Fire HD 10、新型。

安いタブレットの代表格、AmazonのFireの新型、「Fire HD 10」が登場しましたネ。

 

解像度は1920x1200で必要十分。設定&参考資料ビュワーには申し分ない性能です。お値段は前モデル(29,980円)からぐんと下がって、18,980円です。

 

クーポンコードで4,000円引きで、14,980円で買うことも可能です。

 

現物は見てないですけど(まだ、発売前ですから)、今までのFire 7と8の感じからして、じゅうぶん、イケると思います。

 

もちろん、iPadやiPad Proの完全な代用品にはなり得ませんが(iPadはiOSが強力な武器ですからネ‥‥)、セカンド機、サード機として、用途を限定して使えば、価格の安さが際立つ魅力的なタブレットになると思います。

 

私の自宅の作業環境で、iPad2が今でも現役なのですが、さすがに色々と動作が重くて、置き換えたいな‥‥と思っておりました。使用の用途は、画像ビュワー、映像ビュワー、Primeビデオ&NetFlixビュワーなので、Fire HD 10に置き換えても全く問題ないはずです。もちろん、絵コンテビュワーにも使えるでしょう。

 

なので、ポチっと予約。

 

プライム会員ですと、ちょっとした容量のCloud活用、無料の音楽、無料のビデオ‥‥と、プライムの利点が何重にも活きてきます。設定資料を見ない時=画像ビュアーとして使わない時は、プライムビデオで昔のアニメや特撮が見放題ですから、私の年代にはタマらんものがあります。

 

任意の映像をm4vで書き出してFireで読み込めば、映像資料のビュワーとして活用できます。m4vならば、iPadでもiPhoneでもiMacでもFireでも、全ての端末で再生できるので取り扱いが容易です。movより手軽ですよ。

 

 

microSDXCカードは、256GBまで対応しているので、無理に64GBを買わずに32GBでも良いように思います。

 

ただ、現時点でナゾなのは、CPUの仕様が「最大1.8GHz x 2」と書かれており、技術仕様には「1.8GHz x 2、1.4GHz x 2 クアッドコア」と表記されている点ですかね。‥‥‥‥結局、どっち?

 

 

私は仕事で、iPadとFireを併用しており、その使い所、使い道は、大体定着しています。iCloudの利点を活かす場合はiPad全般、絵を描く時はiPad Pro、ビュワーとして使う時はFireかiPad‥‥のような感じです。

 

要するに、机から紙を一掃するために、iPadとFireをその時の予算とニーズに合わせて購入し使い分けております。

 

予算面でとても有利なFireに、ようやく1920pxのHDサイズが出て、しかも1万円台ですから、無理にiPadで全てを揃えなくても、環境は整えられます。Fire 7はかなり小さい画面でしたが、10インチならば、問題なくビュワーとして使えますネ。

 

 

 

 


マイナス要素を体系立てる

マイナス面を列挙して各々の問題点について考察・分析した後は、プラス面に転じるための解決策や打開策、改革案が必要になりましょう。‥‥でなければ、マイナス面を指摘して何かを暴いた気になってお終いです。ちょうど、中島みゆきさんの歌の「包帯のような嘘を見破ることで、学者は世間を見たような気になる」という一節が思い起こされます。

 

あの部分が問題だ、この部分がおかしい、この部分が諸悪の根源だ‥‥という指摘から始めるのは、至極自然な流れです。しかし、その後に続くのが、「誰か何とかしてくれ」ではどうにもならんです。

 

思うに、マイナス要素を列挙し、分析した後は、そのマイナス要素を体系化して俯瞰で「劣勢の全体像」を把握する必要がありましょう。漠然とマイナス要素だけがそこら中に転がっているだけでは、「整理のしようもない」のです。

 

「整理」とは「理にかなった整え方」です。「片付け」ではないのです。

 

散らかっている部屋を綺麗にして、快適な部屋にしたい。‥‥だったら、片付けちゃ、ダメですよネ。あくまで、整理しないと。

 

部屋中に散らかっている物品を、周囲の棚にどんどん物品を詰め込んでいけば、床部分はクリアになりますが、棚の中はそりゃあもう、悲惨極まりない状態になるでしょう。醤油の横に本があり、ノートパソコンの上に植木鉢があるような、「床を綺麗にしたいがために、何でも棚に詰め込めば良いってもんじゃないだろ」と誰もが思うはず。

 

じゃあ、どうすれば、片付けではなく、整理ができるのか。

 

部屋に散らかっている物品1つ1つを把握し、どんなジャンルの物品を、どの棚に定置するか‥‥という方針を設計して、その通りに実践すれば良いです。

 

私は昔から整理が苦手な人間で、なぜ自分は整理ができないんだろうと深く考えてみたことがありました。

 

答えは簡単でした。物品を置く際に、場所を決めていなかったので、毎回毎回置き場が流動し、散らかっていたのです。要するに、物品が収まる場所を決めていなかったのです。空いてる場所に、その時の都合で置くだけ。‥‥そりゃあ、どんどん物事が「ひっくり返って」いきますよネ。

 

 

マイナス要素をどんどん挙げていって、問題提起のフィールドに散らかすことは、ぶっちゃけ、ある程度の知識があれば誰でもできることです。

 

難しいのは、そのマイナス要素1つ1つを分析しカテゴライズして、整理ができるように体系化することです。しかし難しいからといって、体系化せずして、マイナス要素を整理して綺麗な現場に変えていくことは不可能でしょう。

 

空いている棚に、マイナス要素を拾い上げてただ突っ込むだけ‥‥、例えば「原画料金を2倍にしろ」みたいなことを仮に実現しても、技術に応じた料金制度ができるわけではないし、大変な内容のカットが単価変動制になるわけでもないですから、「今度は棚の中身が散らかるだけ」の話で、全く「整理はできていない」のです。マイナス要素・問題点を、床から棚に移動しただけでは、「問題解決」とは言えないでしょう。

 

マイナス要素を体系化して把握する‥‥ということは、すなわち、悪循環ネットワークの全体像を冷静に見据えること‥‥とも言えます。

 

たとえその時点での見識の中であっても、マイナス要素の体系、悪循環ネットワークの全体像を、明確に捉えていなければ、どんな好条件の機会に恵まれても、同じマイナス&悪循環の制作事情を繰り返すだけです。

 

制作費が低いから業界はブラック体質と言われるんだ‥‥ということで「片付ける」のなら、問題は全く「整理できず」に解決できないでしょう。原画料金を2倍にしても、簡単なカットで金を稼ぐ人と難しいカットばかり頼まれる人の報酬の格差はより悲惨に広がっていくばかりです。容易に想像できますよネ。‥‥その格差をして、原画料金のどこの何が改善されるわけ?? 手を適当に抜いて楽なところばかり担当する人間がどんどん稼げる構造に拍車をかけるだけじゃん。

 

マイナス要素の体系、悪循環のネットワークを、認識できているからこそ、その逆像としてのプラス要素の体系・ネットワークを計画できるのだと確信します。

 

私は、私の30年以上のアニメ制作人生をもって、旧来制作構造の問題点を「自分なりに体系立てた持論」として思索し続けてきました。業界の制作システムに関して、アウトサイダーではなくインサイダーとして、相当に痛い目を見てきましたもんネ。

 

ゆえに、そのマイナスの体系を「反面教師としてのお手本」として、未来にどのような新たな制作構造と体系を作るべきかが、未来の大きな事業です。‥‥もちろん、今も考えは進み続けていますし、考えを修正・変更することもありましょう。

 

ここではあまり詳しいことは書けませんが、ハッキリと公に言えることは「今までの作り方はやめる。新しい作り方に完全シフトする。」ということです。マイナス体系や悪循環ネットワークを断ち切ることが、何よりも明快な指針です。

 

人材はフラットに扱い、技術も道具もフラットから再構築します。原画マンは消滅しますし、タップ穴も廃止します。一方で、作画をする人間は最重要に必要としますし、レイアウトのフレーミングももちろん存在します。

 

新しく制作システムを構築する時に、意識的でも無意識的でも、以前のマイナス体系や悪循環ネットワークを踏襲した形では意味がありません。同じ轍は踏まないためにも、然るべき逆像を得るためにも、旧来のマイナス要素を体系化した上で把握する必要があります。

 

アニメ業界の現状は、何も業界の人々全てが愚かすぎてこのようになったわけではないです。むしろ、草の根では昔から問題を認識していました。しかし、状況は裏腹に、どんどん劣化の一途を辿っています。太平洋戦争だってバブル崩壊だって、同じだったじゃないですか。頭の良い大人たちが揃いも揃って、戦争に大負けしたし、経済を破綻させたんでしょ。当事者だけでなく、浮かれて同調していた人間も同じです。

 

昔の人々は愚かだった? ‥‥今の人々も等しく愚かでしょ。私もあなたも皆も、老若男女問わず。

 

ですから、「あんな目には2度とあいたくない。思い出すのも嫌。」というのではなく、「あんな目にあったのは、なぜなのか、よく思い出して、正視して考察して、分析して体系立てて全体像を把握し、未来の糧とする」のが、愚かさと賢さの中で揺れ動く私らの「やるべきこと」「できること」です。‥‥だって、それしか、ないじゃないスか。私らは全知全能の神様じゃないのだから。

 

 

私は、そもそも子供の頃からアニメが好きで、アニメ業界に入ったのです。最初はアニメ業界のシステムを肯定していましたが、30年余の経験を積むうちに、アニメ業界が標準とする制作構造・システムは、決して「合理的」「実利的」「現実的」ではないと思うようになりました。真面目に動画を作業する人間の「時給換算」が200〜400円‥‥だなんて、どこが「合理的」「実利的」「現実的」なのか、誰も答えられないですよネ。

 

じゃあ、どうするの?

 

じゃあ、こうしよう。こうして未来を勝ち得ていこう。

 

‥‥と、思う当人が、日々、プラスへと状況を進めるのみです。

 

 

問題提起は決して井戸端の愚痴ではないはず。マイナスを見切った後は、その先のプラスに繋げてこそ‥‥と、誰だって思います‥‥よネ。

 

 

 


macOS High Sierra、iOS 11

macOS High Sierraは、9月26日、iOS 11は9月20日にそれぞれリリースされるようです。「この秋、登場」がいつのまにか更新されていました。

 

macOSの方は大きな目玉はないものの、地味に使いやすいバージョンアップが豊富です。

 

例えば‥‥

 

新しいファイルシステム。大きなファイルばかり用いる4Kアニメ制作には、新世代の効率の良いファイルシステムが欠かせません。

 

H.265。4K映像のプレビュー用途に、4K60pありきで設計された軽量なコーデックの実装を待ち望んでおりました。

 

iCloudの共有機能。地味だけど、結構デカい機能追加。ネット経由で楽に(特定のユーザのみに)ファイルを共有できます。ギガファイル便等はあくまでWeb上のサービスでWebブラウザ経由で共有しますが、iCloud共有機能はmacOSやiOSの一連の動作に溶け込んでいるので、使い勝手が良さそうです。

 

Siriの表現力アップ。‥‥実は私、Siriをよく使っております。今年久々に作監作業を手伝って忙しくて手が離せない時に、「Hey Siri。」を使い始めたら、何だか使いやすくて馴染んでしまいました。Siriの言葉がより自然になるのは嬉しいです。

 

‥‥と、他にも色々あるようですが、中でも新しいファイルシステムは期待大です。ファイルシステムなんて、表面上はかなり地味ではありますが、表面下では凄いアップデートです。だって、何をするにも基点となるファイルシステムですもん。

 

 

一方、iOS 11も楽しみです。

 

iPhoneは今でも大して使いこなしていませんが、iPadの使用率は大幅に増大しました。紙と鉛筆を一切使わなくなっても、絵を描く機会はかなり増えたので、iPadのOSであるiOSの機能向上は作業効率アップに直接作用します。

 

 

macOSとiOSが機能アップしていくと、フローの様相も少しずつ変化していきます。

 

例えば、同じフロアでの作業者間の示し合わせや連携なら、サーバ経由の他にAir Dropでのファイル送受がとても便利です。制作上の履歴として残す場合はサーバ、描きかけの中途の絵を見てもらう程度なら(=オフラインでのやりとり)Air Drop‥‥と、使い分けができます。

 

まあ、AirDropをグズグズに使うと、かえって混乱だらけになることもあるでしょうが、オンライン・オフラインを意識した明確な使い分けが習慣化すると、不要なデータをサーバに置かずに済みます。

 

AirDropなんて、数年前は思いもしませんでしたが、今ではもう作業上の定番です。

 

 

作業現場でのOSの役割は、時代の変化と歩むことになります。2017年の今が、1996年の漢字Talk7.5と同じであるわけがない‥‥のは、誰でも解りますもんネ。

 

変わる必要のないものまで、何でもかんでも変える必要はないとは思います。しかし、変わったことで生産性や利便性が向上するのなら、とりたてて拒絶する必要もない‥‥ですね。

 

 

 


倉庫とデータベース

20年借りていた倉庫から、持ち主の廃業によって、このたび追い出される事になり、本業の合間をぬって、倉庫の引越しをすることになりました。う〜ん、この忙しい時に、結構ダメージ。

 

新しい倉庫は4畳の広さなので、今まで借りていた細く狭い倉庫よりも収容力がアップし、それ自体は嬉しいです。しかし、引越自体は気が重いです。荷物運びだけでなく、20年蓄積した色んな物品を、新たに整理整頓し直すのは、かなり手間のかかる作業です。

 

ただ、「データベースで管理」なんて考えもしなかった20年前と違い、現在は高性能なパソコンもスマホもクラウドもあります。初回にちゃんと整頓しておけば、倉庫が「腐海」になることも避けられます。

 

しかし、いざ探してみると、個人向けデータベースのソリューションは中々見つかりませんネ。macOSとiOSで共用でき、データを置くのはiCloudで‥‥となると、う〜ん‥‥‥‥見つかりませんでした。昔のバージョンは可能だったけど、今はできない‥‥みたいなアプリはありましたが、とにかく、簡単には入手できません。

 

借りているレンタルサーバがデータベースに対応しているので、自分で作ってしまうか‥‥とふと思いましたが、macOS版のフロントエンドは自分でなんとかなるとしても、iOS版のフロントエンドはどうしようか(私はiOSのアプリを作ったことがないのです)、いっその事、Webブラウザ上で動作するようにすれば多少は開発も軽くなる(=macOSとiOSの2つのアプリを作るよりも)が、数日でできる内容ではないし、そもそも、今の自分には他にやることがいっぱいあるし‥‥で、すぐに頭を切り替えました。

 

とりあえず、Numbersで凌ぎます。macOS、iOS、iCloud版と、プラットフォームは豊富ですし。

 

iCloudのマスターデータを基点として、iMacやiPhoneやiPadで適宜データを更新していく‥‥という感じにします。データベースのサーバということではなく、様々な端末からデータベースをファイルに記録するということです。

 

「表計算でしょ?」と思われるかも知れませんが、「情報を記録することは、表計算ソフトを使っても可能」です。倉庫の出し入れの際の情報記録がメインですから、妙に高価なデータベースのソリューションを買うより、表計算を賢く使ったほうが、個人用途としては現実的です。のちに、個人用途で使い勝手の良いデータベースソフトウェアが見つかってデータを移行する時は、TSVとか昔ながらのデータに簡単に出力できますしネ。

 

データベースのサーバっていうのは、例えば作業場で複数の作業者がいつもアクセスしていて、どのカットをいつ作業開始したとか完了したとか、このカットは現在どの工程のどの段階かとか、ムービーのテイクの諸元を確認したりとか、過去のライブラリを参照したりなど、常時情報が読み書きされて頻繁に活用されてこそ、サーバであることが活きてきます。

 

一方、倉庫の情報を入力したり閲覧するのは、私だけなので、例えばGoogleのスプレッドシートのような「アクセスの競合に対する処理」も不要です。

 

個人の倉庫の、どの棚にどんな物品が保管されているか‥‥なんていうかわいいレベルの情報管理なら、「台帳」のように文字情報だけ表計算に記しているだけでも、とりあえずは何とかなりそうです。まあ、画像付きの管理カードみたいなフロントエンドGUIのほうが眺めていてキモチいいですが、その辺はいまのところ、我慢しておきます。

 

「特定の棚にはどんな物品があるか」「特定のメーカーの製品がどの棚にあるか」など、種目ごとのソートは表計算の得意な分野で処理時間も瞬時ですから、見た目さえ気にしなければ、私のニーズには表計算でも対応できます。

 

 

まあ、あとは「現実世界」の整理方法ですかね。工夫するのみ‥‥です。

 

漠然と棚に並べるだけでは、検索困難になるのは明らか。

 

せめて、「どの棚に何を置いたか」が判るくらいの整理にはしておきたいので、棚の管理上の名称をアルファベットでつけることにしました。

 

 

棚は今のところ8個くらいになる予定ですが、今後の増設に余裕をもって、A〜Kまで「名札」を作りました。A4用紙に目一杯大きくアルファベットを印字して、厚手のクリアファイルで閉じ、目玉クリップと強力磁石で棚のスチール部分にくっつけます。

 

棚の段ごとに数字をつけることも考えました。例えばAの棚の3段目を「A-3」と呼ぶようにすれば、「A-3にタミヤのMM1/35のJS-3」みたいに即座に場所を特定できます。‥‥が、「そこまでする必要ないだろ。4畳の倉庫で、棚もごく普通のスチール/メタルラックだし」ということで、棚ごとの管理だけにしておきます。

 

 

私もいい歳になって、「もういらないもの」「捨てるもの」と、「まだ必要なもの」「残しておくもの」「捨てないもの」が判るようになってきました。ゆえに、物品は明確に分別して、「とりあえずしまっておく‥‥はナシ」にしようと思っています。

 

20代の若い頃は、「まだこの先、何があるかわからない。何があっても不思議じゃない。」と思っていましたから、色々なものを倉庫につっこんで、死蔵したままにしていました。

 

しかし、今後は「限られた時間の中で、選択肢の中から、何をすべきか」が重要ですから、「可能性を絞り込む」基準が求められると自覚します。

 

ぶっちゃけ、自分のやりたいこと、できそうなこと、できる可能性が高いものを、全て欲張ると、300年くらいの寿命が最低でも必要です。アニメ作品の表現だけでも200年近くは必要になるんじゃないかな‥‥。

 

そんなにやってみたいことは多いのに、残酷ですが、人間は長く生きても100年ちょいです。人生の最後のあたりは現役など無理でしょうから、私に残された時間はあまり長くありません。大林監督と同じだけ頑張っても、残り30年くらいです。

 

う〜ん、足りない。全然時間が足りない。

 

だとすれば、優先順位をつけて、やるべきこと、やりたいことを選りすぐって、粛々と実践あるのみです。

 

なので、倉庫の中身も、残された時間で有効に活用すべく、ただしまい込むのではなく、有益に機能する状態を作り出せれば‥‥と思います。

 

そのためには、やっぱり、「ちゃんと倉庫の中身を管理して、把握できていること」でしょうネ。

 

 


After Effectsは撮影のソフトかな?

最近耳にして驚いたのは、「After Effectsを使うのは撮影だ」「After Effectsで作業するのなら、撮影処理ですよね」と言っていた人がいる‥‥と聞いたことです。

 

おいおい。

 

十数年前は、「アニメの撮影はCoreRETAS。After Effectsはエフェクト処理のソフト。」とアニメ業界の誰もが言ってたんだけどネ。

 

ごく限られた人間だけが、「スムージングプラグインとタイムリマップを使えば、アニメの撮影「も」できる」と実感しており、レタスを一切使わない「アニメの撮影」を模索していました。2004〜5年くらいの頃ですかね。ゆえに、当時の私らのチームは、「After Effectsに変にこだわっている」かのように思われていたと記憶します。

 

でもさ。昔はさ、レタスってバカ高かったじゃん。買うと高いし、レタスじゃAfter Effectsのエフェクトにはまるで及ばないし、レタスとAfter Effectsの併用フローは煩雑だしで、いかにも問題アリアリで、ゆえにAfter Effectsでコンポジットが全て完結する道を探していたんですよネ、2004〜5年当時は。

 

それがいつのまにか、業界の「撮影」が全部After Effectsに染まりきって、「After Effectsを使うのだったら、それは撮影処理」という、何ともマヌケな認識に落ち着いてしまっている人すら居る‥‥と最近聞いて、しばらく間をおいた後に、‥‥でもまあいいか、人には色々な考え方があるしな‥‥と、放っておけば良いというキモチになりました。

 

 

ちなみに、私は今、After Effectsで「作画」をやっております。アニメーターの経験をもとに「作画としか言いようのない技術」を用いているので、「アニメの作画」としか言い表しようがありません。もちろん、After Effectsを使っていても費目は「アニメーション作画」です。

 

まあ、新規コンポジションに、新規平面でパーツを作っていけば、すぐにディックブルーナのミッフィみたいなキャラクターは作れるわけですが、もしそうした作画の要素まで「After Effectsを使っているんだから、撮影の管轄だ」というのかな‥‥?

 

After Effectsを使うからといって、「撮影スタッフが、作画の仕事を全面的に引き受けた」ということになったら、背任行為・背信行為にすらなり得ると思いますけどね‥‥。

 

私はAfter Effectsを使っていても、作画の仕事の場合は、あくまで「作画」上の報酬であり、「撮影」では一切ありません。

 

 

After Effectsは撮影だけのものであって、他の工程には渡したくない‥‥とでも言うのかな? ほんの十数年前までは、After Effectsだけで撮影するなんて無理‥‥とか言っていた人々が?

 

 

こうしたことからも、旧来の枠組みの限界、映像作りよりも権益のほうが大事な人々‥‥という、病巣が透けて見えてきます。

 

やっぱりなあ‥‥、思考の凝り固まった層はごっそりとオミットして、別枠で現場を作るのが、未来へ通ずる道だと、シンプルに思います。

 

別のラインを作るしかないんですよ。やっぱり。

 

古くから固まった枠は、どんなに新しい要素を追加しても、その古さは一向に変わらないのです。

 

今までの中からは、どんなに若い人間がいようと、今までのものしか作り出せない‥‥のを、近年は痛感しています。

 

 

ちなみに、After Effectsは、ゼロから絵を作ろうと思えば作れるし、絵素材を使って動かすこともできるので、「After Effects」といいながら、アニメーションのかなりの部分をカバーできます。

 

つまり、After Effectsは、エフェクト専門のソフトウェアでもないし、もちろん撮影「だけ」のソフトウェアでもないし、「できそうかな?‥‥と思ったことは、大体できてしまう」、ジャンルのボーダーレスなソフトウェアです。

 

まあ、「Photoshop」も今じゃフォトショップじゃないですもんネ。

 

同じく、「After Effects」はアフターエフェクトというには違和感のある、絵を作ったり動かしたりもできる、広がりのあるソフトウェアと言えます。

 

 

もし、20代の若い人間で、After Effectsを撮影専用のソフトだと認識して疑いもしない‥‥のだとしたら、時にはその考えを見直すことも必要になりましょう。‥‥じゃないと、一番技術を吸収できる20から30代に至る貴重な時間を、みすみす、古い意識のまま、新しい技術を習得できずに無駄に消費することになりましょう。

 

未来の映像制作には、目的に応じて、柔軟に道具や状況を活用できる人材が必要です。

 

After Effectsを撮影台の代用品と考えている人は、進み続ける「今」から見れば、やがて遠ざかっていく、過去の風景の中へと消えていく人‥‥なのです。

 

 

 

 


人の数。自分たちの現場

現場に必要な人の数を、技術革新によって少なく抑えることは、様々な効能をもたらすと考えています。私としては、今までのアニメ制作現場が抱えてきた諸問題を解決する決め手だと確信しております。同題の前回のブログ「人の数」でも書いた通りです。

 

前回書かなかった話題としては、人の数に比例する「熱」問題があります。要するに、人の体温による熱、マシンの熱、それらを冷却する冷房や空調の問題です。

 

実は、作業部屋の敷地面積は、思い通りに使えるわけではありません。エアフローに気を使い、マシンと人間の放熱を排気・循環させ、冷房効率を高める必要があります。

 

だからと言って、アニメーション映像制作は、「絵を作り出す」職業ですから、例えばよく見かけるIT企業のような、パーティションを排してデスクをフラットに並べてノートパソコンでタイピングするような作業では収まりません。様々な資料が必要で、書籍でしか存在しない資料や立体資料がひしめきます。

 

そりゃあね‥‥、物がなく、遮蔽物がなければ、エアフローは良好にもなりましょう。

 

ただ、何も置かないオフィスが成立するのは、つまりは何も置かなくても済むような業務内容だからです。

 

映像制作の映像一式を取り扱う業務では、イマジネーションの発生装置たる作業環境性が求められます。そびえ立つ書籍棚に無数の書籍が並べられた岡本太郎さんのアトリエほどではないものの、様々な資料を置く空間は必要です。ネットの誰かさんのデータを引用すれば済むような業務ではないのです。

 

人の数が増え、マシンが増え、もしかしたら、資料の数もどんどん増えるかも知れない‥‥という時に、だったら資料の数を減らそう!‥‥というのは、まあ、だれもが考えることですよネ。でも、それでホントに、かっこよく美しい映像を作り出す工房に成り得るのか、その辺も周到に考えるべきです。

 

人の数、マシンの数、様々な資料の置き場。‥‥簡単に解決できる「お題」ではないからこそ、いつも気にかけて、時には実践してみることも必要になると思っています。

 

 

私は国内外のいろいろな映像制作スタジオを見てきましたが、野放図に雑然と物が積載された現場は、まさにその現場の状況を体現していると思いますし、まるでショールームのようなスタジオはそれはそれで逆にウソっぽい印象を受けます。

 

私の記憶の中で今でも強い印象として残るのは、整備性を逆手にとって、機能美として体現していた、カナダのラボでした。配線や配管を無理に隠して装うのではなく、逆に現場の力強さや機能の美しさとして成立している‥‥というのは、「日本のアニメの現場では、なかなか、できないことよなあ‥‥」と感じ入ったものです。まあ、そもそも立地面積が広く、高い天井の屋内とかは、あからさまに日本の都心では無理ですしネ‥‥。日本の国土ならでは限界もあります。

 

そうした色々な作業環境がある中で確実に言えるのは、人を漠然と増やし続け、マシンも合わせて増やし続けた現場は、まるで「人間置き場」「パソコン置き場」のような「雑然とした作業場」になってしまうことです。そして、前述したように、その「雑然さ」を抑えるために、資料などは極力置かせないようにして「無香空間」へと仕立てていき、「さあ、単純労働せよ」と無言の圧力を感じる現場が形成されます。

 

そんな現場が、アイデアの宝庫になるとは、到底思えないです。

 

状況に流され続ける現場の姿があるだけです。

 

日本には、日本の国土と社会性に応じた、日本ならでは「やりかた」があるはず‥‥だとは思っています。しかしそれは、「今までこうだったんだから、このままでも仕方ないよ」ということではないです。

 

日本独自の、日本ならでは新しい「やりかた」が見つかるはずです。‥‥探し続ければこそ‥‥です。

 

私としては、自らツーバイ材にサンダーやトリマーをかけてでも、自分たちの作品創造空間を作る気概でいます。与えられたスペースにOAデスクとパソコンを置いただけじゃあ、自分らの理想の作業場なんて、出来上がるはずがないですもんネ。

 

 


未来のスタンダード

いつもは眠くて寝てしまうAppleの基調講演ですが、今日は何となく見始めて、色々驚きながら最後まで見てました。

 

Apple TVは、4K HDRに対応した「Apple TV 4K(フォーケー)」にアップグレード。コンテンツの価格はHD作品と同じで、購入済みのタイトルは自動更新されるらしいです。

 

 

‥‥んで、噂通りのiPhone8とiPhoneX(テン)。

 

 

iPhone8はとうとう、4K60pでビデオ撮影が可能になりました。HDだと240fpsのハイスピードまで撮れるみたいです。うーん、これはデカい。

 

4K60pがコンデジに舞い降りて標準化する前に、iPhone8が普通に装備しちゃう‥‥という状況は、コンデジのビデオ機能も「かたなし」です。コンデジもどんどん4K60pにアップグレードして、巻き返さないとネ。

 

家族や友達、お猫さまやお犬さま、つまり「なまもの」(失敬)を撮るんだったら、4K60pは最適です。速く動く被写体=子供や犬猫ほど、60pが活きますし、ディテールを克明に記録するには4Kはうってつけです。

 

 

そして、iPhoneの「テン」。

 

‥‥ワンモアシングとか言って、もったいつけての登場でした。まあ、事前にリークしちゃってたので、会場は「One More Thing」の一言でホーホー教と化していましたが。

 

iPhoneXは、わたし的には、「Face ID」恐るべし。‥‥でした。

 

Face ID=顔認証の基礎技術となる「フェイス・トラッキング」の技術は、何だか、アニメ制作で、地道に絵を描いて動かしているのが、多少、虚しくなった感があります。‥‥まあ、2Dには2Dの真骨頂があるので、メゲませんけどネ。

 

NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組のチコちゃんも、これに近い技術なのかな? 想像の域ですけど‥‥。

 

だけど、これで良いんですよネ。色んな技術が台頭して、映像技術の娯楽性が盛り上がれば。

 

‥‥まあ、何だか話題が逸脱してますけど、Face IDはTouch IDに変わる認証技術で、その技術バリエーションにて、顔にリアルタイムで化粧したり、3Dマスコットキャラのモーションをシンクロさせたり‥‥してるみたいですネ。

 

フェイストラッキングでマスコットキャラを動かしているデモが一番、会場の皆が笑顔で嬉しそうでした。

 

 

講演の中には、マシン・ラーニングとか、ニューラル・ネットワークとか、いかにも「未来」を感じさる単語が度々登場していました。

 

非接触の充電機能「AirPower」も未来のスタンダードにどんどんなっていくと思いますし、OLEDによる「Super Retina Display」もやがて皆が普通に使うスペックになっていくんでしょうネ。

 

 

しかしまあ、技術はどんどん進んでいきますネ。

 

 

私が取り組んでいる4K60pネイティブのアニメの技術だって、実のところ、欧米に開けられた周回遅れを巻き返そうとしている状況です。今のアニメ現場で「未来」とか言われている「デジタル作画」などは、何週遅れかカウントするのも厳しいです。

 

旧来のアニメ現場で、現代のテクノロジーに対抗するには、実は「もう走らない」選択肢もあるのではないかと思ってます。うすうす‥‥ネ。

 

つまり、「周回遅れになる以前に、止まる、動かない」という「問答無用のオレ節の解答」を世界に叩きつける‥‥という、「走らないもの勝ち」的な戦い方もあるんじゃないか‥‥とは感じます。

 

一方、私らの取り組む4K8Kのアニメは、今までのアニメの表現手法では何の変化もアピールできないので、「こういう絵もアニメにできるんですね」とシンプルに受け取ってもらえるように、未開拓のフィールドにどんどん挑戦していく所存です。今までのアニメを作るんだったら、今までの現場で作り続けるのが一番で、新技術の新しい制作現場においては、4K60pのフルモーションで「描き絵」が動く「感じたことのない快感」を作品として次々に結実したいので、技術開発に夢中になっているのです。生粋の4K60pで動くアニメが、Apple TVやFire TVなどを通して、お茶の間の4K60pHDRテレビで見れるようになるのが、目下の目標と言えます。

 

 

話を戻して、Apple。

 

iOS 11はSeptemberの19と映写されてたように記憶してるので、もうすぐですネ。macOS High Sierraはいつ頃だろか。

 

iMac Proに関しては触れなかったですネ。今回は、Apple Watch 3と、Apple TV 4K、そしてiPhoneの8とX。

 

新しいiPhoneの4K60pのビデオ撮影能力は凄く魅力ですけど、まあ、もうしばらくはiPhone6で乗り切るつもりです。

 

 


人の数

少ない人数で制作できる利点が、現場に劇的な変化をもたらすことは、実はあまり認識されていません。でもまあ、認識できなくても当然かとも思っていて、人は実際に体験しないと納得しない生き物ですから、何かしらの「似た経験」「既視感」がなければ、想像と体験を重ね合わせるのは難しいのでしょう。

 

前回、機材の話をちょっと書きましたが、必要十分な機材に100万かかったとしても、その数が4セットで済めば、400万円です。

 

スペックは、

 

iMac Proのミドルクラスをとりあえず32GBメモリで=40〜60万くらいかな?(価格未発表なので予測で)

iPad Pro 12.9インチとApple Pencil=14万くらい

APCかオムロンの無停電装置=500Wクラスで3〜4万くらい

SSD2つとHDD2つをそれぞれソフトウェアRAID用に=10万くらい

Thunderboltの箱=10万くらいで何とか

サブモニタが必要な場合は、安めの2.5Kで3〜4万円くらい

 

計:80〜100万円くらい

 

‥‥と、この他に、机と椅子、ソフトウェア(まあ、Adobe CCですネ)が必要になります。

 

一方、大人数の現場では、多少性能は低くても、数が揃えられる機材でまかないます。CPUはi5だったり、メモリの搭載量も16GBくらいだったりします。

 

「デジタル作画モデル」と呼ばれるマシンで見積って、最低限のセットで揃えると、

 

マシン本体(i5で16GBメモリ)=8万円

2Kディスプレイ=4万円(EIZOあたりの廉価モデル)

板タブレット=3万円

 

計:15万円くらい

 

‥‥のように20万円を切りますが、これは最低ラインを割った機材レベルです。買い替え時期がすぐに来るので、ぶっちゃけ、見積もっても意味がありません。無駄金になります。もしこれで6年保たせろ(作業し続けろ)というリーダーがいたら、その現場からは離れた方が良いです。今、作業できて乗り切れば良い、最低限の出費で人材や機材を使いたい‥‥というのが、まさに機材のチョイスに「言わなくても表れている」からです。

 

普通に使える構成ですと、言うほどそんなに安くはなりません。i7で32GB、そこそこのグラフィックス性能を持ち、液タブも接続して‥‥で試算していくと、

 

マシン本体(i7で32GBメモリ)=18万くらい

2.5KのEIZOあたりのモニタ=8万円くらい

液タブ=13万円くらい

 

計:39万円くらい

 

‥‥と、無停電装置とバックアップシステムを割愛しても、40万近くまで金額が嵩みます。ちなみに、この装備ですと、4Kなどの未来映像フォーマットの作業は苦しいですが、現状の2Kでは普通に作業が可能でしょう。

 

この40万の機材で、例えば「デジタル作画ベース」で作業した場合、何百何千何万の枚数を描くために、二桁規模の人員が必要になります。ペンタブでも紙でも、膨大な枚数を描くための「旧来現場の人海戦術」の様相は、程度の差こそあれ、昔から変えようがありません。

 

例えば仮に、40万x10人で、400万円です。

 

機材の予算的には、互角のように思えますが、作品の作業内容や現場の設備状況や待遇は、大きく異なります。

 

新しい技術ベースで作業する4人は、4K60pに完全対応した作業環境で、高効率な生産水準と、高品質な映像品質を実現できます。旧来の作画技術の全てを網羅することはできないものの、逆に、今まで不可能だったアニメーション表現が可能になり、新技術の長所を活かした作品表現で、未来の映像技術と共に制作していくことになるでしょう。

 

一方、旧来からの作画技術をベースにした10人は、豊富に蓄積したセル&フィルム時代からの技法を駆使して、まさに日本のアニメの真骨頂を体現する作品を作ることができるでしょう。しかし、絵の密度の限界は2K、フレームレートは24fps止まりとなり、未来の技術展開に限界があり、アップコンで未来に対応することになるでしょう。

 

作品表現では、数十年に渡る技術蓄積で、旧来現場の方が有利なようにも思えます。しかし、現場運用面で考えた場合、旧来現場には弱みが付き纏います。

 

人数を多くしてしまうと継続雇用のコスト、そして機材の維持運用費(電気代も込み)とメンテナンス費用が、どんどん加算されていきます。

 

イニシャルコストでは互角なように見えても、人を増やして現場を作る昔からの考えかたでは、その後がキツい‥‥のです。

 

つまり、人数をむやみに増やすということは、あらゆる方面で重荷を背負った未来が待ち構えている‥‥ということです。

 

リスクヘッジ、リスクマネージメントを考えるのなら、人数が少ない高効率で技術水準の高い現場を計画し実現するしか、日本の現場の生きる道は厳しい‥‥と思っています。人件費(ちゃんと労働基準を考えるのなら)は高いし、土地は高いし、機材だって高いし、高いことだらけの日本です。

 

要するに、少数で作業完結できる現場を作ると、

 

十分な性能の機材を揃えられる

電気代・冷房費用などの運用維持費を低く抑えられる

管理の手間を軽減できる

 

そして、決定的なのは、

 

各作業者の報酬を高く設定できる

 

‥‥と、パッと考えただけで、アニメ業界がずっと悩まされてきた問題を大幅に改善できます。

 

その反面、

 

現場の人間にはおしなべて高水準のスキルが必須

管理システムなどの現代的なインフラ整備が前提

 

‥‥という、かっちりとした「現場品質基準」が必要になります。

 

今までの「憧れだけでアニメをやりたい人」や「ぐずぐずの現場管理」という悪癖は一掃しなければなりません。作業者にも制作管理にも現場の意識にも、高水準が必要です。

 

ちなみに、次世代技術による少人数制の効率は、上述で4人:10人で例えて、控えめな数字にしています。実際は、もっと高い効率ですが、ここでその数字を書くと色々な誤解も生じそうなので、今は曖昧にしておきます。

 

 

 

現場に人がたくさん増えるのは、その産業が栄える象徴のようにも思えます。しかし、場当たり的で短期決戦的思考によって、必要以上の人数が増えるのだとしたら、それは繁栄どころか、崩壊の兆しのように思えます。

 

 

人を野放図に増やして、そのあと、どう養っていくの?

 

間に合わせの安普請の機材をたくさん購入して、そのあと、どう運用するの?

 

 

現場の運用を「昔からこうだから、仕方ない」で済ませるのは、もうそろそろ私らの代(40〜50代)で終わらせて良いと思うんですよネ。

 

まあ、なので、私は新しい技術による新しい現場を作るために、色々とやっているのです。

 

 


スマートなエラー

形あるものはいつか壊れる。‥‥そして、S.M.A.R.Tチェック、Failing。

 

操作の度にレインボーカーソルが回転したり、文字入力の際の変換時に異様に待たされたり‥‥などは、ハードディスク異常の典型です。なんでしょうかね、仮想記憶関連とか‥‥なんですかね。

 

昔ながらの考え方だと、Finderなどのファイルシステム関連でファイルやフォルダにアクセスした時に異様に応答が遅くなるのは、いかにもハードディスクの異常なんですが、現在ですと、それ以外の場面でもレインボーカーソル祭りとなり、作業に支障がでまくりです。

 

こんな感じどす。

 

 

TechToolProのSMARTチェック機能で「Failing」=失敗と診断されました。「テスト結果の失敗は、修復できないドライブの故障が逼迫していることを意味します。失敗が検出された場合、そのドライブは交換が必要です。」との表示です。

 

しかしまあ、コンピュータの文章って、なんでいつも「こう」なのか、もう少し気を遣って欲しいと思いますが(その場で使用する用語を「失敗」か「Failing」のどちらかに統一してほしい)、要は「SMARTチェックの結果が『Failing』だった場合は、できるだけ早急にハードディスクを交換してね」ということです。

 

で、エラーの出たハードディスクは「ST1000DM003」、おなじみ「SeagateのBarracuda」です。故障といえばバラクーダ‥‥というくらい、故障するよねえ。

 

バラクーダは、この4年くらいの間に、1TB、2TBと、2つ故障しました。温度や排熱に気を使っているので、他のハードディスクは故障知らずですが、バラクーダは短期間に2つ故障しているので、申し訳ないけど「故障といえばバラクーダ」の印象が強いです。‥‥私のコンピュータ歴20年間でカウントすれば、かなりの数のバラクーダが故障しています。

 

もちろん、HGSTもWDのREDも、故障する時は故障しますが、極めて稀です。HGSTの普及型(値段の手頃なやつ)でも20年間の記憶の中で1個か2個が故障した程度、WDのREDも20年間の中で(REDは20年前には存在しませんでしたが)1個だけ故障した程度です。まあ、GREENはいっぱい故障しましたけどネ‥‥。

 

なので、「ハードディスク故障王」は、WDのGREENと、SeagateのBarracudaの「2強」です。

 

AppleはSeagateが好きなんだかどうか知らんですが、システムプロファイルを見て、ハードディスクの欄に「ST」と「DM」の型番を見つけると、「またこいつか。ちゃんと長持ちしてちょ。」というキモチになります。‥‥まあ、壊れたら壊れたで、サクッと気持ちを入れ替えて、粛々と交換作業を進めるのみ。

 

バックアップは1時間ごとにとってあるので、クローン作業(バックアップの内容を本体の新しいSSDやHDDに書き戻す)自体は4時間くらいで復旧できます。

 

 

あー。でも、iMacの両面テープを剥がすの、やだー。

 

ハードディスクの交換程度で、なんでシールを剥がして液晶パーツを外すような「分解メンテ」みたいなことになるんだ‥‥。

 

まあ、覚悟を決めて、その昔、バイクのクランクケースを開けてクラッチ板を交換した時みたいに、がんばるしかないか。実際、クランクケースに貼りついたガスケットの除去と同じように、両面テープの除去を丁寧にしないと、液晶ガラスの接着が甘くなるようですしネ。‥‥うーん、iMac。

 

歴代のMacで一番面倒なんじゃないか?‥‥2012Late以降のiMacは。

 

 

 

 

 

ちなみに、FusionDriveで動いている自宅のiMac 5Kはすくすく元気です。FusionDriveって実際どうなんだろ?‥‥と、使う前は半信半疑でしたが、うまく捌いているのか、体感上はSSDと遜色ないです。

 

 

 

 

 


macOSとiOSのアップデート

数日後のApple製品発表イベントはiPhone8やiPhoneXが話題ですが、私としてはmacOSやiOSが配布開始されるタイミングとして楽しみにしています。でも「秋」とか書いてあるから、もうちょっと先なのかな。

 

macOSやiOSの更新、‥‥例えば、macOSでは新しいファイルシステムやH.265、iOSでのマルチタスクやApple Pencil活用の充実など、地味ですが日々の映像制作作業には確実にプラスになる要素が、今回のアップデートには豊富です。

 

iPad Proで作画するようになって、iOSの使い勝手は、とても重要な関心ごとになりました。日々の細々とした動作の効率が改善されれば、蓄積されるストレスも確実に軽減されます。

 

実際、macOSとiOSの「AirDrop」による連携は、今では無くてはならないものになりました。部署間のやりとりならいざ知らず、自分が日頃使う複数のデバイスや端末でのデータやりとりで、いちいちサーバなんかを介してたら、めんどくさくて時間がもったないし、妙なストレスも溜まります。今や、AirDropありきで、私の作業環境は成り立っています。

 

4Kなど新しい映像制作技術には、アニメーションといえど、様々なハード&ソフトの新技術が必要になります。今までの機材では、根本的に役不足になります。2.5Kのモニタで4Kアニメ映像をいくら眺めて見ても2.5Kにしかなりません。

 

モニタが4Kになるということは、GPUもそれ相応が必要ですし、ファイルがでかくなるので容量はもちろん転送速度も必要、そもそもファイルを扱うファイルシステムが問われることにもなりましょう。芋づる式に何から何まで、色々なものを刷新していくことになります。

 

刷新の際、ハードとソフトが足並みを揃えるのはもちろんですが、映像制作者の映像技術や表現も、等しく、足並みを揃えることになりましょう。4K60p上で、2K24pと同じ内容のアニメを作っても意味がないもんネ。

 

 

そういえば、冬に登場とのアナウンスの「iMac Pro」は4K映像制作で今後の標準機材になりそうです。だって、手っ取り早いですもんネ、色々が。

 

モニタだ何だと買い揃えるより、iMac Pro一台ですぐに作業を始められます。別々に買い揃えても、4K映像制作では実はそんなに低コストにはならないですし、整備性が格段によくなるわけでなし(というか、いまどきの機材はあまり故障しない)です。

 

4Kの作業端末はiMac ProとiPad Pro、無停電装置、2Kサブモニタ、ThunderboltのRAID SSD&HDD‥‥あたりのシンプル構成で、ほとんど完成するでしょうネ。

 

まあ、私の自宅のiMac 5Kは4K制作にも全然まだイケるので、iMac 5Kを持っている人はわざわざ買い換える必要はないとは思いますけど、iMac Proの冬の発売は楽しみです。

 

 

未来を志向した映像制作は、世の中の技術が進めば進むほど、有利な展開になっていきます。社会の技術進化は、「追い風」そのものです。

 

macOSもiOSも、新しい技術や機能が取り入れられるたびに、重かった4Kアニメの作業が徐々に徐々に軽くなっていきます。

 

時代とともに歩む‥‥とは、そういうことなんでしょうネ。



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