。まあ、いかにも「パス描いてます」的なペンの挙動はありますが、ロングの絵では気になりません。

 

これから先、描く側だけでなく、チェックする側や修正する側にとっても、ベクター線のニーズは高まっていくのではないでしょうかネ。

 

私としては、カタリナのサイドカーが待ち遠しいです。モロに作画作業に作用する新機能ですもんネ。macOSを使っている私としては、OSでiPadサブモニタ化をサポートしてくれるのは、心強いです。AstroPadと同等の性能(有り体にいえばレイテンシー)が実現されるのを祈るばかりです。‥‥はよ来い、カタリナ。

 

 


お魚クーラー

夏が間近に控えた季節、金魚など、水の中の生き物と暮らしていると、水温の上昇が一番気になるところです。

 

水を温めるのは色々と手段があるものの、冷やすのは中々難しいです。ネットで検索すれば、ペルチェ素子を用いた安価な水槽クーラーなどが検索できますが、ハッキリ言って、大して役に立ちません。水槽周囲の室温が高ければ、あまり温度は下げられませんし、水槽クーラーから排出される熱がさらなる悪循環を引き起こすことすらあります。

 

水槽クーラーは、よほど入念に水槽周辺の換気を考えておかないと、効果が少ないです。熱がこもるような場所では、水を冷やすはずの水槽クーラーの排熱が、さらに周囲の室温を上げてしまい、全く相殺されて効果がでないこともあります。‥‥過去に体験済みです。

 

*もしエアコンの室外機が室内にあったら‥‥と考えれば、想像しやすいです。熱い風は撒き散らすし、うるさいし、最悪ですよネ。

 

中途半端に金をかけても無残に敗北するのみ。1万円以下の水槽クーラーで水温が何度も下がれば安上がりでしょうが、現実はそんなに甘くないようです。

 

安価な対策で確実に効果がでるのは、水面に風をあてて空気を循環させつつ蒸発させて水の温度を下げる方法です。いわゆる「蒸発熱」「気化熱」の効果です。

 

気化熱を利用した水槽用ファンは、2000円くらいで売っておりますが、イマイチ耐久性が低い(=すぐに壊れる)のと音がうるさいのがネックです。水槽に取り付けるためコンパクトさを求めるあまりに、小型で送風力は弱く、小型で高回転で五月蝿いわけです。

 

市販の水槽用ファンは、だいたい1〜2度くらいの水温低下が可能ですが、設置場所の環境によっては、もっと下げたい場合もあります。‥‥私の場合がそうです。

 

最近、LEDライトを消している深夜にも関わらず、金魚の水槽が29度まで上昇したのを見て、水槽用ファンではなく、一般用途の大容量(?)ファンを使った気化熱クーラー効果を試したら、

 

水温を4度近く下げる効果

 

‥‥を確認しました。4度も下がるとはかなり強力です。実際、29.1度くらいあった水温が、25.2度くらいまで下がりました。効果絶大。

 

25度まで下がれば、金魚らだけでなく、水槽のお掃除役の貝も生きていけそうですし、異常な温度上昇を防げれば、マツモの繁殖も旺盛なままで、バクテリアも見えないところで活躍してくれそうです。

 

購入して設置したファンはこちらのクリップファン

 

 

 

ちょうど、置物を飾るのに使っていた100円ショップ製の小棚が水槽の真上に取り付けてあったので、その棚にクリップをかませて、水面の表面に向けて風を送るように設置しました。

 

ポイントは、夏場限定で水槽のガラス蓋を外して(2分割式の片方だけ)、空気の入り口と出口を水面に作ることです。

 

*いざという時に換気できるように、ガラス蓋は1枚全面ではなく2枚構成にしておくと、何かと便利です。

*ファンはUSB給電式なので、余ってその辺に転がっていたiPhoneのUSB電源アダプタで給電しています。各種端末のUSBアダプタは集中型の高速充電器で賄うので、日頃から余りがちなKindleやiPhoneやiPad付属の電源アダプタを、こういう機会に活用してます。USB電源アダプタを別売で買うとそれなりの値段はしますもんネ。

 

 

4度も水温を下げるからといって、じゃんじゃん水が蒸発して減るわけでもないです。私の環境の場合、熱がこもりやすい状況なのか、水槽近辺の空気を循環させることでも、相乗的に効果が出ている‥‥のでしょうかネ?

 

とにかく、「風当て方式」で4度も下がったのは初めてだったので、驚きました。

 

まあ、この方法の唯一の欠点は、2〜3日に一度くらい、水槽に水を補給することです。故意に風を水面にあてて蒸発させるので当たり前なんですが、金魚や貝の命には変えられまい。

 

ちなみに、ファンの風量は、「最小」か「小」で十分です。4段階切り替えの1か2で。

 

日常生活用のファンとしてみれば小型でも、水槽冷却用のファンとしてみれば十分な風量で、最小の風量にすれば風切り音も静かです。

 

 

 

水温の上がりすぎで、金魚が体調を崩したり、貝が一斉に死ぬのは悲しいですよネ。

 

水槽メーカーの冷却ファンも確実に温度を下げてくれますが、設置場所があるようなら一般用のクリップファンでより静かにより大きな効果で、水温を下げるのも1つの手です。

 

クリップファンだと、暑いシーズンが終われば外せるのも便利ですヨ。

 

 

 


雑感

アニメーターの「終身雇用」「エスカレーター式昇進」って、具体的にどういうモデルなんだろう‥‥と、常々考えます。社会の一般論がそうだから‥‥という理由で、とくに深く考えない人は多いでしょうが、アニメのクリエイティブ=実作業に関わる人間が、終身雇用かつエスカレーター式に昇進していく会社組織のモデルを具体的に話せる人って、どれだけ存在するんでしょうネ。

 

アニメーターが昇進する、コンポジターが昇進するって、結局どういうこと?

 

年齢を経るとアニメーターは全員作監になる‥‥とか、すべてのアニメの撮影さんは30代には撮影監督になる‥‥というモデル?

 

破綻してないか、ソレ。

 

アニメ産業限らず、他の業種はどうだろうか。

 

すごく大雑把な計算をしますが、新卒で20人、2015〜2020年の5年間に100人の若手社員が、30年後には皆100人部長になっている‥‥って、全く想像できませんし、前例としても聞いたことないんですよネ。部長を100人割り当てるって、そもそも「部」が足りる?‥‥しかもたったの5年間の100人の対して。

 

途中で退社して違う会社へと移ったり転職したりと、ドロップアウトする人がいて、5年間100人の社員は10年後に何人残っているか、20年後、30年後は何人残っているか‥‥と実質は100人全員が残っていることは極めて稀でしょう。なので、大雑把でありえない計算だとわかって書いていますが、では現実をどのように捉えた上で「終身雇用」「エスカレーター式昇進」を皆は語っているんでしょうね?

 

子供の頃から、その辺が不思議でしょうがなくて、ずっと疑問のままです。

 

人はどこから現れて、どこへ去っていくのか

 

アニメやマンガや映画のように、都合よく本編に登場して出番が終われば姿を消す‥‥みたいには、人ひとりの人生はいきません。登場する前にも人生があり、表舞台から消えた後も人生があります。

 

「終身雇用やエスカレーター式昇進の仕組みなんて、会社がうまくやってくれる」とばかりに、思考丸投げ、思考停止でしょうか。

 

つまり、終身雇用とエスカレーター式昇進って、言ってみれば、

 

会社の中でメインキャラになる

 

‥‥ってことですよネ。

 

そうやって考えてみれば、主人公級のキャラがどんどん増えていく作品って、相当珍しいです。

 

会社組織における終身雇用、エスカレーター式昇進を、何クール何年も続く長編大作として考えてみれば、全員がメインキャラとして本編で活躍することは‥‥‥‥、まあ、無理ですよネ。

 

1つの舞台の上で、出演者全員がメインキャラになる‥‥なんて無理。

 

私は子供の頃からそうした終身雇用とエスカレーター式の嘘がなんとなく判っていて、特にアニメを本職として志すようになると、一般の会社や国家公務員的なモデルが、どうにも自分の未来とは当てはまらない齟齬を感じるようになりました。

 

一方で、変な言い方ですが、

 

自分は、自分を終身雇用する

自分は、自分を段階的に昇進させる

 

‥‥という自分を1つの会社に見立てて、「ひとり会社組織」的な思考は高校時代くらいには既に芽生えていました。私は高校時代からアニメのスタジオに出入りしていたので、アニメ業界の業態からもフィードバックしていたのです。幸か不幸か。

 

自分の目標は、「とても長い何十年も続く大河ドラマのメインキャラ」=終身雇用とエスカレーター式昇進の会社員を目指すのではなく、色々なドラマに出演して年齢ごとに適役を変えていく演者であるべきと考えました。会社組織に終身雇用を高依存するのではなく、自分とプロダクションとの関係の性質をどうプロデュースしていくのか、私の中では思考として根付いており、未来も同様に行動していくことでしょう。

 

でもそれは、あくまで私の経験や実感、個人的な思考や思想です。

 

一般としては当てはまりにくいことも多分にあるでしょう。

 

私は私の生きた時代性から強い影響を受けて、思考が固まりましたし、方法論も見つけることができました。

 

現在、10〜30代の人には、それぞれの時代性がありましょう。昭和40年代生まれの思考がそのまま通用するわけがないです。

 

なので、最初に戻って、

 

現代、そして未来の、アニメ制作における「働き方の人生設計」に、どのようなモデルが有効か

 

‥‥という、終身雇用とエスカレーター式昇進の可否・是非を時折考えるのです。

 

自分がそうだったからお前らも‥‥ではなく、自分はそうだったけど、君らはどうするか‥‥を、トッブとボトムのアップダウンで考えるのです。

 

 

 

今の世の中、社会慣習だけで子供を産んで育てる雰囲気ではないですよネ。都市部の家賃だけ見ても、親2人子供2人の核家族が暮らす間取り、車の駐車場料金も混みで、15万を切ることは難しいでしょう。都市部の借家住まいは、もし子供のいる家庭を持とうとするなら、自分の人生をどんどん切り崩して破滅に向かうようなものです。

 

私の両親は国家公務員でしたが、公務員宿舎の借家住まいで、当時の家賃は数千円でした。‥‥あのさあ、もし今の価値で3〜5万だとしても、もし家賃がそんな低額で済むのなら、生活の見通しも立って、子供だって作ろうって気にもなる人も増えるでしょうけど、現実は甚だしく厳しいですよネ。

 

そうした現実を前にして、やはり昭和式思考は通用しまい。

 

どこかのおじいちゃん議員が「子供を作らないなんてけしからん」とか言うけど、すべての状況を認識した上での発言とは思えません。戦争でメタクソに破壊された社会がまずあって、復興する好景気を背景にした昭和の感覚のままで、令和の今をどうして語れましょう。

 

なので、ことアニメ制作に関して言えば、40〜60代の世代がアニメをこれから先の未来も作り続けようと思うのなら、一緒に働く20〜30代の世代特有の背景を考慮することがまず必要です。

 

私は自分自身の今までの経験を活かそうとは思いますが、「ひとり会社」の考え方を雇用にまで広げて適用するのは甚だしく愚かとも思います。

 

かと言って、馬鹿みたいに大きな気分になって、できもしない大風呂敷を広げても、結局実現できないのではかえって不信のもとです。

 

終身雇用、エスカレーター式昇進を、肯定も否定もせずニュートラルに捉えて、どのようにして個人も組織も令和での「生き残り」をかけるのか、世代を超えた模索が求められましょう。

 

 

 

 

40〜50代の人間が「俺(わたし)には会社から与えられた終身雇用もエスカレーター式昇進もなかったし、これからもないだろう」‥‥なんて恨み節を続けるよりは、今からでも会社共依存の思考を抜け出して、どうやって「状況の渦の回転を上昇方向に向かわせるか」を、知恵を絞りに絞って思考することが、40〜50代世代層の令和のスタート地点です。

 

もし、今まで受けた酷い仕打ちに対して、まず賠償をしてくれないと、自分たちは動かない‥‥と言うのなら、話はそこで頓挫。

 

40〜50代は、今までの怨念を封じ込めてでも、状況の好転を模索すべし。‥‥そして、今度こそは、好転の恩恵を受けられるように、仕組みも含めて考えるのです。

 

やられっぱなしだった‥‥というのなら、その「ぱなし」から抜け出ることを探し求めましょう。日々不平を吐いて待つだけで、日本の政治に期待しても無駄だと思いますヨ。自分たちの状況は自分たちだからこそ変えていける‥‥と、私は経験上で痛感します。

 

自分の身の回りの状況は結局、エコシステムの一部です。だったら、そのエコシステムの汚染は取り除いていかないと‥‥です。もちろん、コスモクリーナーなんてアテにせずに、自分らの知恵とチカラで、です。

 

 


XDR

‥‥と豪語していた、本日未明のApple HDRディスプレイ新製品。

 

HighではなくExtreme、「H」DRではなく「X」DRだ、と。

 

製品としてみれば1000nitsで60万円以下の価格設定は、魅力的です。講演会場では価格に対して微妙な反応でしたが、1000nitsの現在の「相場」を知っていれば、その手の関係筋は「そこから来たか」と唸るでしょう。

 

私は、事前のリークで6KのHDRモニタが出るとネットで読んで(リークがネットで広く出回るというのもアレですが)、本当のところはどうなのか、あまりヒートアップしないでいました。

 

60万円クラスで1000nitsなのは、確かにHDRの映像制作には魅力的なのですが、本当にちゃんと「調整」できるかは、今までのApple製品の流れを考えると、懐疑的な印象をもちます。

 

業務用のモニタは、色の「見た目」の鮮やかさや綺麗さなど「かえって事故のもと」です。1000nitsなら1000nitsのRGB通りに、ブレなく映し出す性能が大前提です。民生のテレビやコンシューマ向けパソコンモニタとは一線を画します。

 

測定器で測って、ちゃんとデータの値通りの輝度が、全帯域においてフラットに出力されているかが、何よりもプロの現場では重要です。

 

 

 

Pro Display XDRのスペックで特筆する部分もありましたが、そうでない部分もありました。例えば10bit深度のスペックです。今では10bitは常識になり始めており、12bit製品の価格が現場にとって手頃になるのを、1000nits同様、HDR作品制作に関わるスタッフは待っています。価格は全然違いますが、EIZOのCG-3145が12bitを受け取って出力できるのは、やはり優れた部分だと思います。

 

また、PQについての言及がなかったのは、話が専門的になり過ぎるのを避けたのでしょうかね? ‥‥PQに関する設定項目がなかったり、HDMI信号任せだったりしたら、Dolby Visionの制作には使えないことになります。まあ、細かいスペックの発表を待てば良いでしょう。

 

日々、HDRの作品制作を進めるスタッフにおいて、1000nitsやPQは一番の関心どころです。色を思った通りに表現するには、なくてはならない性能です。1000nitsのモニタをポンポン買えるわけではないのは重々承知していますが、300nitsで60万円クラスのリファレンスモニタで日々作業する傍ら、部署に1台は1000nisでPQ設定を持つリファレンスorマスターモニタは欲しいです。

 

業務用としてHDRのマスターモニタとして機能する製品は、2019年現在300万〜450万円の高値です。一方、AppleのXDRは60万円で、その性能の如何が問われます。

 

 

 

今まで、Appleのモニタ製品が映像制作用途でリファレンスやマスモニとして基準になったことはありません。その過去のレッテルをXDRは覆せるかは、興味深いところです。

 

私はXDR云々よりも、市場が活気づく要素になれば、間接的に嬉しいです。思うに、10万円台の業務にも耐える低価格HDRモニタ、30万円台のHDRモニタ、そして60万円くらいの1000nits低価格モニタが日本国内メーカー(って今や実質1社だよね)から出てくれれば、HDR映像制作の敷居はぐんと下がると思います。もちろん、価格ごとの格付けはあって良くて、ニーズに合わせた選択肢が豊富になることを望んでいます。

 

 

 

実際、EIZOのCG-3145はHDR制作の羅針盤ともいえる、前途多難なHDR航海の道しるべのような存在です。正確な色彩と1000nitsの強力な輝度を日々体験せずして、1000nits合わせの映像は作れません。300nitsでも絵は作れますが、1000nitsのマスモニ的存在はどうしても必要です。

 

新たに出現したAppleのXDRが、映像業界でどのような評判となるのか、日々興味深いです。

 

 



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